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akfw



本人様方には関係ないです



本編に伏字ありません



akn『』

fw「」

スタッフ[]






















akn side



今日は久々に恋人であるふわっちと休みが被った。

そんな記念日でも何でもない日に、いや、何でもない日だからこそ俺はふわっちにプロポーズをしようと思う!

まぁ、恋人関係も勿論楽しいんだけどそろそろ付き合って3年経つし、もう一段階関係をアップさせてもいいんじゃないかなということで…。

段取りはめちゃくちゃ王道だけど、デートを楽しんだ後雰囲気のあるレストランで指輪バッ!、よ。

そのために前々からお金貯めてちゃんと景色良さげなとこ予約してるんだから。

俺ってばやればできる子。



服は昨日決めたやつ着て…髪も少しいじって、指輪入れたよな!?…うん、入ってる。

などと慌ただしく準備をしていると玄関からふわっちの急かす声が聞こえた。



「明那早く!」


『あ、ちょっと待って!!』



はぁ…、やっっば!めっちゃ緊張する!!

世の中にはこれを乗り越えた人が沢山いるのか、純粋に尊敬。



『お待たせ、ふわっち!』


「…なんか今日いつもより落ち着いてるね」

「服が」


『そ、そう?』


「うん。全体的に灰色」



高そうな店行くから浮かないように頑張って選んだんだよなぁ…。

できるだけ落ち着いた色で、だけどオシャレな服って中々難しかった。



「でもすごい似合ってる」

「かっこいいよ」


『ん”、…ありがと…』



そんな直球で言われると照れるじゃないか。

この敏腕ホストめ。



『…ふわっちも似合ってる』

『めっちゃ可愛い』


「にゃは 笑、これ可愛いかぁ~」



ふわっちの服は全体的に黒で統一されてて、所々に差し色で紫が入ってる。

長い脚も相まってかロングコートがよく映えて、すごい大人って感じだ。

着てるのがふわっちだから俺の中ではどうしても可愛いが勝っちゃうんだけど。



「ま、明那に言われるなら悪い気はしないかな…」


『……』



こういうとこなんだよね?

俺の中でふわっちはかっこいいより可愛いってのが勝つ理由。



『俺に可愛いって言われるの好きだもんねぇ~!』


「うるさいうるさい」

「ほら、はよ行こ」



そう言ってそそくさと扉を開けて家を出る。


耳が真っ赤になってるの、バレてないと思ってんのかな。












「っしゃあ!!遊びまくるぞー!!!」

「な、最初どれ乗る?」



俺たちはバスや電車を乗り継いでとある遊園地に来た。

ふわっちは遊園地に着いた途端目を輝かせてはしゃいでいる。



『ふわっちが乗りたいやつでいいよ』


「マジ!?」

「じゃ~…あれ!乗ろ!」


『え”、ぁ……あれ?』


「あれ!」



ふわっちが最初に選んだのはジェットコースター。


何あれ、レールぐるぐるしすぎじゃない??

絶対体調不良者続出でしょ。












「あとちょっとで1番上…、なんか緊張してきた 笑」


『……』



まぁ、結局乗るんですけどね。

ふわっちのお願いを断れる訳ないだろぉ…!



『あ”~、無理。高すぎ怖すぎ』

『バンジーならいけるのに…』


「それおかしいと思う」


『え?』



そこでちょうどカートがてっぺんに到達し、急降下を始める。



「うわああぁぁぁ!!!!」

「え、風やばくね!!?」


『待って待って!!!』

『むりむりむり__うぇ、虫顔面にきた…』


「ww 大丈夫?」


『なんて!!??』


「虫!!大丈夫!!!?」


『無理!!』


「あっはwww」





















「っはは!笑」

「髪ボッサボサんなったw」


『ほんとだよ、風圧強すぎ…』



ちゃんとキメときたいのに。


ならなんで遊園地行くことにしたんだってね。

…楽しそうだったから以外に理由とか無いですが何か???




