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47 - 番外編22 『執事達にこれから告白されます!! 』前編2

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2025年07月20日

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番外編22 『執事達にこれから告白されます!! 』前編2


⭐️

『僕…ずっと伝えたいことがあったんです。僕、華さんのこと…。ずっと好きだったんです。だから、僕と…付き合ってくれませんか?』

『うわぁー!はずー!!』

僕は1人、ダンス部の部室で嘆いていた。

『これから告白とか…恥ずかしくて無理…っ。』

(でも、もうすぐここにくる…そしたらちゃんと言うんだ……僕の気持ちを…)

コンコンっ。

『ラムリ。』

『は、華さん!』

『待たせてごめんね。話って?』

『あ、え、っと…。』

『?』

『驚かないで…最後まで聞いてくれますか?』

『?うん、もちろん。』

『わかりました…。( ˘O˘=͟͟͞͞)スゥ-』

『……。』

『僕、ずっと伝えたいことがあったんです。ぼ、僕、華さんのこと…。ずっと好きだったんです!だから、僕と…付き合ってくれませんか!』

僕は勢いよく手を差し出した。

(言えた…。でも、華さんの顔見るの…怖い…っ。)

『ラムリ。顔を上げて。』

『っ、は、はい。』

『告白してくれてありがとう。ラムリの気持ち嬉しいよ。』

『は、はい…っ。』

(っ、僕、やっぱり…。)

『…にこっ。

私でよければ、是非。お願いしますっ。』

私はラムリに抱き着いた。

『っ……!!やった…っ!伝わりました…っ。僕の、気持ち…っ。』

『嬉しかったよ、ラムリが私のこと好きだって言ってくれて。これからよろしくね。』

『はい!僕、必ず華さんを楽しませますからね!』

『ふふ、楽しみにしてるね。』


☂️


『ユーハン、待たせてごめんね。』

『いえいえ。構いませんよ。むしろここまで御足労ありがとうございます。』

ユーハンに呼び出されたのは茶道室の和室。

『それで…話って?』

『ふふ、まずはお茶とお茶菓子でも。』

『あ、お、お構いなく。』

ユーハンは抹茶を立てて、あんまんをご馳走してくれた。

『…呼び出しには、理由があります。貴方に…どうしても伝えたいことがありまして。』

『私に?』

『えぇ。…少し、緊張してしまうのですが、ちゃんと聞いていただけますか?』

『うん。もちろん。』

『ありがとうございます。では…。』

ユーハンは抹茶を置いて私の瞳を真っ直ぐ見つめる。

『……私は初めてお会いしたあの時から、あなたの事が好きです。』

『…えっ…?』

『鞠のように優しくコロコロと変わる表情…見ていて私まで笑顔になってしまうのです。分け隔てなく誰にも優しくて…謙虚で素直で…。貴方の優しさに私は心を奪われました。』

『ユーハン…』

『いつしか私だけのものにしたいと思ってしまいました。誰にも…渡したくないと。』

『…。』

『私の傍でこれからも笑っていてください。

私とお付き合いして頂けますか?』

沈黙の中に……ドクドクと鼓動が響く。

苦さの中に広がる甘い抹茶の香りを漂わせて。

『私もユーハンが好きだよ。』

『!』

『ユーハンは…大人で私より断然綺麗だから…私は不釣り合いだと思ってたの。だから、諦めようかなって一時期思ってたりしてたの。でも…ユーハンが私を選んでくれるなら…私は自信を持てる。ユーハン、よろしくお願いします。』

私はユーハンの手を握る。

『…っ。はいっ。必ず貴方を私の手で笑顔にします。そして……ずっと守ります。』

『うん……っ。』


🐾


『あ、の、ベレン……?』

教室に呼び出されて、じっと私見つめている。

『俺……ずっとさ、華さんのお兄さんポジで居れたらいいなって思ってたけど…最近そんな風に思えなくなってさ。』

『うん……?』

『お兄さんじゃ居られないほど…華さんのこと好きなんだよね。』

『えっ…?べ、ベレン?』

『今は…お兄さんじゃないよ。というかもう……お兄さんではいられない。』

ドンッ。

ベレンは私を床に押し倒す。

『俺は…華さんが好きなんだよ。』

『……っ。』

『もう、お兄さんじゃいられないくらいに…好きなんだよ。』

『っ……///』

『華さんは…?俺のことどう思ってるの?』

『…、だよ。』

『え?』

『好き…だよ。ベレンのこと…お兄さんなんて思ったことない…ずっと…。1人の男の子として……好きだよ。』

『…!』

『もう……言わせないでよ…///』

『っ…それが聞けてよかった。俺も大好き。』


次回


中編へ続く!

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