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な、なんてもの書いてるんだ…(たすかる いいぞもっとやれ おうえんしてる)
2025.3.3
紫目線
徐々にモニターの光が主な光源になってゆく、ひとりきりの自室。
「っ、ぐっ”っ……ぅあ”っ…」
現実から目を背けるように目を瞑り、卑猥な音をかき消すように耳を塞ぐ。
聴こえてくるのは彼の声だけ。
「ん”っ……ふっ…ぁ”」
もしこの手が彼の手だったら、どんなふうに触ってくれるだろうか。
戸惑いながらも優しく触れるのか。
はたまた、自らのモノを扱うように躊躇なく擦ってくれるのか。
「…っ、きりやん……」
あの肉付きがよく柔らかそうな太ももで挟まれたら、どんな感触だろうか。
口内はどれほどの熱を帯び唾液をこぼす?
彼のナカに挿れれば出て行かないでと絡みつくのだろうか。
「あ”っ…やばぃ”……でそっ…」
あぁ、きっと彼の喘ぎ声は蜂蜜のように甘くとろけた声で欲を掻き立ててくれるのだろう。
今まで一度も見たことのない顔。
彼はどんな顔をして果てる?
「……でる、っ”っ…」
またやってしまった。
ティッシュを手に取り、汚らしい欲を拭う。
高校からの友人の声を使って何をやっているんだと、いつも自責の念にかられる。
俺は彼のことが好きなのだろうか。
他の人とは違う想いを持っているのは分かるが友愛か、親愛か、恋愛か。これがなんの感情なのか分からない。
いや、分かっている。
吐きそうなほど醜い肉欲だ。
こんな感情を抱いてしまったと認めたくないから、分からないふりをしている。
恐らく彼と約束していた時間が近い。
密着していたヘッドホンを外した。
「…きもちよかった?」
「ぅわ”っっ!!!」
突如現れた人間に危機を感じ、露呈していた下部を反射的に隠す。
あぁ、俺の耳元で囁いたソレはもの凄く聞き覚えがあるじゃないか。
ゲーミングチェアのすぐ後ろにはあの声の主、きりやんが立っていた。
……なぜ?
「……いやいやいやっ、はぁ!?なんでいんの!?」
「なんでって…スマイルが呼んだんじゃん。鍵が空いているのにインターフォンも電話も出ないから、心配して入ってきたんだけど……」
「っあぁ…」
「家入って呼んでも返事なくて探しまわってたら、部屋から辛そうな声聞こえてまじで焦ったんだよ?」
「いやぁでもさ…」
「ねぇ。俺スマイルになにかあったんじゃないかって心配したんだけど?」
「っ……わ、悪かった…」
確かにしばらくしたら彼がくるからと鍵を開けていた。外で待たせるよりはいいだろうと。
まだ余裕があると思っていたが想像より時間を食っていたらしい。
にしても友人の自慰行為を眺めるやつがいるか。
気まずい空気が流れる。
はやく部屋を出ていってくれないだろうか。
「スマイルさぁ…」
「……なに。」
「いつも俺の個配聴きながらシてるの?」
「…ぅ……ぁ、いや…」
なんでそんなこと訊いてくるんだよ。
じわりと目尻が濡れる感覚がする。
鼻を啜った音にきりやんが狼狽えている。
あぁ、君はなにも悪くないのに。
みんなといられなくなるのか。
もうきりやんと話せなくなるのか。
目線が彼の胸元からどんどん下がっていく。顔を上げていられない。
…は?
「……お”い…」
「なに?」
「お前…なんで勃ってんだよ……」
「……いや、好きな子のオナッ…!?」
……??
口が滑って秘めていたことを言ってしまったかのように、手で口を覆っている。
「……言っちゃった…聞こえた、よね?///」
「まぁ…」
「うっわまじか…ちゃんと告白したかったのに……」
聞き間違いかと思った”好きな子”発言は確かだったらしい。
あーだのこーだのいいながら赤面する彼。さっきまでとは立場が逆転し、いまは俺が主導権を握っている。
うだうだしているきりやんが可愛くて意地悪をしたくなった。
「なぁ…ソレ、どうにかしてやろうか…?」
「っもう…///なんなの、本当に……」
「…なぁどうすんだよ、きりやん。」
「……俺とイイコト…してくれんの?」
躊躇いながらもそう言った彼の目は欲に満ちていた。
あぁ、こいつもこれには逆らえれないんだ。
彼の腰にそっと手を添えながら頷いた。
「ん”ぐっ……ぉ”っ…ぅ”えっ……」
「…圧迫されて気持ち悪いよね。もうちょっと我慢して。」
「む、り”ぃ”…ぬ”っ、けよ”……」
「……本当に無理そう?この辺だと思うんだけど気持ち悪い感じしかしない?」
腸壁に指が埋まる変な感触。
気持ち悪い。
吐きそう。
なんで俺が下にいるんだよ。
彼とベッドに雪崩れ込むまではよかった。両足の上に座られて、両手を頭の上でまとめ上げられてしまったら俺は抵抗する術がない。
俺が全力で嫌がっても体勢の利や体格差もあり、逃げることは叶わなかった。
