「…が直接検査をする、検査結果をより精密にしたのが、今日やる精密検査です。
検査の仕方は検証検査と同じです。各クラスの前に置かれている宝玉に手をかざして下さい。検査結果は全員の検査が終わり次第、各クラスの担任の方に報告させてもらいます。」
そこまでを言い終えると、ぺこりと一礼して別室に移動していった。
そのまま入れ替わりで校長がやって来る。
何で居るんだろう…とは思ったが、あの校長なら納得だった。
うちの校長は政府第一。
この学校は政府の目が光っているとはいえ、それを悪化させたのは確かに今代の校長のせいであると言える。
…とはいえ、そのおかけで受けれる恩恵も少なくはないから身勝手には恨めない…というのが現状だった。
校長は各クラスの担任を前に呼び、紙を渡す。後は頼んだと言い、端の方に戻って椅子に座った。
そうして何とも言えない空気の中、精密検査は始まった。
◇ ◆ ◇
「はいじゃあ次の人――」
検査は特に何事もなく進んでいった。
まず第一、検査の結果については何も言われてない。おそらく検査をスムーズに進める為だろう。
そして、人によって結果の出方にばらつきはあるものの、この人がこうだ、という確信に至る程ではない。
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