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佐藤美代過去編
宣言したからにはキャラ分過去編書いていきます。多分失踪しません。結構内容ゴミだと思います。ここで説明してもあれなんで本編どうぞ。
ーーあらすじ的なーー
私は、幼少期は何も上手くいかなかった。どんだけ頑張っても元からの才能が何も無かった。
これじゃ分かりにくいよね。急だけど物心の付いた頃から話していくよ。
ー本編ー
ママ「みーちゃん、何でそんなに絵ばっかり描いてるの?将来の為にももっと動きなさい?」
パパ「代々継いできたこの仕事を美代が継ぐ為にも運動しよう?」
私「ご…ごめんなさ…い…。けど私、お仕事は絵を描いたりしたくて…。動くの苦手だし…。」
ママ「それでも私達はこの仕事継いでほしいな。」
私「けど…危ないお仕事だって聞いたし…それにそんな仕事私…」
ママ「そう言うんだ?けどこうやって暮らしてるのは何してるお陰かな?」
私「そ、それは…ごめんなさい…。」
嫌だ。血を見る仕事なんてしたくない。何でそんな酷い事をしなきゃいけないんだ。そんな辛いことしたくない。
けどまだここまでの言われ方で済んでいた。
本当に酷くなったのは、私がどうでも良くなっていったのは妹が産まれてから何年かしたときだ。
妹は性格はこの頃の私と変わらなくても、
才能があった。当然後継は妹の方となった。
それが決まったのは…小4の頃だったかな。
私が10、依織が3、4?覚えてないな。そんくらいのときだ。
母さん「依織凄いねぇ!ちゃんと毎日私達の言う事に従ってくれるし運動神経も良い!」
依織「えへへ!」
妹の何もかもが気に食わなかった。リビングにどんどん賞状やトロフィーが増えていった。こんな日常会話ですら聞きたく無かった。依織が、依織が産まれたせいで私は誰にも見られなくなった。取り柄の無い普通の子になった。
親の期待が無くなって肩の荷が降りて良くなる子もいるのかもしれないが、私は逆。
落ちぶれた。
多分、気力が無くなった。目的が無くなったから、何をしても上手くいかない。どこで間違えたのか、産まれたのが間違えだったのか。気付いたら泣いてた。
そして、多分親から少しでも見てもらいたかったんだと思う。
私は親にこんな事を言っていた。
「私、絶対家業継ぐから稽古して。」
言った後、後悔した。地獄だった。血だらけで、吐くことも珍しく無かった。
けど何よりも地獄だったのは妹とのタイマン。私は、絶対に叩き潰してやる。コイツのせいでこうなったんだ、と怒りも込み上げていた。確実に勝てると思っていた。
けど、負けた。分からない、いつどう技を受けたか。それくらい確実に負けていた。
私「何で、何も上手くいかないんだ…。」
嘆いた。結局絵も上手くならなかった。これからはもうこれ一本しかない。その絶望が私を追い詰めてきた。そして、私は本気で努力した。妹への恨みを晴らす為、弱い自分を変える為、そして親からまた見てもらう為。
けれど結局空回った。気付いたら私は中学生、依織は小学生に。
この調子だと本当に何もできない。
この頃には私をどこかに養子に出す話もあった。依織は知らされなかったのだろうが、ここの家系は不出来な人は縁を切られる。
私は、不出来だったからその可能性を知らされていた。
終わったんだ。ここで私は変われなかった。
何も成長出来なかった。
そうなるくらいならいっそと思い、ナイフを取った。その時、体に馴染む感覚がした。
明らかにいつもの感覚と違う。今までこんな感覚は無かった。
そして親に報告した。勿論、依織とも戦った。結果は辛勝。私は分かった。
才能とかでなく、使う物が違ったんだ。
そして私の人生は好転した。親とも和解した。依織にも恨みを晴らせた。これで私が後継になれる、ずっと私を見てくれる、と思っていた。
しかし、親はこう言った。
「二人で仲良く仕事してね!」
明るい声色で言われた。このときの衝撃は凄かった。何で私だけを見てくれないんだ。
どうして依織をそこまで可愛がるんだ。
私はここまで努力した。依織は言われた事をやっただけの形だけの優等生のはずだ。
我慢の限界だった。依織と仲良くするはずがない。
私「どうして!どうして私だけを!見てくれないの!」
依織「お姉ちゃん…?」
私「黙れこのクズ!」
母さん「何を言っているの!?」
私「うるさい!!ほっといて!」
私は、私一人が信頼されると思っていたのに。こんな事はあり得ないそう思った。依織は、少し泣いているようにも見えた。ざまぁ見ろと思った…のに心は痛い。清々したはずなのに、苦しい。隣の部屋からは依織が戻ったのか泣き声が聞こえる。辛い、こんな状況耐えれない。
私は意を決して謝りに行った。凄く申し訳なさがあった。マトモに話した最初がこれだなんて、酷い姉だなと思った。
そして部屋の前に着き、ノックをして入った。
私「えぇっと…さっきはごめん…。」
依織「お姉ちゃん…そんなに気にしなくて良いよ。お姉ちゃん頑張ってたもんね。私と同じ扱いなんて嫌だったよね…。」
私「嫌だなんてんな事…!」
依織「お姉ちゃん私の事、嫌いでしょ?それなのにこうやって謝りに来てくれてありがとう。」
私「…。」
私の方が年が上なのに、相手の方が大人だった。私が…いや、俺が馬鹿だったんだ。
俺「依織!本当にごめん!俺が悪かった!」
依織「…お姉ちゃん…!?」
俺「こんな不出来な姉でごめん!けど…けど!これからはもっと依織の事大切にする!だから…一緒に…楽しく過ごしてくれるか…?」
依織「ふふっ…勿論だよ!」
俺「…依織…ありがとっ…。」
安心して脱力した。私が塞ぎ込んでたせいで仲良く出来なかった家族とも、これから段々仲良くなれる…!そんな明るい未来を見れた。
次回へ続く
まさかの1話で終わりませんでした。こっからは佐藤さんの恋愛とかになります。一応家の話も出てくると思います。2話で収まればな!こんなまとまってない話見て下さりありがとうございます。次もできれば…!では!
コメント
2件
TSKR…美代ちゃん過去ありがたい…ありがとうございます…😭😭🙏 幼少期美代ちゃんかわよ…助かる…(()