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廃棄米
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おみず
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#寿命㌫
寿命㌫(主)
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数年前。
🇨🇳「なぁ、日本」
🇨🇳「仕事、捗ってるアルか?」
____仕事中にそう聞こえた時は、本当にびっくりした。
逃げ出した?どうやって?なんで?私から逃げた?
頭が真っ白になった。いや、そもそも私が中国さんを監禁していたと知られればどうなることか。
どうする。目撃者を全員殺す…いや、相手がカントリーヒューマンズなら殺せない。
目撃者はここにいる全員。寧ろカントリーヒューマンズしかいない。
どうしよう。どうしよう。
🇨🇳「日本?」
🇯🇵「………中国さん」
逃げてきたんですか、と聞こうとしたその時。
🇺🇸「中国!?」
🇺🇸「………って、“いない”じゃねぇか!大丈夫か!?」
🇯🇵「…は?」
目の前の中国さんを凝視した。
凛とした顔つき。私より高い身長。可愛い表情。美しい肌。
…よりにもよって私が中国さんを見間違えるはずがない。だって、毎日見てるのだから。
🇩🇪「連勤が続いてるんだから疲れてるんだろ。休め」
卍「日本は昔っから休まないからな。暇だし私が仮眠室まで送る」
🇮🇹👑「ioもいくんねー!」
卍「仕事はどうしたんですか貴方」
🇮🇹👑「うっ…い、イタリアにやらせるんね!」
🇩🇪「最終的に俺に全部回ってくるんだが???」
そんな会話が遠く聞こえた。
だって、ありあえない。
じゃあ、目の前の中国さんは。
🇯🇵「…貴方」
🇨🇳「大丈夫アルか?我側にいるアルよ、だから…」
そもそも中国さんがこんなこと言うわけがない。
監禁している私を気遣うようなことなど。
…偽物なら、いらない。
🇯🇵「…そうですか」
淡々とした口調で告げて、仮眠室へと向かった。
あれから、一週間。
幻覚の中国さんがまだ見えるので、精神科医へ行った。
やはり幻覚らしい。やっぱりな、と安堵する自分と苛立ちが同時に心臓を埋め尽くした。
それから、状況を話した。中国さんを監禁している、とは勿論言わず。
ただ、『慕ってはいますけど』と告げた。
それから色んな検査が続いた。
もう一週間経っても、治らない。
薬を処方してもらったがそれでも治らない。
それどころか、日に日に幻覚は甘えるようになっていった。
幻覚の中国さんが現れてから二週間と六日。
ようやく、病名が特定された。
『解離性愛執異常症』。
三週間経てばもう二度と治らない。
つまり、今日消さなければ取り返しがつかなくなる。
…何故特定日がこんな遅くなるんでしょうね。はぁ…運が悪い。
🇯🇵「…はぁ。」
仕事帰り。早く帰りたいの一心で帰路を辿る際もこいつはついてきた。
🇨🇳「今日疲れてるアルか?なんかいつもよりイライラしてるネ」
🇨🇳「…いい加減無視やめてほしいアル。寂しい」
不安そうな顔でこちらを見てくる幻覚。
あぁ____腹立つ。
🇯🇵「…貴方、幻覚なんでしょう?」
🇯🇵「偽物ならいりません。貴方なんて」
🇯🇵「私には本物がいますから」
顔も見なかった。
見る必要がなかった。
心の底から『いらない』と思ったから。
🇨🇳「…待つアル」
ふと、背中に体温を感じた。
驚愕した。
だって、幻覚が体温を保つなんてあり得ないと思ってたから。
しかも、その温もりも中国さんそっくり、いや本人そのもので。
思わず、足を止めた。
🇯🇵「………離れてください」
🇨🇳「いやアル…離れたくない……」
🇨🇳「…我。」
🇨🇳「好きに…なっちゃった、アル………」
🇨🇳「日本、を………」
🇯🇵「…っ。」
聞いたこともないくらい、くぐもった声。
振り払おうと脳が信号を送っているのに身体が言うことを聞かない。
今日、追い払わないと。
一生付き纏われる。
🇨🇳「お願い…お願いアル」
🇨🇳「なんでも聞く…監禁だって、もう抵抗しないアル、だから、愛してっ…」
🇨🇳「我っ………」
🇯🇵「や、やめ…」
🇨🇳「“愛してる”、からっ……………!」
ぷつり。
私の中で建てられた防壁が、一瞬にして崩れた。
たった一言で。
🇯🇵「…中国さん」
初めて幻覚の彼が見えてから、初めて『中国さん』と呼んだ気がする。
抱きしめられているのを、そのまま抱きしめ返した。
あぁ、そうか。
そういうこと、なんだ。
🇯🇵「………中国さん」
🇯🇵「家に帰るにはまだ早いですし、今からどこか行きませんか?」
🇨🇳「…!」
🇨🇳「行く…行くアル。ちょうど…眺めがいい場所、知ってるアル。」
🇯🇵「あら、知ってるのですね。では、そこに行きましょうか」
こうして私は、中国さんを振り払うことをやめた。
ここは、幸せな箱庭ですから。
互いだけを見ていれば、
もうそれで幸せですから。
だから私は、
この病にかかった『あの人』を放っておくことにした。
この病は、幸せな病なのだから。
私にとっても、あの人にとっても、
中国さんにとっても。
コメント
3件
幻覚といえどここまで素直に愛を伝えてくれる🇨🇳さんもこれはこれで好きです💕💕 ところで(?)ということは、🇺🇸さんも同じ病に…?
あーーもうこの回エモすぎてヤバい!!!!!😭💔💔 最初は偽物を突き放す日本さんが痛いくらいにリアルで、「私には本物がいる」って言い切る強さと寂しさが同時に来て胸がギュってなった…。なのにラストの「好きになっちゃった」からの防壁崩壊シーン、ゆめか涙腺崩壊したよ…!!「“愛してる”からっ」のフォントサイズ大きくなる演出ずるすぎるでしょ!!あれだけで脳直撃された…。 結局“幸せな箱庭”ってところがこの物語の全てだよね。監禁も病も全部含めて二人だけの世界。もうこの疑似中国さんが本物越えてきてる感、背筋ゾクゾクしながらも「幸せならいいじゃん…」って思っちゃう自分がいる…💘💘 次回も絶対読む!続き待ってるよドライヤーの冷風さん!!🫶✨