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隣においでよ 花緑青

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隣においでよ 花緑青

1 - 隣においでよ 花緑青

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2024年04月20日

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注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・流血や、暴力表現が含まれます。

・軍パロです。

ワンクッション





























──────────────

暗かった。

自分の身体しか見えない世界。

動くことも、声を出すこともできない。


それでも。


暖かい声に、呼ばれた気がしたんだ。















────────────

「新幹部だ。皆、拍手で迎えるんだ。」

そう、grの声と共に国民は拍手を始めた。

幕の中から、現れた。

「初めましてっ!!rpと申します!!」

白髪と、混ざり合うように目立つエメラルドグリーン色のヘッドホン。

ここにいるぞ!とまるで声を上げているようなヒョウ柄の服。

そんな彼、rpは国民の拍手に包まれていた。

「では、rb、一言頼む。」

すると、grの隣にrbが立った。

rbはgrからマイクを受け取った。

「慣れないことも多いやろうけど、一緒に頑張る仲。歓迎しよう。」

色んな色のライトがキラキラと光っている。

rpはrbから幹部バッチを受け取り、胸に着けた。

rpはそれからまた、礼をした。

国民の目は輝いていた。

ひとつ、心配の眼差しを隠して。















─────────────

「rp!!よお来たなあっ!!」

「sho、お前のこと気になってたんやで。」

rbと共にshoが駆けてくる。

rpの肩を掴んで、ゆっさゆっさと揺らし、笑っていた。

「shoさんっ、えと、ぼくっ。」

「rpの教育係、俺とrbになったで!!よろしくな!!」

「え、あっ、はい!!」

既に整理された部屋をrbが眺めた。

ヘッドホンは綺麗に飾ってあり、絨毯はヒョウ柄だ。

なんてチャラい部屋なんだ。

rbは苦笑した。

「rp、筋肉意外とあるなぁ〜!!戦闘向けやろ!!」

「そうですね〜、軍学校でも前線やってました。」

「せやろなぁ。shoとzmに訓練受けさせてもらい。」

「はーい。」

rbは書類を取り出し、机に置いた。

「今日は書類のやり方な。」

「おお、めっちゃ多いですね。」

shoは扉から出ていった。

彼は挨拶だけしに来たらしい。

rbはrpにペンを渡し、ビシバシと説明を始めた。

夜中まで、rpの部屋は電気が着いていたらしい。















────────────

なんだかんだで、1ヶ月が過ぎた。

馴染めて、仕事も上手くできるようになった。

ただ、rpは悩まされていた。


一般兵からの文句。

手紙がrpの部屋に届くのだが、内容がとても厳しいものだ。

「幹部をやめろ」だの。

「でしゃばるな」だの。

rpは悔しかった。

でも、否定ができなかったのだ。

「…ッ、がんばらないと。」

rpはヘッドホンを床に落として、書類にペンをぶつけ続けた。


それからまた、何日か過ぎた。

訓練の日だ。今日こそshoに勝つぞ、とrpは拳を握った。

「よーい、はじめー。」

shpのやる気のない声で、rpは走り出す。

shoもこちらに走ってきた。

shoはシャベルを、rpは短剣を。

ガチャンッと、金属がぶつかる音がした。

凄く重い衝撃がrpを襲った。

「…ッ、」

rpはそのまま地面に倒れ、気を失った。

地面に倒れた時の脳と振動と、いままでの疲労が重なったのだ。

shoとshpが慌てて駆け寄ってきたのを最後に、rpは目を閉じた。


















─────────────

「…んッ、つぁ…。」

頭痛を感じ、ゆっくりと目を覚ます。

白い天井、白いカーテン。

そう、医務室だ。

rpは起き上がり、目を擦った。

頭痛は残っているが、かなりスッキリした。

寝たからだろうか。

そう考えながら、ぼーっとしていると、カーテンが開いた。

「あ、rp起きたやん。」

