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私は遠島絵利。
昨日は入学式だったから今日は四時間の弁当なしだ。
セーラー服に着替えて髪の毛をかき集め一つ結びにして前髪を軽く整えた。
そして朝食にパンにバターとハチミツを塗って贅沢に食べる。
スマホを開きショート動画を見てから食べ終わり急いで歯磨きをして鍵をもち家を出た。
そしていつものようにるりを迎えに行くのだった。
るりは相変わらずゆっくり準備してるんだろうなぁ。
いくら幼なじみだからって私を何分も待たせて良い理由にはならないでしょ。
そんな事を思っているとるりがドアをバン!!!っと開けた。
「ごめんね。遅くなった。」
「ごめん言うくらいなら治してって何度も言ってるじゃん。そんなこともできないの?」
私はついカッとなってそんなことを言ってしまった。
正直るりにかまう時間が無駄だと思っていた。
気づいたら私はるりのことを蔑ろにしていた。
るりは『ごめんね。』ばっかり言うけど正直そんな言葉はいらない。
言われて気持ちのよいものではない。
謝ってばっかりだから嫌なんだ。
「るり謝ってばっかりじゃない?」
「え?るりそんな謝ってないよ」
すぐそう否定してくる。
いつもるりは私の話なんか大して聞かず目をそらして説教すると逃げ道を探そうとするやつだ。
登校中もそんな事ばかり考えていた。
別にるりが居ても居なくてもどっちでもよかったし親友なんていらなかった。
どうせ親友かんてただの肩書きじゃん。
そこにたいした友情なんて者は隠れてないよ。
るりの元を離れたいという気持ちを抑えて淡々とはなす。
向こうが一方的に近づいてるだけだし私はもう嫌だって言ってんじゃん…。