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閑話休題「水瀬と作戦室⑤」
休日。四人はボーダー本部近くのショッピングエリアへ来ていた。
先頭を歩いているのは当然、水瀬だった。
「まず大型家具系はこっちです〜」
迷いがない。
完全にルートが決まっている動きだった。
三上が少し引く。
「……何でそんな詳しいんだよ」
「見てるだけでも楽しいので〜」
水瀬は当たり前みたいに答える。
「あとここ、一定額以上買うと送料無料なんですよ」 「大型家具も設置までやってくれますし」
「へぇ」 奈央が少し感心したように店を見る。
かなり大きい家具専門店だった。
ソファ。
棚。
ローテーブル。
照明。
ラグ。
全部揃っている。
水瀬は慣れた動きで店内を歩いていく。
「ソファはこっちですね〜」 「あと黒瀬隊の部屋、壁の色ちょっと暗めなので、家具明るすぎると浮くんですよ」
黒瀬が静かに周囲を見る。
「……全然分からないです」
「そこを考えるのが楽しいんです〜」
水瀬が笑う。
奈央が小さく笑った。
「本当に好きなんですね」
「好きです」
即答だった。
その後も、水瀬は止まらなかった。
「照明は別の店行きます」 「ここ種類少ないので」
「店分けるんだ……」 三上が呆れる。
「当然です〜」
次に入ったのは照明専門店だった。
暖色系の光が並ぶ、少し落ち着いた雰囲気の店。
水瀬が嬉しそうに説明を始める。
「この辺りの暖色系照明、めちゃくちゃ落ち着くんですよ〜」 「白色強すぎると作戦室っぽくなりすぎるので」 「少しオレンジ寄りの方が居心地良いんです」
奈央が小さく頷く。
「……確かに、ちょっと雰囲気違いますね」
「ですよね!」
水瀬のテンションが上がる。
「あと間接照明あると夜の作戦会議かなり良い感じになります!」
「夜の作戦会議って何だよ」 三上が笑う。
黒瀬は静かに棚のライトを見ていた。
その中で、一つの照明へ視線が止まる。
黒いフレームの、小さめのペンダントライト。
派手ではない。
だが、少し落ち着いた雰囲気があった。
「……これ、良いですね」
水瀬が一瞬止まる。
「……え」
黒瀬が照明を見る。
「部屋に合いそうです」
数秒沈黙。
次の瞬間。
水瀬がめちゃくちゃ嬉しそうな顔になった。
「良いでしょ!?」 「良いですよね!?」 「絶対合います!!」
急に距離が近い。
三上が笑う。
「テンション上がりすぎだろ」
#転生
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コロロ(*_*)
27
コロロ
84
Akiha
9,365
「だって黒瀬くん初めて自分から選びましたよ!?」
「そんな大袈裟な……」
「大袈裟じゃないです〜!」
その後。
水瀬は完全にスイッチが入っていた。
「気になった物あったら教えてくださいね!」 「絶対部屋の雰囲気に合わせますから!」
「いやお前、そんな自信あるのかよ」
「あります」
即答だった。
最後に水瀬が案内したのは、小さなアンティークショップだった。
木製看板。
少し古びた扉。
店内にはレトロな家具や時計、小物が並んでいる。
奈央が思わず声を漏らす。
「……凄いですね、ここ」
「良いですよね〜」
水瀬が嬉しそうに笑う。
「ここ、隠れ家的で好きなんです」
三上が古いランプを見る。
「なんか急にオシャレ度上がったな……」
黒瀬は静かに店内を見回していた。
視線が、一つの古い掛け時計で止まる。
木製。
シンプル。
少しだけ傷がある。
「……これ、良いですね」
また水瀬が反応する。
「良いですよね!!」
「いや反応早ぇよ」
「絶対作戦室に合いますって!」
奈央が少し笑った。
「水瀬さん、今日ずっと楽しそうですね」
「楽しいです〜」
水瀬は即答した。
「だって、自分たちの作戦室ですよ?」 「楽しくないわけないじゃないですか〜」
コメント
1件
水瀬さんの「好き」の即答がめちゃくちゃ刺さった…!自分たちの作戦室って言葉にもキュンときたよ😭✨黒瀬くんが自分から選んだ照明と時計、水瀬さんが飛び上がらんばかりに喜んでるの可愛すぎ〜!買い物一つでこんなにワクワクできる四人の空気感、ほんと尊いです..⋆♡