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ryutye side
放課後。
屋上。
夕焼けがじわっと広がってて、風がひんやり冷たい。
扉を開けると――
丈くん、大ちゃん、大橋くんと3人並んで待っていた。
「なんなん、改まって…」
大ちゃんが一歩前に出る。
「流星。ちゃんと言うわ」
大橋くんも真剣な表情。
丈くんは腕組んで、少し落ち着きが無い様子。
「俺ら3人、流星のこと好きやねん」
同時に言うから、俺の心臓はばっくばく。
「今日決めろとか言わん。でも」
大橋くんがにこっと笑う。
「ちゃんと想いは伝えときたいと思ってな!」
大ちゃんも続く。
「幼馴染やけど、それ以上に好きや」
揺れた目が捉えたのは丈くんだった。
「……流星」
一歩近づく。
「俺は、流星が好きや」
真っ直ぐな声で。
逃げ道がないくらい、真剣。
「ずっと好きやった。これからも好きや」
沈黙。
風の音だけ。
ぎゅっと拳を握って、
「……俺な」
3人を見る。
でも最後は、丈くんの目を見つめる。
「大ちゃんも大橋くんも、大好きやで」
2人は苦笑いをする。
「でもな」
一歩、丈くんに近づく。
「俺が一番ドキドキすんの、丈くんやねん」
丈くんの瞳が揺れる。
自分でもわかるくらいの真っ赤な顔で言う。
「俺も好き。大好きやで」
数秒、丈くんフリーズ。
「……ほんまに?」
「うん」
その瞬間。
丈くんが俺の腕を引いて抱き寄せてきた。
「うわっ!」
そして、そのまま──
ちゅ。
屋上で、2人の前で堂々とキスをした。
大ちゃんと大橋くんが同時に、
「うっざいねんけど!笑」
「目の前でやるなや!笑」
でもすぐ、大ちゃんが笑う。
「……ホンマにおめでとーな、流星」
大橋くんも頷く。
「幸せになりーよ?」
涙出そうになって必死に堪える。
「ありがと…」
丈くんが肩抱いたまま。
「俺が幸せにする」
「言い方イキりすぎやろ!」
「うるさいねん!口出すなや笑」
勢いで丈くんにぎゅうううと抱きつく。
「丈くん、大好き」
絶対顔真っ赤やけど、平然を装ってる丈くんも耳が赤い。
「……俺の方が好きや」
「張り合うなし!」
西畑が笑いながら大橋の腕を引いて歩き出す。
「ほら、帰るで。これ以上見せつけられたら目ぇ腐る」
大橋くんが振り返って。
「流星」
「ん?」
「おめでと」
俺はにっこり笑って感謝を伝えた。
「ありがとう!」
johe side
夕焼けの中。
俺は小さく呟く。
「やっと言えたな」
流星が上目遣いで見上げてくる。
「うん」
「来年も、その先も俺のバレンタインやからな」
「え、毎年屋上で取り合いされるん?」
「せーへんわ笑」
また軽くキス。
「もう俺の彼女やから、誰にも手出させへん」
「俺の事逃したら絶対後悔するんやから手離さんときーよ!」
俺の手を取って指を絡めてくる。
「はいはい、お嬢様笑」
「よろしい笑」
笑い声が、屋上に広がる。
甘くて、あったかい、White Dayになった。
🤍𐙚𝘏𝘢𝘱𝘱𝘺 𝘞𝘩𝘪𝘵𝘦 𝘥𝘢𝘺🧸🤎
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