「瑠璃ちゃんっ。疑ってごめん…!」
私は、瑠璃ちゃんの方に向かっていき、思いっきり、頭を下げた。
「べ、べるさん!!そんな!頭を上げてください!それに、今は幽霊を払うのが一番です!!」
瑠璃ちゃんが慌てた様子で言う。
うぅ……ごもっともです…。
…え、えっと、それで、おどろくさんを、払えば良いんだよね!?
…………えっ。あれ…おどろくさんが今、怖がってるのなんてある……?
えっと、ええーとっ!!
今、幽霊が怖がってたのは、『独り』だよね!?タブン
じゃあ、おどろくさんは、一人で探すのを怖がってた!?
で、でも、別れるときはそんな素振り見せなかったし…………。
まず、独りじゃないよ!なんて、どうやって教えれるの!?
こういう時に、あふぇさんがいれば……!!
あふぇさんは、肝心の時にいつもいないじゃんっ!!バカぁぁぁぁ!!??
そして、私がどうすれば良いか分かんなくて、アワアワしていると、
「べるさんっ!!」
瑠璃ちゃんの叫び声と一緒に、瑠璃ちゃんが私の上に覆いかぶさった。
「へっ?ど、どうしたの!?瑠璃ちゃん!?」
私は、瑠璃ちゃんの身体が私の視界に覆い被さってるせいで、今、どんな状況か全く理解が追いつかなかった。それに………
「る、瑠璃ちゃん…?」
瑠璃ちゃんが全く返事をしてくれない。
それに、少し、瑠璃ちゃんの服が赤くなっているような………?
……も、もしかして…っ。
私は自分の考えたことに、肝が冷えていく。
「る、瑠璃ちゃん!?」
やっぱり、何回喋りかけても一言も声を発さない。
死んじゃった………とか、ないよね…?
「………う〜ん。間違えちゃったかぁ」
低い、男の人のような声がする。
それに、その声といっしょに足音が近づいてきてるのが分かる。
「…………はぁ。本当は、紅猫師をあの世に連れて行こうと思ってたんだけど、その紅猫師の相方(パートナー)?が代わりに消えてくれたみたいだね」
だ、誰……?
私は、あんまり動かさないように瑠璃ちゃんをどかし、その声の主を見た。
その声の主は………おどろくさんの幽霊だった。
えっ、えっ?男性みたいな声だったのに…?えっ??
「…………そりゃあさ、『おどろく』ではないんだよ。私は、俺であって」
おどろくさん(幽霊・偽物)が私を呆れるように見下ろしてくる。
えぇ……急に言われても分かんないし……っ。
おどろくさんの身体に男性が入ってるって言うのも嫌だし!!
「……いや。別に性別とか関係ないから」
おどろくさん(?)が言う。
「………いや、ありまくるだろ!?」
おどろくさんは、女子だぞ!?
男性が入ってるなんて知ったら、おどろくさんが発狂するよ!!
「……それはどうでもいい」
どうでも良くないないよ!!
「………じゃあ、…このまま消そうか?」
おどろくさん(?)が私に向かって言ってくる。
この体制…………圧倒的に私が不利じゃない……?
(って……あれ。あの人……何か……)
そして、おどろくさん(?)は、私に向かって軽く指をさした。
「まぁ、良いや。どっちにしろ二人とも、もうこの世の住民ではなくなるんだから。……でも、またーー」
ガシッ
誰かが、おどろくさん(?)の手首を背後からつかむ。
そう、おどろくさん(?)が話している途中に…………、
「ごめーん。遅くなった☆」
「何で、おどろくが二人イルノダ!?」
今、おどろくさん(?)の手首をつかんでいるあふぇさんと、驚きまくってるおどろくさんが合流したのだった。