utがやってきたのだ。

utは机に置いてあったペットボトルを開き、rpに差し出した。

「飲んどき。」

「あ、ありがとうございます、」

「ん。」

rpは水を飲み、ぷは、と息を出した。

「寝不足かぁ??頑張りすぎは偉いけど、ダメやで〜。」

もっと楽にしやぁよ、とutがrpの肩をぽんと叩く。

「おはよ〜、寝れた??」

snが今度はやってきた。

rpが頷くのを確認すると、嬉しそうに微笑んだ。

「んふ、よかった。」

snは点滴を手に持っていた。

まさか、とrpがごくりと喉を鳴らす。

snは隣のカーテンを開いた。


そこには、綺麗な誰かが眠っていた。

水色といっても、まるで宝石のような水色髪。

長いまつ毛に、医務室と混ざり合うような色白肌。

snは彼の点滴を変え始めた。

「…あの、彼は??」

rpがutに聞くと、はっとしたようにこちらを見た。

「そういや、話してなかったな。」

utは、rpの寝ているベットに座り、彼を見た。

「こいつは、ci。お前のいっこ先輩…やな。」

「先輩、会ったことなかったです。」

「そりゃそうやで。もう、何ヶ月や??…結構、寝たきりなんやからな。」

snが点滴を変え終わり、こちらに振り返った。

「任務で敵国に潜入してたら、バレて拷問されたんやで。危険な毒薬の試しで使われ、その毒薬がciの身体を痛めつけとる。」

もう3ヶ月くらい寝てるよ、とsnが言った。

悲しそうな声だった。

他人に同情は基本しないが、そんな悲しい声を聞くとこちらも悲しくなるのは当たり前だろう。

「…ci、さん。」

「今週はrpくん休暇にしたから、ここで寝ててな。暇やったら、ciに話しかけてもええよ。」

snはそれだけ言うと、カーテンの外に出ていった。

ciとrpを仕切っていたカーテンは開いたまま。

「…ci、またくるわ。」

utはciの頭を撫でると、静かに出ていった。

rpは、そんなciを眺めていた。



















─────────────

「…ciさん、初めましてrpです。」

次の日、rpはciに話しかけてみた。

もちろん、返事は返ってこない。

「…、絶対起きてくださいね。先輩がいなくなっちゃ嫌です。」

rpはポリポリと頭を掻きながら、そう言った。

「ci…、って、あ。rp大丈夫やった??」

「あ、shpさん!!」

shpがやってきたので慌てて会話を辞め、挨拶をした。

「寝不足やろ、ちゃんと寝やぁよ。まあ、俺も言えんけどな。」

「knさんから聞きました、shpさんも全然寝ないって!!」

「うわあのくそ先輩…。」

shpはciのベットの傍の椅子に座った。

それから、照れくさそうにこちらを見た。

「カーテン閉めてええ、??」

「あ、はい!!もちろん!!」

カーテンで閉ざされる。

ci、と呼ぶshpの声が少しだけ聞こえた。

そういえば、shpはciと仲が良いと聞いた。

rpは見えないカーテンの向こうを眺めていた。





















─────────────

「ん”ー…!!」

rpは休暇を終え、部屋に戻ってきた。

書類は、rbとshoが少し終わらせてくれたらしい。

だが、その前にrpは気になることがあった。

ciの部屋についてだ。

彼の部屋はどんな風なのだろう。

rpはさっそくciの部屋に向かった。


しばらく歩くと、shpの部屋の隣にci という名前が書かれた扉を見つけた。

静かに扉を開け、部屋に入る。

「…ひッ、」

そこは荒れていた。

机の上も下も、書類が散らばっていて、ベットにはティッシュや紙切れが散乱していた。

ハンガーにかかっている服も、どれもしわしわだ。

「…あれ、この封筒、」

rpは見覚えのある封筒を何個も見つけた。

それは一般兵からの手紙に使われる封筒だ。

ダメとは分かっているが、rpは手紙を見ることにした。

「…、うわ。」

暴言ばかりだ。

自分よりも、もっともっと酷い。

「…ci、さん。」

彼も悩まされていたんだ。

いや、もしかしたら今だって。


彼になら、自分も相談できるかもしれない。

rpは封筒を置き、医務室へ走った。





















────────────

「ciさんっ!!」

カーテンを勢いよく開けると、shpは驚いたようにこちらを見た。

「あ、ごめんなさいッ、!!」

「いや…大丈夫やで、」

shpはciの細い手を握っていたが、そっと離した。

「あの…少し、ciさんと話したいんですけど。」

「分かった、席外すわ。」

