テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#文豪ストレイドッグス
389
#オリキャラ注意
透花
676
前回の続きです!夢主さん視点です!
本編スタート!
ーーーーーーーーーー
「……?」
恐る恐る目を開く。
視界に飛び込んできたのは、さっきまでとはまるで違う光景だった。
そこら中に散らばる瓦礫。
空気中に舞う土煙。
そして、その中心にただ1人ーー
赤いオーラを纏った彼が立っていた。
「…中也、さん?」
名前を呼んでも反応はない。ただそこに立っ っているだけだった。
しばらくすると、無言でこちらへ近づいてきた。
コツ、コツ……
彼の革靴の音が響く。やがて目の前まで来ると、座り込んでいる彼女に覆い被さるように抱きしめた。
「……ちゅ、中也さん?」
改めて彼の名前を呼ぶが、やはり反応はない。その代わりに彼の抱きしめる力が強くなる。
「…中也さん?ちょっと痛いんだけど」
「…た」
「…え?」
「…生きてて、良かった」
普段の彼からはとても想像できないほど小さい声で、ぽつりとつぶやく。
そして、彼女の首元に触れようとした手が、ぴたりと止まった。
首元には、赤い傷が残っていた。
細い線を伝う赤が、やけに目につく。
「…っ 」
その表情が、ほんの少しだけ歪んだ。
コメント
3件
茉莉さんの新話、読みました…。 中也さん、あんなに冷静な人があんな風になるんだね。震えるほど小さな声で「生きてて良かった」って言うところ、心臓がぎゅってなったよ。 首元の傷を見て歪む表情も、守れなかった後悔とかが全部詰まってる感じがして…。 とにかく、中也さんの必死な想いが痛いほど伝わってくる回だったよ🌙