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「」葛葉さん
『』叶さん
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今日は久しぶりに、学校に来た。
出席日数が危ういらしくしょうがなく。
ほとんど学校に来ない俺でも分かった。
ある1人分の席に、白く綺麗な花がベージュ色の花瓶入って置かれていた。
何でよりによって、俺の隣の席なんだよ。
人が集まって座りずらい。
それに。どうせ。
「はぁ」
と、ため息をつく。
予鈴が、校舎内に響き渡る。
やっと座れる。
(みなさん。おはようございます。
みなさんも、気づいているでしょう。
今日の朝から、叶さんの席の上に花瓶が。
誰ですか?こんな生きてるの人の席に
亡くなったかのように、花瓶をおいたのは。
この話は、一限目から一人一人話を聞きます。
では、ーーー)
(それでは、葛葉さんから。
こちらに来てください。)
「..はい。」
(葛葉さん。正直に言って下さい。
叶さんの席に花瓶を置いたの。
葛葉さんなんでしょ?
学校に来たのだって久しぶりですし。
一応、クラス全員に話は聞きます。
ですが、もうこのようなことはないように。)
「…はい。」
放課後の予鈴が校舎内に鳴り響く。
やっと終わった。
あの後結局花瓶は俺がやった事になった。
花瓶の、片付けまでやらせれた。
学校に来てないから、俺がやったって。
クラスのやつの事も。
俺の隣の席が空白な事も。
全部、忘れてるっつーの。
なんて事を考えていると。
《ガタッ》
と、物音がした。