TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

夕暮れの音楽室。

淡い西日が窓ガラスを黄金色に染める中、

僕(元貴)は、思い出の詰まった

この場所で、一番大事な人を待っていた。


背中越しに『ごめん、待った?』と、あの声。

振り返ると、滉斗が照れくさそうに、

ドアから顔を覗かせた。


元貴『全然、僕もさっき来たところ』


くすりと笑って、視線を合わせる。

滉斗の優しいまなざしに胸が震えて、

どうしても目を逸らせなかった。


2人きりの音楽室――

少し前まで、好きな気持ちを隠して、

ここに逃げ込む場所だった。


でも今は違う。この場所も、

隣にいる滉斗も、全部眩しいほど愛おしい。


滉斗『…元貴』

滉斗がおそるおそる手を差し出してくる。

その手は、まるで大切な宝物を

拾うみたいに、震えていた。


滉斗『俺さ、ずっと言いたいことがあって…

多分、何回言っても足りないけど――』



滉斗『大好きだよ』



夕陽がふたりの間を優しく照らす。


恥ずかしくて胸がいっぱいになって、

でも僕も負けたくなくて、そっと指を絡め返す。


元貴『僕も、ずっと、

…滉斗が好きだよ、大好き、//』


ほんの少しの隙間もなくなって、

ふたりの影が床に一つに重なる。


滉斗は少し困ったように、

僕の前髪を撫でながら、

『可愛いよな、やっぱり』と照れ笑いする。


思わずぷぅっと膨れてみせると、

『その顔も好き』って、顔を傍に寄せてくる。


元貴『もぉ、甘やかしすぎ、//』


滉斗『好きな人はたくさん甘やかしたいんだよ』


僕の頬をそっと指でなぞる、

滉斗の手が優しくて――

この世界に2人きりでもいいって、

心から思えた。


すると、ふわっとドアが開いて、

『わあ、2人ともいた~!」と、

涼ちゃんが陽だまりみたいに明るく入ってきた。


涼架『またイチャイチャしてるね~?笑

眩しすぎて溶けそうだよ~笑』


滉斗『涼架こそ、遅刻じゃん!』と

滉斗がツッコミ、

僕はちょっと恥ずかしさを隠しきれず笑った。


でも涼ちゃんもあったかい笑顔で、

ふたりの空気を大事にしてくれる。


いつもの3人。ずっと一緒。


だけど、ここでのふたりきりの時間は、

僕たちの一番特別な幸せ。


夜になって、音楽室をそっと抜け出す帰り道。


滉斗が手を繋いで、

僕の肩にそっと頭を預けてくれる。


滉斗『このまま、

ずっと一緒だったら、どんなにいいかな』


元貴『うん、ずっと、隣で笑っててね、』


滉斗『約束するよ、元貴のこと絶対幸せにする』


いつしか戸惑いも不安も全部、

“甘い絆”に変わった。


やわらかな夜風が僕らの未来をそっと包む――


『おやすみ』の代わりに、


『好きだよ』と何度だって言い合える、

尊くて甘い放課後の終わり。


君と、思い出のあの場所から、一歩ずつ。

この幸せは、ずっと、続いていく。




ここまでお付き合いいただき、

本当にありがとうございました!🥹


皆様の温かいコメント、ハート、

とても嬉しかったです!💞


明日からは、短編集の方を少しずつ

投稿していくつもりです!🫶🏻


有り余っている短編集を全て投稿した後、

新しい長編のストーリーを公開する予定です😎

全50話以上になります!☺️✨


今までとはまた違う、甘い、尊い、

切ないお話になりますので、

ぜひ楽しみに待っていてください!✨


改めまして、

いつも本当にありがとうございます!🥰


これからも頑張りますので、

応援よろしくお願いします!😭💗

この作品はいかがでしたか?

502

コメント

13

ユーザー

初 コ メ失 礼 し ま すッ … 天 才 で す か… ?

ユーザー

毎話美味しかったです🙃 新しいストーリー出るのたのしみただし50話以上あるの驚いたけどたのしみです美味しくいただこうと思います。主さん最高です。

ユーザー

えっ待って待って、色々と最高過ぎる‼️

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