恋のハナシ

『恋愛』なんて、俺には無縁の言葉だ。

今まで誰かを好きになった、なんて経験も無けりゃ、誰かに好きになってもらえた事も無い。

そもそも俺は高校に入るまで素行が悪く、周りから距離を置かれていた。

『人付き合い』が苦手な俺が恋愛にむいてるなんて、到底思えない。

だから、やっぱり無縁だと思う。

その筈だったのに、

俺の生活が一変する出来事が起きちまった。

「…き、協力…して、欲しいのです」

なんて、言われるとはな……。

机の中に手紙が入っているのを見つけた時は、正直驚いた。

それもピンクで、うさぎのイラストが描かれた封筒。

俺にそんな物をよこす奴がいるとは思わなかったからだ。

宛名は書かれて無かったけど、俺の机に入ってた訳で、当然、中を確認する。

読んでみると、

『話があります。今日の放課後、１６時半に裏庭で待ってます。　　 長谷川 鈴』

そう、書かれていた。

『長＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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