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「おれが捕まえてくる!まかせろ!!
ゴムゴムの…ロケット!!!」
ルフィが自信満々に言うと、船の帆の部分の棒にびよーん手を伸ばしそれを縮める勢いでバシュっと鳥の元へと飛んで言った。
『!ルフィすごい』
「!なるほどね……」
エマとゾロが鳥の方を見上げながらそういうと思わぬ事態が起こった。
ルフィが鳥のくちばしに挟まれた。
「はっ!」
「は!?」
『え、』
「ぎゃーーーーーっ助けてーーーーっ」
「あほーーーーっ!!!
一体何やってんだてめェはァ!!!
エマ!漕ぐの手伝ってくれ!」
『!分かった』
ゾロに渡されたオールで精一杯漕ぐエマ。ゾロもゾロで人間業ではないほど早く漕ぎ、ルフィを追いかける。
何がすごいってこんなに早いスピードなのに二人の息が合っているというところだ。
気づけばギーコギーコ進む船の先に、人影が見える。
「おーーーい止まってくれェ!!」
「そこの船止まれェ!!」
「ん!?遭難者かこんな時にっ!!船は止めねェ!!勝手に乗り込め」
『わ、オール折れちゃった』
「「「な!!なにいっ!!?」」」
海に溺れている遭難者にすごく無茶なことを言うゾロ。そりゃ遭難者も驚くものだ。
そしてエマ、どんだけ強く漕いでたんだ。
猛スピードの船に何とかザザァーッ飛び乗る遭難者三人。この人たちも大抵根性がすごい人たちである。
「へえ!よく乗り込めたな」
『うん、すごいね』
「「「ひき殺す気かっ!!」」」
「ハァハァ、なんて乱暴な奴だ…!!」
「ハァ、女の子は可愛いっ…!!」
ゾロが感心しながら言うとびしょ濡れの三人は息を切らしながら、つっこむ。一人例外はいるが。
すると三人はどこからかナイフを手にこちらへずいっ!!と詰め寄った。
「おい船を止めろ。おれ達ァあの海賊"道化のバギー"様の一味のモンだ」
『ん…?』
「あァ!?」
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「あっはっはっはっはーーーっ
あなた達が"海賊狩りのゾロ"さんとそのお仲間さんだとはつゆ知らずっ!しつれいしましたっ」
「てめェらのお陰で仲間を見失っちまった」
『ルフィ、大丈夫かな』
「あいつの事だ、陸でも見えりゃ自力で下りるだろう。」
数分後、いや数秒後にはボロボロになった自称海賊の遭難者三人が船を漕いでいる始末となっていた。
「______で?なんで海賊が海の真ん中で溺れてたんだ」
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