香る、果実とアーモンドの香り。
パンと紅茶を嗜みながら、平和に日常を過ごす。
そんな日常が何時までも続いて欲しかった。
俺は、全てを奪われた。
大切な友人や家族の命も、
あのアーモンドの香りも。
全て、あの戦争が無ければ良かったんだ。
全部、全て。
五年前、八国くらいを混沌の渦へ巻き込んだ、戦争が起きた。
俺の国も参加していたけど、そんなに俺たちへの被害は無かった。
なので、俺は何の危機感も持たず、怠惰な日常を過ごしていた。
戦争が起きてから3年半。今日も食って寝て食って寝ての生活を繰り返そうとしていたが、
事件は起こった。
俺たちの地区に遠い国の兵士が入ってきたのだ。
俺は急いで近くの安全な施設に入ろうとして家を出ようとしたが、
その時にはもう遅かった。
コメント
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いつのまにこんなの書いていたのか…