テラーノベル
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キッチン。
「よーし!病人には栄養!!」
昨日はみんなを看病しようと雑炊を作ったが、塩を入れ忘れると言う痛恨のミスをしてしまった。
「今日はがんばるでえ〜!!」
そのために朝からこっそり早起きしたのだ
ガンッ!!
ゴンッ!!
バンッ!!
勇斗がソファで目を閉じたまま呟く。
「……うるせぇ……。」
仁人も笑う元気もない。
「だいぶ派手にやってんな……。」
舜太だけが心配そう。
「だいちゃん、火気だけ気をつけてな〜」
「わぁ、起こしてもうた!任せてや舜ちゃん!」
「その返事が一番怖いわ。」
⸻
数十分後。
「できたーーー!!みんな起きてやー!」
出てきたのは。
なんか粒立ってる雑炊。
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「さぁ、遠慮せんとき!」
四人が顔を見合わせる。
昨日同様、最初に覚悟を決めたのは柔太朗。
「……いただきます。」
ぱく。
「……。」
「どう!?」
「……!」
「じゅう!?」
「……死ぬほどまずい。」
「ええぇぇぇぇ!?」
勇斗が吹きそうになる。
「おまえっ……二日連続ww」
「笑わんでよ佐野さん!」
仁人もスプーンを口に運ぶ。
「……なんで雑炊がパサパサなの?」
「え?」
「なんで?」
舜太も一口。
「……だいちゃん。」
「うん!」
「これ、お米炊いてない?」
「時間ないかなって。」
四人。
「「「「生米!!?」」」」
太智は胸を張る。
「食感大事かなって。」
「違う。」
「そこじゃない。」
⸻
結局。
「俺がやる。」
熱でふらつきながら仁人が立つ。
「ダメダメ!寝て!」
「でもお前に任せたら俺ら死ぬ。」
「ひど!」
勇斗まで起き上がる。
「味付けだけ教えるから……。」
「佐野さん寝て!」
柔太郎も笑いながら起きる。
「だいちゃん、お鍋貸して。」
「じゅうも!」
舜太も起きようとして。
「しゅんちゃんまで!」
四人全員がふらふら。
なのに。
「だいちゃん危ない。」
「包丁持たない。」
「火触んな。」
「座って。」
「えぇ!?俺元気なのに!?」
四人同時。
「「「「元気だからこそ。」」」」
⸻
結局できたのは。
勇斗が味を見て、
舜太が火加減を見て、
仁人が切って、
柔太朗が盛り付けた雑炊。
「はい。」
「いただきます!」
太智が一番おいしそうに食べる。
「うまぁぁぁ!!」
「……よかったな。」
仁人が笑う。
「やっぱみんなで作るご飯は最高。」
「だいちゃん作ってない」
勇斗がツッコむ。
「でも見守ってたで!」
「邪魔してた。」
柔太朗がぼそっと言う。
「ひど!」
しょんぼりする太智。
すると舜太が太智の肩をたたく
「ありがとね、だいちゃん。」
「え?」
「朝から一人で頑張ってくれたやんなぁ」
「……。」
仁人も太智の頭をぽんぽんし照れくさそうに笑う。
「まずかったけど。」
「そこ言う!?」
勇斗も笑いながら後ろから抱きつき、
「気持ちは100点。」
柔太朗も小さく頷き手を握る
「……愛情は伝わった。」
太智は照れくさそうに笑った。
「じゃあ……元気になったらもう一回作ったるなぁ!」
四人。
「「「「それだけはやめて。」」」」
「なんでぇぇぇぇ!!」
病人なのに笑い声だけは、家中に響いていた。
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体調不良day2🤒
にんにく好きな💙のエピどこかで入れたかったけど病人飯ににんにく不協和音すぎてやめました🧄🧄笑
コメント
3件
見てるだけで心が浄化されていくのを感じた😭めちゃくちゃ最高やん ねむ子さんのこういうほのぼのストーリー大好き♡
病人飯あるあるの失敗エピ、笑いましたwww 生米雑炊は衝撃だけど、それでも作ろうとする太智くん健気すぎる!四人がふらふらの状態で「元気だからこそ触んな」って逆転する流れ、めちゃくちゃ好きです。最後にみんなで作った雑炊がちゃんと美味しそうで、病人なのに笑い声が響くラストがじんわりきました。愛情は確かに伝わってた……味はともかく!次は成功するか見守りたいです🔥
#也
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