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美しいモノには毒がある。
それは美とは真逆の存在。ヘドロの様な汚らわしさと、
凍てつく氷の様な冷酷さを秘めている。
だから誰も近寄れない、鈍い光が輝く高貴な存在。
邪なものすらも飲み込んで、糧とするのだろう。
鮮血の様なサラサラした悲鳴が愉悦を誘う。
罪深い色。消えるまで塗り潰そう。
真っ白な修正液をまんべんなく引き延ばしながら、
その手と目線は次を見ている。
すべて塗り潰せたのならば、もう誰も分からないだろう。
不完全犯罪は完全犯罪となった。
それは誰も知り得ない、知らなくて良い、とてもおぞましい出来事。
裏の顔なんて見たって損しかない。
君も揉み消される歴史の一部分に過ぎない。
外見だけで判断すると必ず痛い目に遭うんだよ。
自分から退路を絶ってわざわざ罠にかかりに行く。
そんな馬鹿にはなりたくないな。