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急ぎ調べると、どうやら清王朝末期のものらしい。そんな昔の写真が残っていることにも少し感動したが、この日記の持ち主はなぜこんな写真を後生大事にとっていたのか、知的好奇心というよりはむしろ野次馬根性のようなものが自分の中で頭をもたげてしまったのかも知れない。更に調べていくと、かの国で行われていた処刑方法の一つであることが判った。「凌遅刑」英語で言うとdeath by thousands cuts死刑囚が絶命するまでに千回も体を小刀で削り取るらしい。流石に近代化が進み、この写真が撮られたと思われる頃が最後の執行だったそうだ。外国人向けのポストカードに使われたり、切り取った肉片や内臓が売買されたりしたということを知り、激しい嫌悪感に襲われた。と同時に、何か得体の知れないモヤモヤしたものが自分の中に生まれたような錯覚に陥った。それはきっと恐怖だ、こんな死に方、殺され方だけはしたくない、苦痛に苛まれる恐怖に決まっている、そう言い聞かせている自分が居ることに気付く。しかしだ、では何故この写真が気になるのか?何故こうもこの日記の作者に興味が湧くのか?