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ども 、 ありっぴー デス 。
久々に 腐 書きます ✍🏻 。
では 、 お楽しみ ください 🤲🙇♀️
ミーンミーン … __ 。
夏の夜は、セミの合奏が始まり、人は静まりかえる、。
竜胆 「 あっちぃ ~ …. 」
部活終わりで、疲れ果てている俺を、夜の涼しい風が癒す。
向こうに何十年も見慣れた、俺らの家が見える
ガチャ 、
竜胆 「 ただいま ー 」
蘭 「 おけぇーり 、遅かったな 」
一緒に暮らしている、ひとつ上の兄貴。
兄貴はやる気無さそうに おかえり と俺に放ち、。いつもより遅かった様だ。
蘭 「 飯いる? 」
竜胆 「 あー、食ってない 」
蘭 「 そ、じゃ冷蔵庫にあっから 」
竜胆 「ん、。」
そうとだけ言うと、兄貴は自室へと向かった。寝るのが早い、と思いつつ冷蔵庫からラップのかかった皿を覗く。
なんせ今日は部活で疲れている。さっさと支度して寝よう と心の中でそう誓う。
23:00 、と照らされた時計をちらりと見る。
もうこんな時間かと眠気が差す、
竜胆 「 もー寝よ、」
ガチャ 、
自室へと扉を開ける。もの寂しい部屋は、いつもと違った。
スースー … と寝息が聞こえる、何か居るのだろうか、。 電気をつける、
蘭 「 … スースー …. 」
そこには、長い髪を枕に絡め 倒れたかのように眠る 兄貴だった。
俺はそっと近づく、ボサボサになった髪で覆われた白い頬は、美しく、尊いものだった。
竜胆 「 あ、兄貴.. 」
そっと軽く布団を掛けてあげる。夏は暑い。だが夜は意外と冷える。無意識に布団を掛けてあげれば、布団を ぎゅ っと手で掴んできた。
蘭 「 …ん、… 」
竜胆 「 あ、ごめん兄貴 起こした? 」
蘭 「 …ぁ、? りんど 、」
竜胆 「 そーだけど… つか、何で人の部屋で寝てんの? 」
蘭 「 ン ~ … 」グイッ
竜胆 「 わ!、」
理由を尋ねたのにも関わらず、答えること無く俺の腕を引っ張ってきた。
思わず力が抜け、足が浮く。兄貴の足を避けて無事着地したのはいいものの、 右腕は壁へ、両足は兄貴の足をまたいでいた。いわゆる、壁ドン 体制になってしまった。
ドンッ 、
竜胆 「 あっ!… ごめ、兄貴、、」
咄嗟に謝り、身を引く。一瞬、自分の顔が火照った気がしたが、気のせい とした。
兄貴の顔を伺う。
竜胆 「 兄貴… ? 」
蘭 「 ッ … 、み 見るな 、」 //
竜胆 「 …えっ、ぁ…」
そこには、白い頬を持つ兄貴の顔は、うっすらとピンク色に染まり、目が泳いでいた。
あぁ、俺は自分の顔が火照って間違っていなかった と心の中でそう呟く。
蘭 「 り、りんど、」
竜胆 「 ん、?」
蘭 「 その..ごめんな、」
竜胆 「 いや、、別に怒ってねぇけど..」
蘭 「 じゃぁ、俺部屋戻るわ 」
竜胆 「 え、」
蘭 「 ??」
竜胆 「 ぁいや、別に 」
ドクドク …
と俺の心拍数は徐々に上がっていく。兄貴が俺の部屋を去ろうとする、何故か自室に戻って欲しくなくて、止めようとしてしまった。
俺は何を考えているのだろうか..。
そう考えているうちに、俺は眠りについた。
ピピピ… ピピピ…
蘭 「 はよ〜 、」
竜胆 「、ん… 。 え、は!? 」
蘭 「 ん〜 ? 」
竜胆 「 何で!? 、」
翌日、うるさいタイマーで起き、隣を見渡すと兄貴が隣に寝ていた。
竜胆 「 兄ちゃん… 」驚
蘭 「 ん~ ?笑 、一緒に寝てたのに、お前全然気づかないんだもん 」
竜胆 「 はっ!? 、」
蘭 「 え、覚えてないの? 」
竜胆 「覚えてないのっ…て、」
竜胆 「 確かに俺の部屋で寝てたのは知ってるけど、でも俺が来たら自分の部屋戻ったじゃ..」
蘭 「 その後 、来たんだよ ~ 」
竜胆 「 えぇ?…. 」
何を言ってるのだろうか。なぜ俺と寝たかったのだろう?。でもまぁ、気にすることもない、兄貴はいつもこんな感じだし、俺にベタベタしつこいほどしてくる。
今日もいつも通りの生活を送ろう。
そう考えていた。
まさか、この後、真実を知るとは今の俺は、気づかなかった。
第1話 「 兄貴と火照った頬 」
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