続きです!
⚠️太中⚠️
bl注意
その紙には子供の字でこう書いてあった
『そばにいてくれてありがとう』
こんなのきっと誰でも思いつく、些細な言葉なのに太宰先生はずっとこれを持っていた、なぜだか分からなかった
それを聞こうとしたら太宰先生の口が開いた
太宰『きっと普通の人ならそんなのすぐ忘れてるだろうね』
太宰『けど….私はその手紙をもらってとても嬉しかったんだよ』
太宰『少し、僕の一人語りになってしまうが….付き合ってくれるかい?』
俺は小さく頷いた
太宰『僕は昔から人が怖かったんだ….』
太宰先生は小さな声で語りだしたその声は微かに震えていた
太宰『その人が僕をどう思っているのかとか、嫌われていないかなとか考えてしまって…いつしか誰も信じれなくなり恐怖心まで出てしまった….』
太宰『馬鹿みたいだろう?…親まで怖いと思ってしまった』
太宰『僕はお母さんの優しい愛を知らない、僕が生まれてすぐに亡くなった、元々病弱で、産んだ時の負荷で死んでしまった、僕はその後祖母に育てられた、けど….』
太宰『その祖母もすぐ何処かへ逃げた』
太宰『本当に、…惨めだよね….僕はきっと、生まれない方が、まだ良かった、なんて今更考えてもなんにも起こらないのに、』
中也『太宰先生….俺は、太宰先生が生まれてきて良かったですよ』
中也『だから…自分を責めないでください…そんな事考えても意味なんてないですよ…』
正直全てブーメランだが…本当にそう思った…人に言うのは簡単だが、自分では何にも効果がない…本当に面倒臭いな….
太宰『….今、私は性格を偽っているのだよ、きっと、今の私がいいだけで、本当の性格を出したら…きっと…』
中也『自分を押し殺して好かれたり、仲良くなっても、何も意味なんてないんだぞ….それに、俺は、太宰先生がどんなでも….』
太宰『?』
一瞬頭の中に有り得ない言葉が流れてきた『好き』という2文字だ、
……いやいや、有り得ないだろ、俺が?絶対有り得ねぇ!
太宰『中也….?』
・・・いや、有り得るかもしれねぇ…..?
中也『いや…なんでもねぇ…』
太宰『そう?』
そう言い太宰先生は1回何故かため息をし、続きを話し始めた
太宰『けど、そんな中、保育園で君にあった、君は毎回毎回とても苦しそうだった、周りは中也に近づけてなかった、興味本位で近づいてみたんだ』
太宰『そしたら何故か僕だけ近づけた、そして中也に触れたら中也は苦しみから解放されて、楽な顔になった、その時、僕は自分の能力に気づいた、それから毎日中也と一緒に居た、そして、ある日僕は引っ越しする事になった、その時に貰った』
中也『何で引っ越したんだ?』
太宰『詳しくは聞いてないけど多分お母さんが亡くなって自分の印象が下がって他の会社に移動するためだと思う』
中也『なるほど….』
太宰『子供はまだ何も知らない純粋無垢だ、そして子供は素直である、だから、その紙を信用出来た、その言葉で救われたんだ』
太宰『もう生きてる意味も分からなかった僕を、必要としてくれた、感謝してくれた、僕を必要としてくれる人が居る、それだけでとても嬉しかったんだ』
太宰『はい、終了….』
中也『なるほど….じゃあ…』
中也『今…太宰先生は生きる意味ないのか?
太宰『うん….けど、中也はちゃんと見つけなきゃダメだよ?』
太宰『生きる意味がないと人生はただの地獄だからね』
中也『じゃあ….』
俺はそれを聞いて1番に思いついた質問をした
中也『太宰先生を….生きる意味にしてもいいですか…?』
太宰先生は少し吃驚して、その後微笑み
太宰『勿論、いいよ…!』
と言った
中也『じゃあ、太宰先生は俺の事好きなんだろ?』
太宰『う、うん….』
俺は太宰の頬を両手で挟み顔を近づけ
中也『じゃあ俺を生きる意味にしろ!』
太宰先生はさっきよりさらに吃驚していた
太宰『….いいの….?』
その瞬間太宰先生の目には涙が溜まっていた
太宰『迷惑じゃない…?』
中也『当たり前だろ!てか、俺だけなんて、割に合わねぇ….』
中也『で、どうすんだよ、』
太宰『……僕ね、奇妙な子供、って言われてたの、お父さんは自分の事しか考えないし….頼れる人の事なんて居なかった….皆皆、僕に迷惑してると考えてた』
太宰『だから….怖いんだ…..』
太宰先生の目から涙が溢れ出した
太宰『僕は……僕は………ずっと….』
太宰『誰かに必要とされたかったんだ….ポロポロ』
中也『だったら….もう叶ってんじゃねぇか….手前は俺の生きる意味だ…俺は太宰先生を必要としてる……』
太宰『……中也君…..本当に…狡いよ….君は…』
中也『狡くて結構だ!』
太宰先生は俺に抱きついた
太宰『大好きだよ….中也….ずっと…前から….』
中也『そうか…//』
その瞬間顔全体に熱が伝わり顔が少し赤くなっているのが分かった
太宰『中也君はどうなの….?』
中也『…..』
太宰先生はそう言い俺の顔を見た
太宰『え….』
太宰先生は驚いていた….なぜなら….俺の顔は真っ赤になっていた….
太宰『中也君….顔真っ赤….』
中也『うるせ…見んな…//』
太宰先生が俺に触れようとするとほぼ同時に扉が開く音がした
中也『ビクッ』
太宰『あ〜…これは….まずいね….』
中也『太宰….俺、母親と向き合ってみる….』
太宰『!』
中也『お母さんを…信じてみる….』
太宰『…..うん….』
太宰『私もついて行くよ、』
中也『….分かった』
お母さん『どうしたの….?中也….』
中也『お母さん…今、太宰先生あげてるんだよ…..』
太宰『どうも、お邪魔してます….』
お母さん『ッ!!…』
お母さんは少し怒っているような表情を浮かべていた
中也『話があるんだ….』
中也『俺と、向き合ってくれ….』
お母さん『ッ……分かった….』
終了です…!!
多分次で終わります…!
誤字があったらすみません💦
見にくかったり長かったらすみません💦
ではさようなら〜
コメント
17件
尊...そしてがんばれ中也!!!感動だなぁ😭
ッ....!!大好き、中也のお母さんちゃんと向き合ってあげて欲しいな...中也真っ赤なの可愛すぎるだろぉ...!!太中尊ぉ....!!
お互い生きる意味にしてるの、、なんか誓ってる結婚式みたい、 二人共辛い過去乗り越えてきてるのすごい、てか中也照れてるのかわいいかよ…😭……ママあぁぁ!!