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ベレン床ドンしたら心拍数上がってまう✋
番外編22 『執事達にこれから告白されます!! 』前編2
⭐️
『僕…ずっと伝えたいことがあったんです。僕、華さんのこと…。ずっと好きだったんです。だから、僕と…付き合ってくれませんか?』
『うわぁー!はずー!!』
僕は1人、ダンス部の部室で嘆いていた。
『これから告白とか…恥ずかしくて無理…っ。』
(でも、もうすぐここにくる…そしたらちゃんと言うんだ……僕の気持ちを…)
コンコンっ。
『ラムリ。』
『は、華さん!』
『待たせてごめんね。話って?』
『あ、え、っと…。』
『?』
『驚かないで…最後まで聞いてくれますか?』
『?うん、もちろん。』
『わかりました…。( ˘O˘=͟͟͞͞)スゥ-』
『……。』
『僕、ずっと伝えたいことがあったんです。ぼ、僕、華さんのこと…。ずっと好きだったんです!だから、僕と…付き合ってくれませんか!』
僕は勢いよく手を差し出した。
(言えた…。でも、華さんの顔見るの…怖い…っ。)
『ラムリ。顔を上げて。』
『っ、は、はい。』
『告白してくれてありがとう。ラムリの気持ち嬉しいよ。』
『は、はい…っ。』
(っ、僕、やっぱり…。)
『…にこっ。
私でよければ、是非。お願いしますっ。』
私はラムリに抱き着いた。
『っ……!!やった…っ!伝わりました…っ。僕の、気持ち…っ。』
『嬉しかったよ、ラムリが私のこと好きだって言ってくれて。これからよろしくね。』
『はい!僕、必ず華さんを楽しませますからね!』
『ふふ、楽しみにしてるね。』
☂️
『ユーハン、待たせてごめんね。』
『いえいえ。構いませんよ。むしろここまで御足労ありがとうございます。』
ユーハンに呼び出されたのは茶道室の和室。
『それで…話って?』
『ふふ、まずはお茶とお茶菓子でも。』
『あ、お、お構いなく。』
ユーハンは抹茶を立てて、あんまんをご馳走してくれた。
『…呼び出しには、理由があります。貴方に…どうしても伝えたいことがありまして。』
『私に?』
『えぇ。…少し、緊張してしまうのですが、ちゃんと聞いていただけますか?』
『うん。もちろん。』
『ありがとうございます。では…。』
ユーハンは抹茶を置いて私の瞳を真っ直ぐ見つめる。
『……私は初めてお会いしたあの時から、あなたの事が好きです。』
『…えっ…?』
『鞠のように優しくコロコロと変わる表情…見ていて私まで笑顔になってしまうのです。分け隔てなく誰にも優しくて…謙虚で素直で…。貴方の優しさに私は心を奪われました。』
『ユーハン…』
『いつしか私だけのものにしたいと思ってしまいました。誰にも…渡したくないと。』
『…。』
『私の傍でこれからも笑っていてください。
私とお付き合いして頂けますか?』
沈黙の中に……ドクドクと鼓動が響く。
苦さの中に広がる甘い抹茶の香りを漂わせて。
『私もユーハンが好きだよ。』
『!』
『ユーハンは…大人で私より断然綺麗だから…私は不釣り合いだと思ってたの。だから、諦めようかなって一時期思ってたりしてたの。でも…ユーハンが私を選んでくれるなら…私は自信を持てる。ユーハン、よろしくお願いします。』
私はユーハンの手を握る。
『…っ。はいっ。必ず貴方を私の手で笑顔にします。そして……ずっと守ります。』
『うん……っ。』
🐾
『あ、の、ベレン……?』
教室に呼び出されて、じっと私見つめている。
『俺……ずっとさ、華さんのお兄さんポジで居れたらいいなって思ってたけど…最近そんな風に思えなくなってさ。』
『うん……?』
『お兄さんじゃ居られないほど…華さんのこと好きなんだよね。』
『えっ…?べ、ベレン?』
『今は…お兄さんじゃないよ。というかもう……お兄さんではいられない。』
ドンッ。
ベレンは私を床に押し倒す。
『俺は…華さんが好きなんだよ。』
『……っ。』
『もう、お兄さんじゃいられないくらいに…好きなんだよ。』
『っ……///』
『華さんは…?俺のことどう思ってるの?』
『…、だよ。』
『え?』
『好き…だよ。ベレンのこと…お兄さんなんて思ったことない…ずっと…。1人の男の子として……好きだよ。』
『…!』
『もう……言わせないでよ…///』
『っ…それが聞けてよかった。俺も大好き。』
次回
中編へ続く!