shpは出ていった。

先程まで座っていた椅子にrpは座り、ciを見る。

ciは寝ていた。

幸せそうに、でもどこか苦しそうに。

そっと、細い手を握ってみる。

軍人の皮膚はザリザリと硬いことが多いが、ciの皮膚はふやふやとしていた。

爪は綺麗な形だ。恐らく、shpかsnが整えているのだろう。

首には包帯が巻かれている。

ここは、気にしない方が良さそうだ。

「…ciさん、一般兵から嫌がらせ、受けてますよね。」

。。

「…恥ずかしながら、俺もなんです。でも、相談なんてどうすればいいか分からないし。」

。。

「…ciさんになら、伝えられそう、って思ったので。辛くなったら、またここに来ても…いいですか??」

。。

ほんの少し、手を握り返されたような気がした。

rpは微笑んで、両手でciの手を包んだ。

「だから、ciさんも俺に相談してくださいね!!恩返しみたいな感じです。」

。。

「…それじゃあ。俺は頑張ってきます!!」

手を強く握り、離す。

カーテンを開け、医務室を出るとすぐそばにshpが立っていた。

「ありがとうございました。」

「ん。大丈夫やで。話せた、??」

「…はい。返事はきっと返してくれました。」

「そぉか。よかったな。」

shpは医務室に入っていった。

rpは扉に隠れるshpを見送り、部屋に戻った。

























───────────

長袖から、半袖になった時期。

rpは確実に進んでいた。

大きな仕事も任せられていた。

だが、一般兵からの嫌がらせ、そして、ciの容態は悪くなる一方だった。

ciは医務室のベットから、医務室付近の個室に移動することになり、そこにshpが付き添いで生活するようになった。

rpは仕事の量の関係で、週に2回ほどしかciに逢いに行くことができなくなった。

rbから、ciの容態は毎日聞いている。

そんな、ある日だった。

「rp、お前に潜入任務を任せたい。」

grから、そう伝えられたのだ。

「え、俺ですか、!?」

「ああ。ciが嗚呼なった事もあるが、rp。君の才能は素晴らしい。きっとできるさ。」

「…俺が、ciさんのように、??」

「ああ。ただ、無理はするな。ciのように寝たきりになるのは、私だって悲しい。」

「はい…!!」

tnから潜入する国の情報を受け取る。

そう、ciが以前行った国だ。

その国の毒薬についての情報を抜き出してこい、とのこと。

rpはぎゅっと拳を握りしめ、総統室を出る。

それから、まっすぐ医務室付近の個室へ歩いた。


「お邪魔します、いいですか??」

ciの寝ているベットの傍の机で書類をしているshpに声をかけ、席を外してもらう。

それからciの手を握り、ごくり、と息を飲む。

「ciさん、俺ciさんの行ってきた国に行ってきます。一般兵にもぎゃふんと言わせたいので、頑張りますから!!」

。。

「…、もう話しかけれなくなるかもしれませんね。そしたら、俺は捕まったと思ってください。鼻で笑ってください。」

。。

「ありがとうございました!!行ってきます!」

rpは最後にぎゅっと力強く握り、部屋を出た。

shpにもお辞儀をして、走り出す。

さて、準備をしよう。























────────────

「…ッ、。」

rbの指示に従いながら、ゆっくりとダクトの中を移動する。

ほこりっぽくて、鼻を抑えたくなるような、ダクトだ。

W国では、zmがダクトで移動することが多いのでいつも綺麗に拭かれていた。

「…、ここ、か。」

パソコンが見えたので、ダクトから降りる。

USBメモリを指し、書類を探した。

「…毒薬、毒薬、」

毒薬に関する書類がいくつもある。

なんて恐ろしい国なんだろう。

rpは書類を折り曲げてポケットに仕舞い、USBメモリを抜き取った。

よし、帰ろう。

そう思ってダクトによじ登った。

そんな時、大きな音と共に右足が突然痛みを訴えた。

rpはずるり、とダクトから落ちて床に倒れた。

「…つッ、」

撃たれた。

男が1人、2人…。

rpを縄で縛った。

rpは、恐怖で声が出なかった。

助けを求めることさえも。
























────────────

「…ciさん、初めましてrpです。」


真っ暗で、何も聞こえない世界。

ひとつ、声が聞こえたんだ。

聞こえた方に耳を傾けながら、必死に聞き取る。



「…、絶対起きてくださいね。先輩がいなくなっちゃ嫌です。」


…先輩?俺が?

