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片思い

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片思い

1 - オタクコンビ

♥

107

2024年05月05日

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フラ菊 / フラが片思い




「 せっかく私の家に来ていただいたのに、これでは何処にも出かけられませんね …。」

そう言い、雨が激しく降っている外を悲しそうに見つめながら呟いた。

「 菊ちゃんったら、お兄さんにそんなに気ぃ使わなくていいのに ~ 」

微笑みながら、悲しそうに窓を見つめている彼にゆっくりと近寄って、優しく彼を包み込んだ。

「 うっ … ですが、せっかくフランシスさんがお忙しい中来てくださったのに … 」

「 もう ! 何でこんなに、日本人は謙虚なの。!! お兄さん、菊ちゃんの事をめっちゃ心配してるんだからね !! 」

言葉を遮るように発言したその言葉は、褒めている様で褒めていない様なあやふやな発言だった。

「 は、はぁ … 心配、ですか ? 一体何故私の心配を ? 」

「 も ー !! 菊ちゃんったら鈍感過ぎるよ !! お兄さん流石にここまで来たら白旗上げたくなっちゃうよ !! 」

半泣きの状態で、弱音を吐く彼を菊は「 これがラテン男なのか ? 」とまるで他人事の様に受け取っていた。

「 ふっ … ふふ 」

口もとが緩んできて、少しづつ菊の笑い声がクスクスと耳へと入り、無意識とこっちも口もとが緩んでいた。

「 いや ー 菊ちゃんは本当に手強いな ~ !! もういっその事、俺ん家までこのまま連れて帰っちゃおうかな ~ 」

本当にそうしたい所だが、本命にだけは嫌われたくない為、少し冗談っぽく笑って誤魔化した。

「 う ー ん … それもいいかも知れませんね。」

「 え ?! それ本当 !? 」

思ってもいなかった答えが返ってきて、戸惑いながら返事をした。

「 ふふっ 冗談です ♪ ですが、今度、フランシスさん家にお邪魔しても宜しいでしょうか ? 」

冗談と言われ、「 だよね 」と苦笑いで返して、悲しみの感情でいっぱいだったが、最後の言葉に悲しみの感情は全て何処かへと消え去った。

「 是非 是非 !! 菊ちゃんなら何時でも大歓迎だよ !! 」

満面の笑みで返すと、その笑みに釣られて笑っている菊ちゃんを少し強めの力で抱きしめた。

「 なら、その時はフランシスさんにガイドをお願いしますね ! 」

「 お兄さんに任せて ~ ♪ 最高なフランス旅行にしてあげる ♪ 」

「 楽しみにしていますね。! 」

他愛のない会話をして、窓へと視線を移動させると、雨は上がり、陽の光と虹が、何処までも繋がっている空へと映し出されていた。



fin .

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