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25歳、性別 男。葉月 蘭、 私は私立の大学の教授。だけどそんな私にも悩みがある。それは生徒にも先生方にも怖がられることだ。態度だって気をつけているのに、怖がられるばかりだ。昔から顔が怖く、身長も高いこともあってずっと嫌われてきた。笑顔だって練習しているし、自分から挨拶するのだって心がけているが、「怖い」だの「見下してる」などと陰口を叩かれるばかり。
もう嫌になった。どこへ行っても避けられる。私を好きになってくれる人なんていないんだ。そう思った瞬間、なぜか今まで耐えられていた全部が耐えられなくなって、目から熱い雫が流れてきた。咄嗟に「こんな顔は見せられない」と思い、人気のないところに逃げていた。
「うっ、ああぁっ.…はっもうっ死にたいっ…」そんな情けない声を出していた時、
トットットッ
足音だ、逃げなきゃ。
「はぁはぁ、もうっいなくなった?」と後ろを振り返ると…瀬戸薫、生徒がいた。
「えっ⁉︎瀬戸さん⁉︎なんでっ、」ただの教師を追いかけてきて、何がしたいんだ…私の泣いている姿を見てからかうつもりか?いや、この人はそんな幼稚なことをする人ではないか。
瀬戸「泣いてたから、どうしたのかなと思って、それに…死にたいってどう言うことです?私、葉月先生がいなくなったら困りますよ。なんでそんなに泣いてるんですか、」
瀬戸 薫。以前から講義が終わった後も熱心に質問をしてくれる唯一の生徒だった。だけど周りの生徒から何か言われたのか最近は話しかけてこなくなった。
「なんでもないです…目にゴミが入っただけで…死にたいとか言ったのも、何かの聞き間違いです、」私は咄嗟に嘘をつき、面倒ごとを避けるように後ろへ後ずさりした。
薫「じゃあなんで逃げたんですか。目にゴミが入っただけなら逃げなくていいはずです。それとも、、、私が嫌いですか?」
いつも通りの無表情で感情が全く読み取れない。
蘭「ちっ、違います‼︎」勘違いされたくなくて必死に答える。
薫「じゃあなんで逃げたんですか。」落ち着いたトーンで聞いてくる。
蘭「えっえっと、その…」 言葉が詰まって出てこない。
ドンッ!
壁に押し寄せられる。190ほどの身長で壁ドンされたらとても威圧感がある。
薫「泣いてたの、知ってますよ。教えてください。なんで泣いていたのかを。」
そんなに優しくされたら、勘違いしてしまいそうだ。これは答えないと離してもらえなさそうだ。
蘭「私、誰にでも避けられてばっかりで…何もしてないのに、怖がられてばっかで、もう嫌になって…っ……ぅ…」 涙がまた溢れてきてしまった。情けない。こんな姿、この人だけには見せたくなかったのに…
薫「大丈夫、大丈夫ですよ。私は、怖がりません。だから今は思いっきり弱くなっていいですよ。」
抱きしめられた。ぎゅうぅぅっとものすごい力で抱きしめられている。わざとじゃないのはわかる。でも痛い。だけど、温もりが心地いい。本当はだめだ。生徒に抱きしめられるなど、教師として失格だ。だけど突き放すことができない。
好きだから。
今は、大人しく抱きしめられていたい。
コメント
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読了しました…! 葉月先生が「死にたい」って口にした瞬間、胸がぎゅっとなったよ。周りに避けられる苦しさ、誰にも理解されない孤独。そこに飛び込んできた瀬戸さんの「いなくなったら困ります」って言葉がすごく沁みた。壁ドンで逃げ場を塞いで、でも最後は優しく抱きしめる…そのギャップにやられた。 「好きだから」って気持ちを自覚しながら受け入れちゃう叶月先生、切なくて愛おしいです🥀