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なんどでも

1 - なんどでも

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2024年09月13日

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お久しぶりです深尾です。

気がついたら、フォロワーさんがめちゃくちゃ増えてて震えてます

こんなに🐢投稿&駄作なのに…

ありがとうございますm(_ _)m


今回もなかなか駄作ですが、読んで貰えたら嬉しいです。







夢を見た。


笑顔を浮かべて話しかけてくる悠佑。好きなゲームの話、歌の話、可愛らしい動物の話。

時にふざけあって、笑いあって。

幸せな、幸せな時間。だったのに。


ふいに、眩しい光の筋が差し込む。光の筋は数を増やし、何かを探すように動き回り、やがて悠佑へと集まった。

光を見上げている悠佑。その背中には、いつの間に生えたのだろう、色鮮やかな翼。

ゆっくりと、翼が動く。浮かび上がる、悠佑の体。

まって。行かないで。

手を伸ばして、懇願する。しかし悠佑の目は上を向いたまま、こちらを向くことはなかった。

伸ばした手も声も届くことはないまま、悠佑は上へと。光のその先へと。飛んで行ってしまった。





今日も悠佑は楽しそうだ。会話の中心は次のライブのこと、そして外部の歌い手さんや企業とのコラボのこと。

彼の名が注目されていくのは、これからのために必要なことだし、当然のこと。


だけど。


「飛んでいかないで。置いていかないで。」

つい漏れてしまった一言。

応援しているのは本当なのに。大勢の人が彼の魅力に気がついてくれて嬉しいのに。


寂しい、って。思ってしまった。


一瞬黙り込む悠佑。

「あのさあ。いい加減にしろよ。置いてなんかいくわけねえだろ。」


大きなため息と共に放たれるちょっときつめな一言。やっぱり重たいって思われたよね。


「そもそもの話。おれが飛べるのは、お前らが持ち上げてくれてるからやろ?お前らがいなかったら、おれ、飛べずにおっこちるで。」

当然のように言い切る悠佑。


「むしろ、おれが言いたい。おれを置いてかんといてな。離れていったら、拗ねるからな」



どれだけ大きくなっても、自分に関わる全ての人をずっとかわらず大切に思ってくれる。

何度もこんな漠然とした不安をぶつけても、何度だって安心させる言葉を繰り返してくれる。


これからも不安は湧き上がるだろうけれど、悠佑が同じ言葉を繰り返してくれるのが分かるから。

より高いところまで、持ち上げるから。たまには不安をぶつけさせてね。







[完]


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