「次どうする?ちょっと休む?」


『いや、大丈夫。ありがと』

『折角だしアトラクション全制覇するぞ!!』



こうなったら全力で楽しもう。

髪は後で直せばいい。



「お、いいね~」

「じゃもっかいあれ乗ろ」


『……いや、いいけど、いいんだけど』

『時間足りなくなったりしない?』


「大丈夫っしょ」


『その自信はどこから?』


「俺から」


『…相変わらず俺ふわっちが分かんねぇよ……』














「…え、待って。ここで食べるん?」


『そ、予約してる』



遊園地のアトラクションを無事に全制覇し、段々空が暗くなってきた頃。

俺は髪をきちんとキメ直して、それから予約時間とほぼ同時にいかにも高そうな感じの店の前に立っていた。



「バカ高そうやん、いつの間に…」


『サプライズ…的な?』

『たまにはこういうのがあってもいいかなーって』


「すご…」

「めっちゃびびった」


『でしょ』



俺も今ふわっちとは違う意味でめっちゃびびってる。



『てかちょっと雨降ってきたし』

『早く入ろ』


「せやな」














「…美味…、めっちゃ美味いここの料理…!」



そう言って次々と料理を口に運んでいく。

その姿が子供みたいで可愛くて、緊張も少しだけほぐれた気がした。



『そうだね』

『雰囲気も意外とピシッとしてないって言うか…』


「んな、俺絶対場違いやんって思ってた」


『どっちかというとそれ俺のセリフ』



ふわっちは俺から見ると可愛いの塊でしかないけど、それは恋人だからであって。

職業ホストだし周りから見たらオシャレなお兄さんにしか見えないから浮くなんてことは絶対無いと思う。

けど俺は別。自分で言うのもなんだけど結構童顔だし、もう浮きまくっちゃうから。




「はぁ…もう俺の腹は満たされた…」


『まだデザートくるよ』


「んぇ、マジ?」

「食べきれんかったらあげるわ」


『食べかけ!? 笑』


「そうw 合法的に関節キスできるね」


『え……待ってそれならアリかも』


「ちょっと気持ち悪いかも」


『ふわっちが言い出したんじゃん!?』


「んはは 笑」



俺がプロポーズするタイミングはデザートを食べ終えた後。

そのタイミングで俺たちのところの照明以外が消えるってスタッフさんに言われたから、そこでふわっちに跪いて指輪バッ!、です。

今更だけど人前でするのは緊張に緊張が上乗せされるから、大事なところで噛みそうでとても心配。



『うわあぁ…』



本番で失敗だけはマジで嫌だ…!



「……明那」


『ん、なに__んぐッ』


「折角美味しいもん食べてんだから、下向いてちゃあかんよ」



…あーんされた、デザート美味。最高。

流石、俺の元気の出し方分かってる。



『元気出た…』


「はは 笑」

「明那チョロ」


『相手がふわっちだからちょろくなるの!』


「おぉ、…ふふ、そか」



俺がそう言うとふわっちはすごく嬉しそうに笑う。

そんな当たり前のことだけで喜ぶふわっちが可愛すぎて、最早神々しい。






「んぁー、普通にデザート全部食べれたわぁ」


『…たしかに、デザートは別腹とか言うし…』



やばい、そろそろだ。

周りの照明が消えたら__




_すると、このお店全体の照明が一気に消える。




『…え?』



待って、なんにも見えないんだけど!?



『ふわっち、大丈夫?』

『危ないから動かないでね』


「ん、了解」



視界の情報が暗闇により遮断されてから、やたらと雨音が耳に響く。

窓越しに外の様子を見ると、なんで今まで雨音に気づかなかったのか疑問に思うくらいの土砂降りだった。

同時に、俺たちと同じように食事を楽しんでいた人達から動揺の声が上がる。



[お客様、只今店内は一時的な停電になっております]

[スタッフが現在対応中ですのでお客様はその場から動かずに待機をお願いします]

[誠に申し訳ございません]



懐中電灯を持ったスタッフさんの声がけで周りの不安の声は段々と収まっていく。

けど、別のことに対する俺の不安はいつまで経っても晴れないまま。






















__約10分後。

停電の原因は大雨だったようで、雨が上がれば電気もすぐに復旧した。

























『うぅ…』


「…どしたん明那、」



俺のプロポーズ計画が…。

スタッフさんすごい申し訳なさそうに何回も謝ってくれるし、そもそも停電スタッフさんのせいじゃないから何も言えないし、!!



「明那ぁ?」

「そんなに停電が嫌だったん?」


『…うん…』



あの大雨のせいで全部狂ったからね。

だいぶショックではある。



「…俺はそこまでだけどな」

「それまでがちゃんと楽しかったし」


『…え』


「遊園地とかサプライズが嬉しかったのは勿論」

「停電になった時も真っ先に俺の心配して、手も握っててくれて…」

「大事にされてんだなって改めて思った」


『……』


「ずっと最高のデートだったよ」

「ありがと、明那」



その言葉を本心から言ってくれてるのが表情で分かって、色んな感情が押し寄せてくる。

俺はほとんど衝動的にふわっちを抱きしめ、ずっと言いたかった言葉を口にした。



『…結婚して、ください…』


「んふ、いいよぉ」



指輪も持たずに言ったからか、ふわっちは少し冗談っぽく俺の言葉を受け取ってる気がした。

だから一旦抱きしめるのをやめ、指輪が入った箱を手に持つ。

そしてソファに座ってるふわっちの前で跪き、箱を開けながら、もう一度伝えた。



『かっこつかなくてごめん』

『けど、…湊のこと、生涯幸せにするから』

『俺と結婚してください』



プロポーズにあだ名はダメかなと思って名前で呼んでみたけど、これが思った以上に恥ずかしくて。

でも不思議と声は震えなかった。



「…んは 笑、やっぱ今日は最高の日やなぁ」

「…俺も、明那のこと一生幸せにする」

「喜んで」



そう笑って答えてくれたふわっち。

嬉しすぎて思わず泣きそうになったのを必死に我慢しながら、薬指に指輪をはめる。














































今1番幸せなのは、誰がなんと言おうと俺たちだ

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コメント

1

ユーザー

てぇてぇすぎて…死ぬ😇…

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