涼架「うわぁぁぁぁ〜暑いぃぃぃ〜……」
隣で涼ちゃんがそう呟いていた。
それに同意するように、
滉斗「ほんっとそれ……クソ暑い……」
と、俺も同意した。
今は真夏の真昼。
一日の中で一番暑い時間帯だ。
涼架「ねぇ……若井、アイスない?」
滉斗「昨日ストック全部涼ちゃんが食べ尽くしちゃったじゃん……」
涼架「えぇ〜……少ないんだよ、ストックが……」
滉斗「知らねーよ……あんなにあったのに……」
まさか一日で無くなるなんて思ってなかったんだよ……
滉斗「買いに行く……?」
涼架「え……やだ……」
だろうね。
冷房&扇風機等とりあえず涼しくなりそうなものグッズ全部揃えたけど……
揃えてこんなに暑いわけだから外はもう……無理だろ。
2人「はぁ……」
涼架「ねぇ、若井。買ってきてよ。」
滉斗「はぁぁぁ!?やだよ、涼ちゃんが買ってきてよ、俺は別にいらないし。」
涼架「えぇー……無理。大体にしてなんで僕が買わなきゃいけないの?年上だよ?」
滉斗「知らねーよ、そんなこと!涼ちゃんが欲しいなら涼ちゃんが買え!」
涼架「やだ!無理!もう知らない!」
滉斗「勝手にしろ!」
なんて言っちゃったけど……
本当はそんなこと言いたくなかったな……
でも完全に涼ちゃん怒ってるだろうし……
今から買ってきたら許してくれるかなぁ……?
でも俺から喧嘩売ったようなものだし……
許してくれないよね。
このまま俺たち仲直り出来ないのかな……?
本当はこんなにも想ってるのに……
大好きなのに……
友達としての好きじゃなくて……
恋愛としての好き……
まぁ、メンバーだし。
元から叶うわけないし。
なら……もう……
諦めた方が……早いのかな……
でも、涼ちゃんと仲直りできないのは友達としても嫌だ。
なら、謝った方がいいんじゃないか?
謝ってもう少しだけでも身近な存在になれた方がいいんじゃないか?
そうだ、謝ろう。
ドア)ガチャッ
滉斗「涼ちゃん!」
ドアを開けた先には―――
俺と同じく意を決したように部屋から出てきた涼ちゃんが立っていた。
コメント
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え⋯テレパシー?タイミングが絶妙すぎる。