テラーノベル
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翌朝、からぴちハウスはいつもより少しだけ静かでした。なおきり、るなちゃん、そしてもふくんは、じゃぱぱ、どぬく、ヒロの三人が少しでも安心して過ごせるようにと、一緒に学校を休むことを決めました。学校には「風邪で6人お休みします!」と連絡し、なんとかその場をしのぎます。
「みんな、本当にごめんね…」
申し訳なさそうに呟くどぬくに、なおきりは優しく言いました。
「大丈夫だよ、どぬく。今は俺たちがついてるから、何も心配しなくていいよ」
しかし、一日中慣れない女性の体で過ごすのは、想像以上に大変でした。
「うわぁぁぁ!」
まず最初に起きたのは、ヒロの悲鳴でした。トイレに行こうとして、今まで通り立ち上がって用を足そうとした瞬間、盛大に失敗してしまったのです。
「ヒロくん、大丈夫!?」
るなちゃんが慌てて駆け寄ります。ヒロは顔を真っ赤にして、もう一度トイレの使い方をるなちゃんに教わる羽目になりました。
お風呂の時間も一苦労です。いつも通り入ろうとしたじゃぱぱが、自分の体に触れて「うおおお…」と謎の声を上げ、湯船に浸かるまでにやたらと時間がかかっていました。
「じゃぱぱ、どうかしたの?」
心配そうに声をかけるもふくんに、「いや、なんか、こう…感覚が…」と歯切れの悪い返事。結局、三人一緒にお風呂に入るのは断念し、一人ずつ入ることに。シャンプーやボディソープも、女性用の香りのものに変わっていて、それだけでもなんだかソワソワしてしまいます。
そして、最も大きな問題は…
「え、これ、まさか…」
夕食後、リビングでくつろいでいたどぬくが、顔色を変えて立ち上がりました。彼が指差す先には、ズボンについた小さな赤い染み。
「ちょ、どぬく!大丈夫!?」
るなちゃんがすぐに気づき、顔を真っ青にするどぬくを連れてトイレへ。どうやら、女性になったことで、生理が来てしまったようでした。
「これって…毎月来るってこと…?」
茫然自失のどぬくに、るなちゃんは優しく説明します。女性にとって当たり前のことでも、男性だった三人にとっては、何もかもが初めての経験。戸惑いと不安でいっぱいの彼らを、残りのメンバーが全力でサポートするのでした。
コメント
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うわぁ楽しみすぎる!