注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・魔主役 になります。
・ODなどの病み表現が含まれます。
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ci「…どうしたんですか、??」
師団室で、ciを囲む皆。
皆、強ばった顔つきで、ciを睨みつけている。
sho「…お前、同級生虐めたらしいな」
rb「んなこと、旧・wrwr師団のイメージダウンやん」
「なにしてんの?」
見覚えのない罪を問われる。
勿論、ciは何も知らない。
ci「…えっと、」
tn「ほんま、詐欺師の異名を持つだけあるわ」
「騙してたんやな、俺らを」
ut「最低やで」
zm「よく笑ってられるな」
次々、言われる度にciは震えた。
そんなことはしていない。
変な嘘が流れている。
それでも、その嘘を信じられるのは、
ciが詐欺師という異名を持つからだろう。
ci「お、おれ…何もしてな、」
shpが、ciに近づいた。
2人は同級生であり、親友だ。
きっと、信頼関係があるに違いない。
それは違った。
shp「出てけ、詐欺師」
ciの服を乱暴に掴み、師団室から追い出す。
そして、数秒後。
sho「じゃじゃーん!!ドッキリ大成功〜!!」
「って…あれ?」
ciが彼らに姿を表すことは無くなる。
───────────
追い出された後、ciは慌てて走り出した。
ぼろぼろと涙を零している。
(( ドンッ
ci「んぶッ…」
誰かと、曲がり角でぶつかる。
ゆっくりと見上げれば、それが
かつての団長であることに気がつく。
ci「…gr、」
gr「おう、ciか」
grは、ciが涙を流していることに気がつく。
gr「なんだ!?喧嘩でもあったのか!?」
「いいぞ!!もっと内ゲバしてけ!?」
彼は、ciにそう言った。
それでも、ciはなんの励ましにもならず、
grを払って、去ろうとした。
すると、後ろにいたemに腕を掴まれた。
em「なにがあったんですか」
ci「…うるさい」
em「…ciくん、」
ci「お前らも、どうせ俺なんか…ッ」
ciは、そう呟くと、気絶するように倒れた。
gr「うおッ!?!?どうした!!」
em「ciくん!!」
ciは、散々なバイトや、師団の雑用、
それに、学校での詐欺師呼ばわりに極度の
ストレスを感じていた。
そして、それを誰かに言うことも無く、
溜め込んでいたのだ。
身体が、もう限界に達したのだろう。
em「仕方ないですね…師団室に運びましょう」
gr「まあ、旧・師団で仲間割れがあったのだろう」
「少しの間、新・師団で預かるか」
grは、来ていたコートをciにかけて、
背中に乗せた。
走らない程度のスピードで、師団室へ向かう。
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tya「どうしたの!!」
em「ciくんが、色々あったみたいで…」
師団室には、tyaちゃんがいた。
ciを見れば、こちらに寄ってきた。
tya「また騙されるかもしれないよ!!」
gr「その時はその時だ」
grは、ソファにciを寝転がせた。
身体が熱いことに気がつく。
gr「…発熱してるな、」
em「とりあえず、タオル濡らしてきました!!」
濡れたタオルをciの額に乗せる。
微かに瞳を開けたciは、周りを見渡した。
ci「……、」
gr「目を閉じろ、今は寝た方がいいゾ」
grの大きな手が、ciの目を覆う。
そして、数秒後に手を離せば、ciは寝ていた。
目の下に重なった隈を撫でる。
今わかる限り、睡眠不足、栄養失調などの
症状だろう。
gr「私は1度買い出しに行ってくるゾ」
「sho達が来ても、ciに会わせるな」
em「分かりました」
tya「わ、私はまだ信用してないよ!!」
そして、数分後。
emは、先生に呼ばれて師団室から出ていった。
tyaちゃんと、ciだけの師団室。
それでも、tyaちゃんは信用出来ないため、
距離をとってciを見ていた。
