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「死」それは誰にでもいつしか来るものである。
そう俺の唯一の「血縁関係」の父にも。元々父は身体の弱い方だった。よく入院していたし、手術もしていた。そんな父を支えていたのは、母だけだった。父の両親は弱っていく父をみていられず父の母は自殺。父の父はヤケ酒をしていた。そのため俺等の生活は母の稼ぎだけだった。お金は沢山はなかったけど、ちゃんとした生活は出来ていたし、それなりに「幸せ」と言える家庭だった。
それは俺が小3の10歳のある日のことだった。母の帰りが遅い。元々遅めではあったが12時前までには何時も帰ってくる母が帰ってこない。俺と父は夕飯を食べ、お風呂に入りあと寝るだけだった。何時もはこの時間くらいに帰ってくる母だったので心配になった俺は寝れずにいた。その後少し父と話しながら母の帰りを待っていた俺たちだが12時半になっても母は帰ってこない。ある程度の家の事情を理解していた俺だが、この日は父に聞いてしまった。「お母さんまだ帰ってこないの?」と、眠くなっていた俺は瞼を擦りながら聞いた。父は少し困った顔で答えた。「もう少しで帰ってくるよ。だから修武は寝なさい。」と、母に会えないのは悲しかったがこれ以上聞いても意味なんてない事を俺は知っていただから俺は寝ることにした。「おやすみ」俺が父に一言言おうとした時だった。「プルルルル」と着信音がリビングに鳴り響いた。こんな夜遅くに誰だろうと思いながら俺は電話に出た。「もしもし?」と俺は言い相手が話してくるのを待った。「もしもし此方○○病院です」と聞こえてきた。そう、この言葉からは最悪だった。信じたくない出来事を言われてしまったから。その出来事とは…酔っ払いの信号無視で轢かれて亡くなったと言う最悪の知らせの電話だった。
コメント
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1コメもらいっ♪初めてかも?w 最初だけどすごいね!こっからどうなってくんだろ?(๑╹ω╹๑ ) 楽しみ!続き待ってるね!