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・タグにもありますが此方はBSDより、太宰治と中原中也のBL作品になります。苦手な方はブラウザバックを。
・左右は太中、共依存モノ。
この下から本編です。
中也side
15歳。太宰と出会った日、彼の日の空模様は忘れたし何気なく歌った鼻歌も覚えていない 。唯一思い出せる事は彼奴を蹴った事くらいだ。
けれど、屹度俺は其の日の残った記憶を引き摺って生きるのだろう。
逸れ程迄に忘れたく無い。初恋の人に出会った日。
俺が恋心に気付いたのは何時だったか。
何も言わず、知らぬ間に何処かへ行ってしまって。
多分 又 川にでも流れて居るのだろうと任務中に何気なく近くの河川に寄ったり、覗いたり、見回したり。
彼奴は居なかった。何処にも。
最初は良くて、隣に迷惑な野郎が居ない開放感を感じる迄の心地良さでいた。
けれども 其れが5日、1週間、3週間、1ヶ月と月日が経つに連れて何か可笑しいと感じてしまったのだ。
彼奴の消え方にではない。自らの 、感情に。
「妙な気分だ…」
心に穴が空くとはこの事を言うのか 。
作戦が自分に合った物から変わった所為か、はたまた相棒が居ない所為か。
毎晩夢に見ていたのは彼奴と共に任務をこなす夢。
…それと、体を重ねる夢。
仕事上本命を作れない思春期男児2人、何を思ったのか始まったのがまぁ…所謂体だけの相手、セフレ。
何から始まったやも知らない程度の適当な関係。何の因果か、相性は良かった。
俺が抱かれている間、彼奴は俺の求める言葉をで手に取るように分かると云わん許りに囁いた。
普段は一切そんな言葉を吐かないのにも関わらず。
そんな一瞬を思い出して、夢に見てしまうのだろう。最初の内は認めるのも癪だったが明らかに…はぁ、最悪な気分になるので云うのは辞めておく。
夢は何時しか太宰が俺から離れて行く内容に変わっていく。其れと同時に、奴を街で見かける様になった。
否、逆なのかも知れない。
街で見掛けた彼奴が余りにも遠くに居る様に見えたから。
勿論話し掛ける事も無く、太宰が此方に気付いているのかも分からず。
時々、女を連れ歩く姿は其れを見掛ける度に隣に立つ人間が変わって居て、思わず軽蔑の目で見る事もある。
先程も目の前で行われたのだが。
此は逢引なのか、両者遊びと承諾した上でのモノなのか。そんな何の役にも立たない予想をしながら道を歩いて行く。
「俺は外に連れて歩かれた事も無かッたな。」
零れた独り言に自分で驚く。
未練がましい、俺も乙女だな何て自嘲気味に思い乍帰路へ着いた。
スクロールお疲れ様でした☺️☺️☺️
太中の共依存モノが好き過ぎて書いてしまった…。
中也には段々と依存に気づいて貰います。
だざむ?独占欲の権化だからそんなんどうでもいいです(自己解釈LvMAX)
拙い文書ですが、ぼちぼち書いてければいいな。
そんな感じです。
今回ほぼ独白だけになってますけどえたさんは心情描写が多ければ多い程好きなので自己満作品には丁度良い、ふはは。
おつえた〜‼️