後輩ができたのだろう。

きっと、俺がずっとこの世界にいるせいで。



「…ciさん、一般兵から嫌がらせ、受けてますよね。」


えー…、まあ確かに受けてたよ。

でも内緒にしててよね?

先輩達にバレたらめんどくさいんだから。



「…恥ずかしながら、俺もなんです。でも、相談なんてどうすればいいか分からないし。」


え?君もなの?

まさか、俺がここにいるせいで君が今度は狙われてるの??

そんな、悲しそうな声で言わないでよ。

相談は難しいよね、分かるよ。

すごく分かる。



「…ciさんになら、伝えられそう、って思ったので。辛くなったら、またここに来ても…いいですか??」


もちろんだ!!

そう伝えたかった。

声が出ない。苦しくなって、息だけが出ていく。

悔しくて拳を握りしめた。

辛くなくてもここにおいでよ。

俺、君の話を聞くことならできるよ!



「だから、ciさんも俺に相談してくださいね!!恩返しみたいな感じです。」


あーっ…と。それはどうかなぁ。

俺、話すの苦手だよ。

聞くのは得意だけどね。



「…それじゃあ。俺は頑張ってきます!!」


…うん。もう行っちゃうのか。

仕方ない!頑張れ!!

俺は先輩だから、君を応援するよ!!

背中を押してやれなくて、ごめんね。



「ciさん、俺ciさんの行ってきた国に行ってきます。一般兵にもぎゃふんと言わせたいので、頑張りますから!!」


え、嘘でしょ!?だめだよ!!

あんな国行っちゃダメだ!!

君も俺みたいになっちゃうぞ!?

いいの!?ねえまって!

声は出ることは無かった。

必死の訴えは、二酸化炭素として口からぽすぽすと抜けていった。



「…、もう話しかけれなくなるかもしれませんね。そしたら、俺は捕まったと思ってください。鼻で笑ってください。」


…絶対に嫌だね。

俺、まだ君の話聞いてたいんですけどー。

捕まるとか、許さないよ!!



「ありがとうございました!!行ってきます!」


何も感謝されること、してないよ。

…でも、いつかしてやりたいなぁ。
















あーあ。








俺、こんな所でなにしてんだろ。

























──────────────

眩しい光に、開いた瞼を思わず閉じる。

しばらく瞬きを繰り返し、慣れてきて、ようやく身体を起こす。

動かしていなかった体は固くなっていた。

でも、恐らくsnがストレッチをしてくれたのだろう、少しは動ける。


よし。後輩を助けに行こう。


ゆらゆらと腕の動きと共に揺れる点滴を見つめる。

ciは点滴を腕から引きちぎり、ベットから飛び起きた。

傍に置いてあったshpのジャージを着て、走り出す。

まるでロボットのような走り方になってしまったが、スピードは以外にも出た。

バイク倉庫に着き、shpのバイクに跨る。

ごめんな、shp、借りるわ。

と、心の中で謝罪を済ませて、バイクを走らせた。

久しぶりに頬にぶつかる風は心地よかった。

不思議と身体が風で引き寄せられるように、前へ前へと進んだ。

手には力がずんずんっと入り込む。

目指すは彼の声を聞くため。

彼を救うため。

自分が先輩にしてもらったように、今度は自分が後輩にしてやるんだ。

なんせ、自分はもう先輩。

後輩の時とは違って、何故かやる気で満ち溢れたように敵国へ向かった。






















────────────

「…はッ、ふ、。」

「おら立てや!!雑魚やなあ!!前来たやつとは違う!!」

こんなやつには興味ない!

と、床に叩きつけられる。

げほげほと噎せて、蹲る。

「おい、あれだ。毒薬を持ってこい。」

じんわりと目の前が歪んだ。

インカム、助けは届いただろうか。

助けに来てくれるのだろうか。

ciは、こう思っていたのだろうか。

rpはぐるぐると回る思考を落ち着かせることが出来ずにいた。

鼻血が口に入り、うえっと舌を出す。

「ふは、お前もあの男のように寝かせてやろう。」

注射器が腕に近寄る。

あー、笑われちゃうー。

rpは目を閉じた。





「ヒーローのとうじょ…ッ、んぐへッ!!」

その、聞いた事のない明るい声に目を開く。

「…えッ、。」

ずっと見ていた、水色が目に入った。

背中を見るのは初めてだ。

予想通り、色々背負っている背中。

ダクトから飛び降りたciは、着地失敗し、rpの前に倒れた。

でも、すぐに立ち上がり銃を男に向けた。

「…ほう、起きたんやね。」

「ははっ、俺にあんな弱い毒は効かねぇ!!」

「…ふうん。」

ciはそっとナイフを後ろに投げた。

rpはそれをなんとか取り、身体に巻きついたロープを切り裂いた。

それから、ナイフを持ちciの隣へ行く。

「rp…であってる??」

「え、はい。」

「よし、rp!!今俺は病み上がりや!!でも!!」


お前となら頑張れそうだぜ!!!


