・こちらはブルーロックの二次創作です。公式には一切関係ありません。
・冴凛です!苦手な方はご注意ください🙇
・キャラ崩壊注意
・他の方に迷惑のかかる行為は、絶対にお辞め下さい。
何でもおっけーだよ〜🙆🏻ってかんじの人向けです。よろしくお願いします!!
「──⋯⋯キ、」
目の前に表示された看板に書いてあることを読みあげようとして、暫し固まった。嫌な汗が背中を伝い、横目で後ろを見ると、紛れもない実の兄が立っている。
「キスしないと、出られない部屋⋯??」
昨日眠ったのは何時頃だったか。その日はやけに眠たくて、すぐに布団に入って眠りについたのを覚えている。
そして目が覚めたら、この『キスしないと出られない部屋』に閉じ込められていた。意味がわからない。
看板の下にある扉は、鍵がかかっているのか開かない。その扉と看板、そして兄貴と俺が眠っていたベッド以外には何もない殺風景な部屋。
監視カメラも何も無く、絵心が仕掛けたなにかのドッキリなどは考えづらい。そもそも、アイツはサッカー以外に興味が無さそうだし。
「⋯⋯はぁ」
兄貴が煩わしそうにため息を漏らして、ドッと心臓が嫌な音を立てた。
「凛、さっさと出るぞ」
「出る、って⋯⋯」
固まってしまった俺に対し、ずんずんと兄貴が近寄ってきて、顎に手を添える。グッと急激に俺たちの距離が縮まって、顔に熱が集まった。
わ⋯⋯無理むりむりむり! 顔良すぎる。無理。
「早く終わらせるぞ」
「に、にちゃ、」
待って。と言おうとした俺の口は、兄貴によって塞がれる。
兄貴が俺にキスするなんて、夢だろ⋯!?
思わずギュッと強く目を瞑ると、唇で感じる兄貴の体温がやけにリアルに感じられて、やっぱり夢じゃないということを確信した。
兄貴が唇を離すも、キスされたという事実だけは残って、俺の脳を焼いていく。サッカーした時もこんなに早くなかったというくらい素早く、心臓の鼓動が神経を伝って耳に届いた。絶対兄貴にコレ聞かれてる⋯!!
「おい、これでいいだろ。開けろ」
兄貴が命令口調でそう言ったが、扉が開く気配は全然無い。しん⋯と静まり返った部屋には似つかわしくないスマホの通知のような軽快な音が、急に響いた。
看板の方を見れば、『キスしないと出られない部屋』と書いてあったはずが、表示が変わって『Dキス』に変更されている。
⋯⋯でぃーきす⋯⋯??
Dキスの意味がわからなくて兄貴の顔を覗くと、忌々しそうに顔を歪めていた。
「兄貴⋯⋯」
「あ?」
「Dキス⋯⋯って、何?」
小さく首を傾げて聞くと、兄貴がぐんぐんと近寄ってきてもう一度俺に口付けをした。
「⋯⋯っ!? ン、ん⋯⋯っ!!」
兄貴ってこんなに力強かったっけ、と思うほど強く手首を握られて逃げ出せない。
不意に、兄貴の舌が唇をノックした。反射的にぎゅうと強く口を閉じると、「開けろ」と兄ちゃんが囁く。
これ以上は、兄弟が踏み入ってはいけない領域な気がして、固く閉じた口を開けることはしない。
「凛」
昔のような甘い声色で名前を呼ばれて、閉じていた目をうっすらと開けた。いつもと同じ兄貴の顔だ。⋯⋯でも、どこか瞳に何かを秘めている気がして。
「兄ちゃんに任せろ」
大丈夫だから。と兄貴が言う。
多分、こんな訳の分からない状況におかれて困惑していたんだと思う。兄貴にキスされて酸欠な思考の隙間に、優しい言葉が入り込んで洗脳される。
「口、開けて」
「ふぁ⋯⋯ンむ⋯⋯っ!?」
小さく口を開けると、唇の隙間から兄貴の舌が入り込んだ。思わず体が逃げようとするのを、兄貴が押さえ込んでキスを交わし続ける。