すると、ciが起き上がった。
tya「起きた??まだ寝ててもいいんだよ!!」
ci「…」
ciは、tyaちゃんを無視して、ポケットを探っている。
何かと気になり、ciに近づく。
すると、ciは口に何錠もの薬を入れ込んだ。
tya「ちょっと!?!?なにやってんの!!」
慌てて、ciの手を抑えるが、もうすでに
薬は口の中。
喉を押し込んで薬が体内へと入っていく。
ciは、苦しそうな声をあげながらも、
飲み込むのを辞めない。
tya「ci!!ダメ!!吐いて!!」
必死に揺さぶっても、ciは聞く耳を持たない。
口から、涎がつーっと垂れた。
そんなとき。
gr「ci、苦しいかもしれないが、失礼するゾ」
tya「…えっ?」
買い出しが終わり、帰ってきたgrが、
ciの口を開けて、指を入れた。
tyaちゃんは怖くなって目を閉じた。
聞こえるのは、ciの苦しそうな声と、袋に吐瀉物が落ちる音。
どちらも、怖い音だ。
gr「よし、偉いな…まずはゼリーでもどうだ?」
ゼリーを取り出して、ciに見せる。
ci「…くすりのむ、」
それでも、ciは薬を口に入れようとした。
grはciの手を掴んだ。
ci「じゃましないで」
gr「…ODはやめた方が良いゾ、」
ci「何も知らないくせに」
「俺を見てくれないくせに」
「何今だけ知ったかぶってんの」
ciは、grをギロリと睨みつけた。
そして、爪を立ててgrの腕を掴んだ。
ギリギリと、爪がくい込み、grは
顔を顰めた。
gr「いてて…」
ci「うざいうざいうざい…ッッッ」
「shoさん達も何も知らないッ」
「お前らだってそうだッ!!」
「信用してたshpくんは、もう俺を捨てたッ!!」
ci「…おれはだれからもみられない」
「ひつようとされても、みられない」
ciは、ボロボロ涙を流しながら、grを睨む。
いままで見てきた彼の姿とはかけ離れていた。
ただ、そこまでも彼は傷ついてきたんだ。
彼の仲間で。
ci「薬を返せ…、あんたなんか大嫌いだッ、」
「emもッ…tyaちゃんも…大嫌いだッ」
「shpも、shoさんも、みんなみんなッッ…」
「大嫌いだッッッッ!!」
ciは、そう叫ぶと同時に、ぱたんとgrの腕の中に倒れた。
体力の限界が来たのだろう。
grは、もう一度ソファにciを寝転がせて、
タオルをかけた。
em「…grさん、腕、」
gr「…ああ、やられたな、」
grの腕には、ciの爪痕が痛々しく残っていた。
でも、ciの心には、これ以上の傷がついている。
gr「とりあえず、他にも薬を所持してないか見るか、」
grの言う通り、ポケットには何錠もの薬が
他にも沢山入っていた。
その薬を全て棚に隠した。
tya「ci、もっと熱くなってるよ!!」
em「…今の感じ、絶対にshoさん達には会わせられませんね」
gr「ああ…もっと暴れるだろうな、」
そんな時だった。
こんこんっと扉をノックされた。
em「誰ですか?」
sho「よっす!!」
そこには、旧・師団の皆がいた。
em「なんか用ですか?」
ut「ci見てないか?」
em「…さ、さあ?見てませんね」
ゆっくりと扉を閉じようとしたが、
zmに開けられた。
zm「お!ciはっけーん!!」
zmは、ciを見つけるや否や、すぐさまciに
駆け寄った。
zm「ciー!!」
gr「帰れ」
zmを捕まえて、扉の外に追い出す。
ut「な、なんてことすんねん!!」
rb「ciを返せー!!」
tya「ciのこと、何も知らないんだね」
sho「はぁ?」
tya「君たちの間で何があったかは知らないけど」
「ciは、今君たちと会うことが出来ないよ」
sho「なんでお前が決めんねん!!」
言い合いをしているとgrが入ってきた。
落ち着いた口調で言う。
gr「体調不良に睡眠不足、栄養失調にOD」
「全部、ciが背負っていた物だ」
ut「…は、?」
grは、しっかりと瞳にとらえた。
静かに後ろに立っていたshpが、瞳を震わせて動揺していたことを。
gr「原因は、私たちにもある」
「だが、君らにもある」
「今日、ciに何かしたんじゃないか?」