ciは男に発砲した。

男は後ろに倒れ、げほげほともがいた。

ciはrpの手を取り、ダクトへ逃げ込んだ。

ガタガタ、ギシギシと揺れるダクトを這うようにして早く動く。

しばらくして、ciがダクトから降りたのでrpも合わせて降りた。

そこは、地下水路のような空間だった。

ふう、とrpは息をついた。

「怪我ない??あ、鼻血出とるやん。」

ciはティッシュをrpに渡した。

「ありがとうございます。…起きたんですね!!」

「うん、rpのおかげやで!!君の声、俺に届いてたんや。ずーっと、な!」

「…俺の声ですか、?」

「うん。多分、俺はW国、幹部っていう幸せな空間に沼ってたんや。だからこそ、アイツらはそばにいて当たり前って考えに浸ってしまってた。」

当たり前って、今しか言えないかもしれない奇跡かもしらんやん?と、ciは言う。

「そんな当たり前に、rpっていう新しい光が振り込んだ。当たり前がまた新しい当たり前に変わろうとしてたんや。その変わり目に、俺はいたのかもしらんな。」

難しくてrpは首を傾げた。

「んふふ、つまり、rpが俺を助けたってこと!!」

「ええ、俺がですか!?」

「そー。だから俺もrpを助けた。恩返し!!rpが言ってたやろー??」

「…そうでしたっけ。」

「せやで〜!!」

んふふ、と楽しそうに笑う。

歩き出したciの隣を歩く。

ciはちらちらとこちらを見ていた。

少しでもrpが歩くのを遅くすると、合わせるようにciも遅く歩いた。

「先輩カッコよかった??俺、先輩なれてた??」

「はい!!凄く安心しました!!…まあでも、登場シーンでヒーローが転けるアニメは見たくないですね!!」

「やめてぇやっ!!病み上がりで痺れてんて!!」

静かな空間に笑い声がぽんぽんと飛ぶ。

出口と思われる場所にバイクが置いてあった。

ciは跨って、後ろにrpを乗せた。

「あ、せや。これrpのインカムやろ!!連絡しとき。多分心配しとる。」

「あ、ありがとうございます!!先輩らしいです!!」

「んふ、もういじんなや〜!!」

バイクが進み出す。

rpはインカムを繋げて、耳に当てた。

『こちらrb、!!rp!!聞こえるか!!』

「はい!!聞こえます!!あの…」

『こっち緊急事態でな、rpは今そっち大丈夫か!?連絡途切れた言うて心配しててんけど!!インカム繋がったんなら少し安心やわ。』

rpが話そうと口を開くと、rbがうるさく話し出す。

『なんにも、ciがおらんくなってん!!それでな、shpのバイクと上着もなくなってん!!盗まれた、連れ去られた可能性が高い!!もし、そっちでciを見かけたら…』

「あーっと、ciさんもshpさんのも、ここにいます。」

rpの声を聞いて、ciは察したらしく、くすくすと笑いだした。

『…は??え、rpのとこ??』

「はい、今帰還中です。」

『え、ciもおるんか!?変われ!』

「え、あ…ciさ…おわッ!?」

ciの豪快なドライブに、rpは身体がふわっと浮いて、インカムを落としてしまった。

取るも何も、ずんずんとバイクは進んでいく。

ああもう、インカムは見えなくなってしまった。

「あ、ciさん!!インカムがー!!」

「んふふ、ふははははははッ!!!!ぶふッ、ちょ…笑かさんといてぇや!!」

「わッ、ちょ、落ち着いて運転してくださッ…」

「あっ。」

「えっ?」

バイクが横に倒れ、ciとrpはズザザッと地面を流れて行った。

だが、安心な事にもうW国内に来ていた。

ciとrpは地面を流れ、バイクは悲しげに倒れていた。

「…ぶふッ、!!」

「もうッ!!んははっ、先輩らしくしてくださいよ!!」

「んふふふっ!!無理ゲー!!!!」

「あはははッ!!痛いんですけどー!?」

「んふふふッ、いだだッ、くっくっく…!!」

2人は地面に寝転がったまま、けらけらと笑いだした。

服が土で汚れても気にしなかった。

ああ、忘れては行けないがciはshpの上着を着ている。怒られても知らないぞ。

「はー…たのしー。」

「それなー。」

