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【みこと視点】
数時間経っても、すちは目が覚めなかった。
もしもすちが覚めなかったら、なんて考えてしまう。その間にらんらんといるま先生、なっちゃんとこさめちゃんも、すちのお見舞いに来た。
「ッすち、、(ポロッ、」
「…なつちゃん、、きっと、すっちーなら起きてくれるよ。(ギュッ、」
なっちゃんは俺のようにかなりショックを受けていた、と言うか、みんなかなりショックを受けていた。当然だと思ってしまう。
みんなみんな、すちと接点がたくさんあった。すちは周りから本当にお母さんかのようにしていたり、誰に対しても優しく、笑顔で振る舞っていた。
そのこともあるだけじゃなく、すちはみんなに、ずっと寄り添っていた。みんなが辛くても、ずっとずっと優しく、平等に接して、周りを第一に考えているすち。そんなの誰しもが好きになってしまうだろう。
…この五人はちょっと違うけど、。
とりあえずみんなは悲しくて、ショックを受けてしまう。俺も悲しくて、どうしようもできなかった。
「…すち、ぃ、ッ、(ポロポロッ」
「…ッLAN…(グスッ、」
「…ほら、!みんなそんなんやと、すっちーが起きにくくなっちゃうよ!ね?みんな笑顔でいよ!」
こさめちゃんは周りを心配して、明るく振る舞っとるけど、こさめちゃんもすちのことが不安で、手がぷるぷるしとる。
「…こさめちゃん、ッ、おいで?」
俺の声を聞いて、こさめちゃんが俺に勢いよく飛びついてきた。
「ッう、ぅ”、っ、(ポロポロッ」
数日後
あれから数日経っても、すちは目が覚めんかった。あの4人は、今またすちに会うと泣くことしかできなくて邪魔になっちゃう、って言って来れてない。すちはきっと、いてくれた方が嬉しいと思うんやけどな…。
「…すち、起きて?お寝坊さんにもほどがあるよ、、?」
俺にはもう、声をかける以外なにもできなくなってしまった。
早く大好きな声聞きたい。すちのお歌たくさん聴きたい。すちの笑顔が見たい。すちの赤い瞳を見たい。
なぁ、起きてよ、、すち、ッ、
一時間後
すちを見ていると、すちが動いとる気がする。ただの幻覚かもしれない。けれどもし本当に動いているのなら、と思い、ナースコールを押した。
ナースコールを押したらすぐにお医者さんなどが来てくれた。
「ッすちさん、目が覚めましたか、!?」
「…あの、ぁ、すちが、動いとる気がして、ッ」
お医者さんたちは目を見開いていた。俺は後ろを見ると、目を開けて、俺を見ていた。
「すち、ッ、?」
「…みこ、ちゃ、おはよ、(ニコ、ッ」
「ッッ!!(ポロッ、」
すちだ。すちが目を覚ました。赤い瞳で俺を見て、声をかけてくれたすち。
「…ごめん、ッ、ごめんなぁ、(グスッ、」
「…大丈夫、大丈夫、」
俺は子供の頃のように、ぼろぼろと泣き崩れてしまった。それでもすちは俺に手を当てて、優しく撫でてくれた。
一時間後
少し落ち着いた頃、お医者さんから真剣な話があると。
その内容が、とても残酷だとはまだ知らずに____。