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ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

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ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

67 - スーツが似合う年上の彼に、ときめいて惑わされて -47-

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2024年09月17日

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──ワイン一杯だけだから心配はないと思っていたのに、


帰りの電車の中で、彼はあっさりと眠りに落ちてしまい、あろうことか私の肩に寄りかかってきた。


まさかのワイン一杯でなんて……あれってもしかしてフラグだったの?


たぶん今日の疲れが手伝ってということもあるんだろうけど、肩にもたれて眠ってしまうだなんて、非常にまずい事態に陥ったことを痛感する。


少しでも動けば、彼の頭がずり落ちてしまいそうで、微動だにできないまま座席で固まる。


あまりの距離の近しさに胸の鼓動が早くなり、彼の纏ったムスクの香りに鼻腔がむずむずとくすぐられる。


あーん、どうしたらいいの? これじゃあ、生殺しみたいで……って、さすがに生殺しは違うよね?


もう、もし私が男だったらコントロールが効かなくなりそうだし! ああでも、私が男だったとしても、彼も男なわけで、その発想は間違ってるか……って、だから、違うってば!


私ったら、興奮しすぎて全く何を考えてるんだろう……。

ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

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