zm「ど、ドッキリをした」
em「どんなのですか?」
sho「ciを、師団から追い出す…っていう、」
gr「…自分達の行いを反省してからまた来い」
「今は、残念だが会わせられない」
em「すみません」
深々とお辞儀をして、皆を見送る。
そして、師団室に戻り、各自椅子に座った。
ci「わざわざ言わんでええやん」
後ろから声が聞こえた。
振り返れば、そこには顔を合わせようとしない
ciがいた。
em「まだ寝てていいですよ」
ci「shoさん達、俺を叱りに来たん?」
gr「いや、違うゾ」
ci「じゃあなに」
grらを睨む。
まだ、こちらに信用はないようだ。
gr「…お前はまだsho達に会いたくないか」
ci「…大嫌いだよ、勿論あんたもな」
gr「そうかそうか、じゃあ気にするな」
grは、ciを横に倒して、タオルをかけ直した。
ci「熱ならもうないって、帰らせて」
gr「…お前の体調が良くなるまでは見てる」
em「はい、OD後なのもありますし、少しゆっくりした方がいいですよ」
ci「急に優しいのきも、しつこいって」
ciは、emを突き飛ばして、扉を開けた。
羽を広げて、廊下を飛び、ここから去ろうとする。
そんな時だった。
shp「ciッ!!!!!」
ずっと、師団室の前で待ち伏せていたshpが、
ciを見つけて、駆け寄った。
ciも、shpの姿を見ると、足をふらつかせて、
倒れ込んだ。
shp「お前ッ…、」
ci「……」
shpには目を向けず、静かに手を払う。
shpは、悲しそうに俯いた。
その様子を、扉の隙間から、彼らは見ていた。
shp「…お前が、そんなに苦しんでるなんて知らんかった」
ci「知るはずないやん、言ってないもん」
shp「…今日はすまんかったな」
「いつもの、悪ふざけのつもりやった、」
ci「別にええよ、今は怒ってないし」
shp「ほんま…??また師団に来てくれるん?」
ci「それはどーかな」
「お前らに失望したのは俺だってそう」
「それに、おれはもうあんたなんか嫌いだ」
shp「…!?」
ci「大嫌いだ、顔も見たくないね」
ciがshpの顔を見ないのは、この事からなのだろうか。
普段、感情をあまり出さないshpであったが、
遂に、涙を流し始めた。
ciは、それに気づいていたが、それでも
彼の方を向かない。
ci「はよどっかいって、」
shp「ごめんッ…ごめんッ…」
ci「あやまんないで、」
「俺が悪者みたいやんか、」
shpは、震えながらciの腕をとった。
shp「…ッ、辛い思いさせてごめんッ…」
shpは、それだけ言うと、ciの言う通りに
その場から立ち去った。
残ったのは、師団室から見ているgr、em、tyaちゃん、sho、zm、ut、tn、rb。
そして、その場に座り込んでいるciであった。
ci「…………ひく”ッ」
皆がshpを追いかけようとした時。
ciは声を上げ始めた。
ciが顔を見せなかった理由。
ci「ぁ”ぁ”ぁ”ッッッ…、、」
きっと、shpを見れば、溢れ出てしまう思いを、彼は隠したかったのだろう。
なぜ、彼がそこまでして裏を出さないのかは、
誰にも分からない。
ただ、勘違いしないでほしい。
ciは、彼らのことが大好きだ。
今も、さっきも、これからも。
コメント
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うわたままがま!! なんとも言えない気持ち!!!だけど好き!!。誰でもいいからciが泣いてることに気づいてあげてくれ!そうしないと私も泣くって()
魔/主/役 いいなぁ、、、 (こんな事言ったらダメなんだけどなんだけど魔ci君は普通にちょっと闇深くて病んでてほちい)(推しが苦しんでるのが好きなんです((((() HappyENDじゃない感じがまた好き。 新 我々 師団いるのも好き。
わぁぁぁぁ…😭情景が勝手にに想像されてしまうくらいに内容が素敵すぎます… ガチ泣きしそうで危うかった))) やっぱ居場所なんやなって言うラストの儚さがめっちゃ好きです🫶