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わんくしょん
誤字脱字や話し方が変なところがあります。
ご寛大なお心でお読みください。
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桃紫です。(桃年上、紫年下)
放課後の生徒会室は、いつも静かだ。
重厚な木製のドアを閉めると、外の喧騒が遠のいて、まるで別の世界みたいになる。
いるまは今日も、書類整理の名目でここに残っていた。
本当は、ただ一人になりたかっただけ。
静かな空間を裂くようにドアが開く音がして、いるまの背筋がピンと伸びる。
「…まだ残ってたの?」
入ってきたのは、らんだった。
生徒会長で、この部屋の主。
制服のネクタイを少し緩めて、いつもより少しラフな姿。
「…らん先輩。書類の確認を」
「嘘つき」
らんがドアを閉めて、鍵をかける。
カチッ、という音がやけに大きく響いた。
「毎日ここに残って、何してんの?俺がいない時間を見計らって、逃げてるつもり?」
いるまは目を逸らす。
部活のプレッシャー、みんなの視線、全部が重くて…この部屋で息を整えてた。
でも、そんな弱音を吐くわけにはいかない。
「…別に。ただ、静かだから」
らんがゆっくり近づいてきて、いるまの座ってる机の前に立つ。
長い指で、いるまの顎をクイッと持ち上げる。
「俺の前で嘘つくの、やめてほしいな」
いつもより声が低くて、いるまの耳が熱くなる。
「…先輩こそ、なんで毎日俺のこと監視してるんですか」
「監視じゃないよ」
らんがいるまの顎から手を離し、今度はいるまの手に指を絡める。
そのまま、じっといるまの方を見る。
「いるまが一人で抱え込んでるの、見てられないだけ」
「……っ」
胸が痛い。
らんはいつも完璧で、お節介で、でもこうやってかっこよくなる瞬間が、いるまを一番弱くする。
「俺が…負担になるなら、もう来ません」
「えぇ?なんでそうなるの…?」
らんがため息をついて、いるまの手を強く握った。
「負担じゃない。いるまがここに来るの、俺はずっと待ってる」
「……は?」
「毎日、鍵開けて待ってる。いるまが来るまで、この部屋で」
らんの手が、いるまを離さない。
生徒会室の窓から差し込む夕陽が、二人の影を長く伸ばす。
「…らん先輩」
「もう、逃げんな」
らんが耳元で囁いて、そのまま、いるまの唇に自分の唇を重ねた。最初は優しく、触れるだけ。
でも、いるまが小さく震えた瞬間、らんの手がより一層を強く手を握り、キスを深くする。
「…さいあく」
少し離れたとき、いるまは涙目でらんを見上げた。
らんが小さく笑って、いるまの額にキスを落とす。「照れ隠し、?かわいいね」
いるまは、真っ赤な顔をワナワナと振るわせている。
「……鍵、これからも開けといて」
「うん、もちろん。開けてまってるから。」
生徒会室の時計が、静かに時を刻む中、
二人はそのまま、しばらく動けなかった。
高校生がいっちゃん好きです。
初々しいですよねー