ふー、と息を吐く。

すると、音に駆けつけた国民が慌てたように騒ぎ出した。

そりゃそうだ。

ずっと寝たきりのはずのciと、新幹部のrpがボロボロと地面に倒れて、笑っているのだ。

国民の騒ぎを聞きつけ、tnとshpとrbとshoが走ってきた。

走ってきた頃には、2人はとっくに夢の中であった。

バイクと上着を見たshpは、苦笑して、でも安心したように膝を崩してその場にしゃがんだ。



























──────────────

「…ん”ー。」

意識が浮上する。

周りを見渡すと、傍のパイプ椅子でrbが座りながら寝ていた。

「…んぁ。」

起き上がり、rbに声をかけようとした時。

「ん"ッ…ぐぁ。」

身体が痛くて蹲った。

rbがその声で目を覚ましたらしく、背中を支えながら横に倒してくれた。

「起きたな。よかった。お前あばら骨逝ってんで。」

「あー…まじですか。」

きっと最後のバイクだろうな、とrpは考えて笑いそうになる。

が、rbの表情で笑うのを辞めた。

「…ふう、よかった。お前まで寝たきりになる所やったらしいな。またすぐに動けなかった、すまん。」

「大丈夫ですー、まあまあ楽しかったし。」

「お前なあ…。」

「あはは、ところでciさんは??」

「あー、ciは今shpとtnに叱られとるで。」

「んははッ、あの人ほんま面白い…。」

「お前なぁ??俺もお前を叱りたいんやで。でも、今回は俺の指示のミスもあったから、叱りに叱れないんや。」

「あはは、やさしー!!」

「あ、お前安静にしろや!!」

けらけら笑っていると、カーテンが開き車椅子でciが入ってきた。

shpに運ばれている。

「おはよー、見てやこれー!!」

「車椅子!?」

「そー、ダクトから落ちた時とバイクから転がり落ちた時で、骨逝ってもたー!!」

「え、俺もですよ!!あばらあばら!!」

「えまじ!?んふふふっおそろいや!!」

rpはあばらわ指さし、ciは足を指さした。

それからまた揃って笑い出す。

shpはciの頭にゲンコツを。

rbはrpのデコにデコピンを。

「ほんま心配かけんで。ああ、あと。rp。」

「はい??」

shpがバラバラと書類をベットに撒いた。

一般兵𓏸𓏸、処理済み。

そう書かれていた。

…ん?あれ、この名前どこかで。

「こいつが、rpとciに嫌がらせをしていた主犯。見つけ出して処理しといたから安心して。」

shpがふんと鼻を鳴らす。

「ほんまは首取りたかってんけど。grがまだ生かす言っててな。」

rbがボキボキと腕を鳴らす。

「うわー、先輩かっこいい!!」

「流石shpとrbや…先輩やわ。」

「は??なにがや??」

「いやあ、聞いてくださいよーciさんなんて…」

「すとっぷ!!」

ciが車椅子を飛び降りrpに飛び乗る。

shpは怒ったようにciをぶっ叩いた。

ぐへっ、と声を出して倒れた。

それにrpはまた大爆笑をして、あばらを痛めrbに遂に叱られた。


この当たり前に、今だけ。

今しかないのだから。

沼ってしまおうか。


それでこそ、当たり前でいられるだろう。


ciとrpは顔を見合せた。













終わり方やばいですかね💦

これでも1万文字言っちゃって焦ってるんです

ちなみに、作品名の 花緑青 は、

rpくんのメンカラ、青緑色→BlueGreen→和名にしたら→花緑青

というふうに決まりましたね。

調べたんですけど、多少違う部分があるかもです。


今英語の勉強頑張ってます💪🏻

課題頑張ってる

この作品はいかがでしたか?

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コメント

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やばいこういう系好きすぎる…

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