テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
文久3年(1863)
この時代では壬生浪士組が来て京の治安を守られようとしていた頃の話
ある日…土方歳三は見廻り中に怪我を負い重傷じゃないとは言え、 腕に軽傷を負ってる為、傷口を押さえ京都の裏路地を歩く…前から来た男が話しかける…
???「おまん、怪我しちょるのか?大丈夫かえ?」
土方は反射的に怪我をした腕から手を離し柄に手をやる…
坂本直柔「!……わしを警戒しちょるのか…?」
土方歳三「当たりめぇだ…お前は何もんだ!」
坂本直柔「そう…じゃな!いきなりすまんかったのう…わしは……」
少し考え込み
坂本直柔「わしは坂本直柔じゃ」
土方歳三「なお…なり?」
名を聞いた土方は怪我をしていたのもあり、力が抜けたように腕を下ろす…
直柔は少し驚いたように駆け寄り軽く抱き寄せる…
坂本直柔「大丈夫かえ?」
土方はとっさに離れ直柔に睨みを利かせる
その土方を見た直柔は笑いながら
坂本直柔「そうかえ、わしが怖いかえ?………ん〜安心せぇわしはおまんの敵じゃないぜよ、おまんを襲ったりはせん」
土方歳三「誰が信じるかよ…」
坂本直柔「信じなくてええがよ、じゃが、その傷に布を巻かせてくれ」
土方歳三「触るな!」
と手を払い
坂本直柔「……そうかえ…すまんのう…見知らぬ者に触られとうないがか」
土方は黙り帰ろうとする…
坂本直柔「……せめて…おまんの名ぐらい教えてくれないかえ?」
聞こえるか聞こえないかの声量で
土方歳三「………土方だ…」
坂本直柔「………」
そのまま土方は屯所に帰り
八木邸に付いて土方は山崎に処置され
土方歳三「山崎、さっき話した例の男を調べろ」
山崎烝「かしこまりました」
次の日から山崎烝は坂本直柔を尾行する
坂本直柔(………つけられちょるなぁ…)
尾行に気づいた直柔は曲がり姿を消した…
山崎烝「っ!」
消えたのに驚き少し油断した山崎…
山崎烝「っぐ!ゔっ!貴様っ!」
山崎は背後を取られ…争う…
低く笑いを含まぬ声で
坂本直柔「おんしゃあ…尾行が下手じゃのう………刀に手ぇ伸ばすなや。抜かせんき」
山崎烝「………バレてましたか…あなたは何者ですか?」
坂本直柔「……は?」
山崎烝「私は…山崎烝と申します」
少し力を抜いた直柔は…
坂本直柔「わ…わしは…才谷梅太郎じゃ…」
直柔はキョトンとした顔で答え、山崎は少し考え…
山崎烝「……すいません、では」
そう言い山崎は大通りに戻り屯所へ向かう
残された直柔は…
坂本直柔「何じゃったんだ…?」
と呟き自分も街をぶらつく
坂本直柔「………」
下を向き考え事をしてると…
坂本直柔「っ!すまぬ!……」
???「……あぁ…俺こそすまねぇ」
坂本直柔「………!いや…こちらこそ…すまぬな…では」
と去ろうとしてる直柔に
???「待て!お前は…何もんだ…?」
と低く鋭い声で聞く
坂本直柔「……わしは…才谷梅太郎じゃ…」
???「……才谷…梅太郎…お前…何でそんなにおずおずしている…」
と探りを入れるような質問をする
直柔は平然を装い彼の目を見て言う…
坂本直柔「……用があるからのう…急がねば…」
???「そうか…すまぬな、呼び止めて」
坂本直柔「いや、話せて良かったぜよ、ほな、さいなら」
と手を振りその場から離れる…
坂本直柔「……あやつ…壬生狼か…」
八木邸にて…
山崎烝「すいません…思いの他…あの者は鋭いようで…ですが、あの者は貴方に名乗った名と違う名を名乗りまして…才谷梅太郎と…」
土方歳三「何?!才谷梅太郎…」
山崎烝「はい…まだ…あの者が何者で何をしてる者かは分かりませんが…変名を複数持ってるとみられます…」
土方歳三「分かった…ご苦労だった、もう良い、俺が出よう」
そして山崎に
土方歳三「皆を集めろ」
山崎烝「かしこまりました」