苦しんでいる俺を心配そうにしながらも、欲に満ちた雄の顔でこちらをみやる。
そんな顔でみるな。
羞恥心や抵抗心が塗り替えられる。
彼の欲が伝染する。
「…っん”あ♡」
「……イイとこあたった?」
「や”っ…そこ、やだ…」
「本当に嫌?喘ぎ声でてたけど?」
「っ〜!うっさい!ぬけっ、てぇ”っ///」
「ここだね。」
「や”ぁっ…//ん”っ…ぐっ…///」
「イクの我慢しないで?」
初めて腸を掻き回される気持ち悪い感覚が、徐々に快楽へと変わっていく。
彼の低音が脳を揺らす。
「んっ……ふぅっ///……ぐっ///」
「…ん?イきそう?」
「ぃ”やっ、きぃやんっ……でるっ…///」
「いいよ…『いけ。』」
「ひぁ”っ…////イッッグッ……♡♡」
低い声で耳元で囁かれ果てる。
何度も何度も想像していた甲高い声とは正反対の、背中を撫であげるような声。
「…いま声でイった?俺の声大好きじゃんw」
「ちがっ…///」
「もっとスマイルのえっちな声聴かせてよ。」
「んな”ぁ♡♡まっでぇ!?イッだっ♡いまイッたから”ぁ”っ…!」
ぐちゃぐちゃと粘着質な水音が響いている。
彼女なしの成人男性が一人で暮らしている家に、潤滑剤なんてものがあるはずがない。
彼の唾液と俺の体液が混じってこんな音が出ているのだろう。
きりやんの指が俺のナカに入っている。
俺も感じている。
改めて理解したその事実に、思わずナカを締める。
「ぉ”っ…!?〜〜ッッ♡♡」
「なに俺の指使ってオナニーしてんの…」
「ちがっ///んあ”っ♡ちがぅ…な”んも、してな”っぁあ”っ♡♡」
「『変態。』」
「んひぃ”っ///あっでりゅ…っっ〜〜♡♡」
性器に直接的な刺激はなかったのに白濁色の体液を飛ばし、腹部の溝に沿って溜まる。2回連続でイッた反動で意識が朦朧とする。さっきのも合わせたら今日はもう3回も出しているんだ。眠い。思考が鈍っていく。
「ねぇ、でるじゃなくてちゃんとイくって言って?イイコだから『分かるよね?スマイル。』」
「っは、はぃぃ”…♡」
「ん、イイコ。ご褒美あげるね…♡」
「い”っ……!?いだっ…きぃや!」
「きっつすぎっ///ちから抜いて…」
「でかぃ…!むり”…こわれる”っ…」
「っもう、そんな煽んないでよっ///」
「いだぃってぇ…やだ…こわぃっ、きりやぁ…」
引き抜かれた指の代わりに彼のモノが入ってくる。
指とはまた違う、全ての内臓が押し上げられる感覚。体内に入ってきている感覚。
俺の全てが愛されている。
快楽に壊されてしまいそう。
「こわい?じゃあぎゅってしようか♡」
「あ”あ”っっ!?お”ぎゅぅっ♡こぇだえ”っ!!まっへ”っ!!むい”っ、イグっ♡いっぢゃッッ♡♡」
「ふはっwこんなんで俺のこと攻めようと思ってたの?『可愛いね?スマイル。』」
「…ん”んっ///う”っさい”っっ♡とまれ”っ…!イったっ!い”ったから”ぁ”…あ”っまたイ”ッ……ッ”〜♡♡」
「ふっw喘ぎ声すごっ…♡」
ガクガクと意思に反して脚が痙攣している。
密着した身体のせいで肺から押し出される空気は、嬌声となる。俺のモノからは僅かに残っていた液体が力なくでていた。
彼の太いモノと耳元で囁かれる低音。
もう止めてほしい気持ちともっといじめてほしいの相反する気持ちがせめぎ合い、理性が飛んでしまいそうになる。
もっと愛されたい。
「ねぇ、ナカっだしていいっ?」
「や”、むりっ…もぉ入んない”っ…」
待って、違う。欲しい。
彼の愛を注がれたいのに、天邪鬼な俺が顔を出す。
お願いだから。
出ていこうとしないで。
「…っ///…なんか余裕そうじゃんっ♡」
「お”っ!?お”ぐっ♡♡だめだめだめ”っ…ぉ”ぎゅ”っ…ィ”ッッ♡♡」
「やっば…///締めすぎっ///」
「きぃあっ♡きぃやぁ♡ナカッ、ナカちょーだいっ♡♡」
「あ、やっと理性飛んでくれたっ♡」
「ぉあ”っ♡い”きゅっ♡♡きりやっ、いっしょ…///いこ?♡」
「ん”っ///…『一緒いこーね♡』」
「あ”ぁ”っ♡♡イグッイグッッ♡イッちゃぁ”っ♡♡」
「ッッ…でるっ♡♡」
「ぉ”ッッ〜〜♡♡♡」
馴染ませるようにゆっくりとナカを擦られる。
そんな些細な行動に彼からの愛情を感じる。
栓を失った穴からごぽりと空気と液体が出てゆく感覚がした。
2人の体液が混じった愛液。
愛おしい気持ちと切ない気持ちがした。
あぁ、彼からもらった愛が出ていってしまう。溢れる穴に蓋を、栓をしてもらわないと。出ていっても残るくらいに沢山沢山、注いでもらわないと。
「きぃぁ……ハァッ、きぃやん…///」
「ハァッ、ハァ…なぁに、スマイル。」
「…もっと……もっと、きりやんで満たして…?」
今日も耳元から聞こえる彼の低い声と反響する卑猥な音。
ヘッドホンはもう着けていない。