短編小説集

あの日

あの時、会いに行っていれば

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今、私は祖父のお通夜に来ている。大好きだった優しい祖父はもういない。病気で亡くなってしまったのだ。入院していた祖父の面会に父が行こうと言ってくれたが、私は行っていなかった。行ったら悲しくなるから。余命宣告を受けていた祖父に会わなくては、そう思ったときにはもう遅かったのだと思う。急いて向かったが、ついたときにはもう息を引き取っていた。最後に会いたかった。会いに行かなかったことを後悔したところでもう遅いのは分かっている。でも、後悔してしまうのだ。祖父のために精一杯頑張って行きたいと思う。

どうだったでしょうか。感想いただけると嬉しいです。