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それでも恋でした。 恋
このお話はフィクションです
でも全部が嘘とは言えません。
推しに恋してる人に読んでもらいたい。。
初めて書いた本なので多少可笑しい所もあります。
私は13歳。中学1年。
小学生から携帯を持っていて今はもう5年目になる。
ネットの世界を知ったのは3年前。
その1年後、私はある人と出会った。
ギターを持つ配信者ーー真城くん。
私はギターをしてみたいなって思った。
名前を見ると真城って書いていた。
猫と僕ってバンドらしい。
私はバンドなんか興味なかったし、男の人も怖かった。
だけどある日.配信に入ると
「初見さん!?来てくれてありがと!いっぱい話そ〜!」と言ってくれた
怖い見た目してるのに声もかっこよくて陽キャ気味の人だった。
私とは大違いだったなぁ。。
私はひとりぼっちで誰も必要としてなかったんだ。
なのに真城くんはみんなに必要として
めっちゃ元気な人だった。
羨ましいなぁ。
そう思って毎日配信する度に入って話してた
「あっ!恋ちゃん!!また来てくれたんだね!」
反応してくれるのが嬉しくて嬉しくて
今日あった事や昨日あった事明日ある事や沢山話した
真城くんはいつも
「おーいいやん!!楽しんでな!」
って返してくれた。
「俺も明日練習あるわぁー」
って同じテンションで返してくれるのが嬉しくてたまらなかった。
私思ったの。電話してみたいって思ってでも叶うかも分からないしょうもない願いだったの。
だって推しと電話?無理に決まってた。
毎日電話したいって思ってた。相手に迷惑もかけたくなかった。
「最近辛いんだよね」って言ったら相談に乗ってくれた。
初めてLIVE行こうって思ったのは真城くんからのお誘いだったからだった。
「そうだ!来月LIVEするの!よかったら来てくれない?
お友達連れてでも1人でもいいからさ!」
そう言ってくれた。私は必ずLIVEがある時は行った
楽しかった。真城くんかっこよかった。もう大好き状態だった。
ある日
相手からは声を聞いてみたいと言われ
電話をする事になった。
真城くんはいつも通り元気で話せるか分からなかった。
勇気が出なくて電話はかけられなかった。
「じゃあさ俺が電話かけるから出てくれる?」
って言って電話ができた。
電話がつながった瞬間、心臓が喉まで上がってきた気がした。
「……恋ちゃん?」
真城くんの声だった。本物の、スマホ越しじゃない“生の声”。
その一言だけで、涙が出そうになった。
「えっと……うん、恋です」
自分の声が震えてるのが自分でもわかった。
いつもならコメントでふざけ合ってるのに、
声を聞くだけで、こんなに距離を感じるなんて思わなかった。
「緊張してる?」
「……うん」
「大丈夫。俺もドキドキしてる」
嘘でも嬉しかった。
たぶんその一言で、
私は“恋”じゃなくて、“本気”になった。
たぶん、あの電話がきっかけだった。
“ただの推し”のはずだったのに、
あの声を聞いたとたん、私の中で何かが変わった。
配信画面越しじゃない、真城くんの声。
名前を呼ばれて、笑われて、沈黙さえ愛おしかった。
それから私は、本気になった。
本気になればなるほど、心の中に“お願い”が増えていった。
最初は、ちいさなわがままだった。
「私だけに話してほしいな」
軽く言ったつもりだった。
でも
最初はただのお願いだった。
「私だけに話して欲しいな」って、軽く言ったわがままを言ったつもりだった。
でも気づいたら他の子と話してるだけで胸がざわついた。
コメントを読む視線すら、私じゃない子に向いてる気がして。
どんどん、独占欲強くなっていった。
部屋中にはサインしてくれた物が沢山。
服や缶バッチ、タオルとか沢山。
「えっ恋ちゃんめっちゃ可愛いじゃん。
会えて嬉しい!!またLIVE来てね!!」って
私はそんな神対応な真城くんの事が好きだった。
毎日好きが増していった。
ある日
「やめて私以外の女と話さないで。」そう言った私は震えていた。
なんでだろう。嫌われるってわかってたのに。
でもそれは逆で真城くんも
「できるだけ女の子と絡まないようにするね」
なんで断らないのかが分からなかった。
どんどんDMでも話すようになって
ずっと愛を伝えてた3年間毎日。
でも最近よく分からなくなってたんだ。
好きなのかなって毎日不安になって行った。
周りの子からは真城って子恋の事好きらしいよとか
真城くんから好かれてていいなーとか言われてた。
「私たしかに真城くんのこと好きだった、、けど
今はわかんない。好きじゃないかもしれない、
なのにどうして涙が出るんだろう」
嫌いになったわけじゃないのに、
もう前みたいに「大好き」って言えなくなった。
でも、
真城くんが笑ってるのを見ると、安心する自分もいた。
なのに、他の誰かと笑ってると、
その笑顔が、自分のじゃないみたいで怖くなった。
この気持ちはなんなんだろう。
恋じゃなくなったからこそ、
今のほうがもっと苦しい。
“推し”だったのに、
“恋”だったのに、
“本気”になったからこそ、
簡単には終われない。
思い出すのは、電話で呼ばれたあの名前。
「恋ちゃん」って、あんなに優しく呼んでくれた声。
あれが、最後でよかったのか、間違いだったのか。
まだ、わからない。
もう冷めたはずの恋。
だけど、まだ心のどこかで、
“戻れるなら”なんて思ってる自分がいる。認めたくなくて、見ないふりして、
それでもやっぱり、
“好き”って気持ちがどこかに残ってる。
もう冷めたと思ってた。
でも、たまに名前を見るだけで、
スマホの通知にドキッとして、
何もなかったふりして心がざわつく。
「忘れたい」って何度も思った。
でも、思い出せるうちは、忘れてない証拠で、
忘れたふりをしてる自分が、一番苦しかった。
だから、今はまだ終わらせられない。
この気持ちに名前なんてつけられないけど、
それでも、ちゃんとあった“恋”だった。
もう恋ちゃんって呼ばれることはない。
でもあの名前で呼ばれた自分を、私はきっと
一生忘れない。
一生忘れられない恋です。
このお話はフィクションですが、、
気持ちは全部本物でした。
読んでくれてありがとうございます。
初めて書いた本なので
多少可笑しい所もあるかと思います笑笑
誰かにとってほんの少しでもわかる
って思ってもらえたなら書いてよかったと思えます。