佐古くん主人公2

第5話です！！

これで最後となります！

「じゃあ、俺が好きになれる魔法をかけてあげるね！覚悟しろよ？」

「え、あ、兄貴一体何を…ﾝグ！？」

ふとした瞬間、守若の兄貴が佐古の薄いピンク色の唇を自身の唇で塞いだ

突然の出来事で混乱した佐古は少し、暴れに近い抵抗をしたが手はきっちり拘束されほぼ身動きが取れない状況になっており

(え！？キスしてる…？兄貴と…？なんで？」

やわらかい感触が佐古の頭の混乱を加速させる

(んう…思ったよりやわらかい…)

(んん…やばっ息ができな…)

どんどん酸欠になってきた佐古は息を吸うため口を少し開けた

「ん゛んぅぅ！？」

守若はその瞬間を見計らい口内に舌を入れた

ヌメッとした舌の感触や口の隙間から出てくる吐息が恥や高揚感を高めていった

息ができなくなってきた佐古は力が出なくなっていった。

ヤバイそう思っていた時口が離れた

「はぁっはあ…も、守若の兄貴ぃ…」

「佐古。落ち着いて鼻で呼吸して、後力は抜いたほうがいいよぉ」ボソｯ

「ｯ」

そう耳元で囁かれた佐古の耳は恥ずかしさで　根本まで真っ赤になっていった

「んっ」

キスをするときのコツを教えてもらった佐古は再び口づけをされた

「ふぅ…んっあ…あ」

(…やば…どんどん気持ちよくなってきた…)

(キスして本当に気持ちよくなるんだな…マズイ普通に力抜けてきた…立てなく…)

ガシッ

「！？」

守若がいきなり佐古の腰をもう片方の手でガッと掴んだ立てなくなってきたことを察し、助けたのだろう

しかしこれは佐古にとって逆に不都合だった

手は拘束。足は力が抜けて動かない。顔はキスで動かせられない。そうなると動けるのは胴体だけだ。

しかし、胴体の真ん中を固定されたらもうどこも動けなくなってしまうのだ

そんな絶望的状況に佐古はもう抵抗をやめざるおえなかった

佐古は思った。今日は最悪な日だと。飲み物はこぼす、ゴキブリに襲いかかられる、服はびしょ濡れになる、兄貴二人にドッキリは仕掛けられる

しかし、その最悪だと思った出来事の中に兄貴からの口づけは無かった

ということは佐古は別に嫌がっているわけではない。むしろ少しばかり嬉しいのだ。 前々から兄貴として好きな人として佐古は、守若のことを見ていた。

好きな人からのかわいい嫉妬、いきなりのキスそれは佐古にとって最高であった今日はもしかして最高の日なのかもしれない…

そう佐古が思っていたとき、ふと口が離れ舌と舌の間には唾液の線が伸びていた

「はぁっはあっはぁ…」

「流石に初めてだからつかれたでしょ？今日はそれにさ…」

「ツ〜〜…」

「うぁっ…！」

「もうこんなに勃っちゃってるもんねぇﾆﾔ」

「や、やめてください…そういうのぉ…」

「うん、ごめんねぇ」

「で、でも…」

「その…兄貴とはまたこういうことしたい…です…」

「…そっかぁ、安心して。いくらでもしてあげるから」

その日佐古は最悪の日を過ごしたのではなく、好きな人とキスができた最高な日になったのだった。

その後、守若は久我に脅して聞いて、一条とイタズラを仕掛けたことを聞き、一条と共に仲良くシメられたとさ。

終わり