ぐちゅ、とかぐちょ、とか卑猥な水音が響いて、俺の鼓膜を揺らした。
兄貴の舌が、俺の舌と絡み合って、唾液同士がぴちゃぴちゃと音を立てて。歯茎をなぞった舌が、そのまま上顎に触れる。
そうして、もう口の中に兄貴が舐めなかった場所は無いんじゃないかと錯覚するほどに長い時間の後、ようやく兄貴は口を離した。銀色の糸が俺たちの唇の間を繋いで、ぷつりと切れる。
「⋯⋯はーっ、はー⋯⋯」
「鼻で息しろよ」
「知らねぇよ⋯⋯!!」
先に言え! とキレそうになりながら、呼吸を整える。唇の端から垂れた、兄貴か俺のかよく分からない唾液を袖口で拭う。
キッと兄貴を睨むと、無言でこっちを見ていた。
⋯⋯え、何急に。怖。
「⋯⋯凛、俺から離れろ」
「え、なんで」
「いいから」
頭の中にクエスチョンマークを浮かべる。とりあえず言う通りに兄貴から離れて、扉が開いたかを確認しに行く。
冷えきったドアノブに手をかけた。回して引くと、見覚えのある青い監獄の景色が広がっている。
「あ。⋯⋯兄ちゃん、開いた⋯⋯!!」
嬉しさで、兄貴の方を振り向いて言う。言ってしまった後で、自分が兄貴呼びから兄ちゃん呼びに戻ってしまったことに気づいて、慌てて口元を抑えた。
「えと⋯⋯にいちゃ、じゃなくて⋯⋯兄貴。間違えた」
きっと、俺の顔はすごく赤くなってるだろう。気まずくて、「早く出よ」と呟くと兄貴が俺の方へ近づいてきた。
「凛、悪い」
「⋯⋯へ」
ガチャンと兄貴が扉を閉める。せっかく開いたのになんで。という気持ちも込めてじっと兄貴の顔を見るめると、手を引かれて起きた時に居たベッドへと逆戻り。
「⋯⋯にいちゃ⋯⋯?」
なんだか嫌な予感がして、恐る恐る兄貴の表情を伺う。
「⋯⋯⋯⋯」
天と地が逆さまになった。兄貴に押し倒されたと気づくのには数秒が必要。
ドッドッと心臓が高鳴り始める。これは驚きからだ。絶対。期待心なんかじゃ、ない。
「凛、嫌だったら止めろ。俺も辞める」
自分が唾を飲む音が、やけに大きく聞こえた。
震える声で、兄ちゃんに向かって告げる。
「にいちゃん⋯⋯はやくきて」
終わり!!
このあと無事にセッッッして部屋から出た!!
オマケです。ただ書ききれなかったことを語ってるだけです。
seちゃんがrnちゃんに離れろと言ったのは、キスした後で真っ赤な頬+涙目+睨むというツンデレrnちゃを見たから。
必死で理性を保ってたけど、「兄ちゃん」呼びで笑顔を向けてくれるrnちゃんを見て、本能に負けた。
そしてseちゃんは幼少期からずっっっとrnちゃんのことが好き。
ナイトスノウだって本当は嫌だったけれど、rnちゃんの将来のためを思って起こしたこと。
だから、この部屋で起きたこと、やったことは、部屋を出てからは無かったことにするつもり。(ナイトスノウを起こしてrnちゃんの本能を呼びさまそうとしたのに、その前に和解してしまったら本末転倒だから)
rnちゃんは、自覚はしていないけれどずっとseちゃんのことが好きで、だからこそキスされても、それ以上のことされても拒否出来なかった。
部屋を出たあとも、seちゃんにされたことを無かったことに出来なくて、1人で悔しがる。
⋯⋯っていうことも詰め込みたかったけど、文章力無さすぎて無理だった!!
糸師の日(11月04日)忘れててすいませんでした!! sern大好き!!!
それと、1番最初に投稿したsernの閲覧数が1000超えてました!! マジか⋯?? ありがとうございます!!!
コメント
2件
なんで100いってないんだー!!ってことで100にしました★ 最高ですありがとうこざいます!!