学生時代は一軍陽キャカースト上位
俺とは正反対の若井
絶対仲良くなれないと思っていた
でも、密かに憧れてたりもした
恥ずいから絶対言わないけど
仕事後に三人で宅飲みしようってことになったけど、俺の仕事が押して一人後から合流。
急いで涼ちゃんの家に行けば、若井はすでにソファーですやすや眠っていた。
「こいつ酒弱いって自覚あるんか・・・?」
「なんか度数低いチューハイに混じって高い奴あったみたい。」
涼ちゃんがテーブルの上に置かれてあるレモンチューハイの缶を指さす。手に取ってみるが、半分くらい残っていた。
「え?ちょっとしか飲んでないじゃん。」
「ここまで弱いと逆に心配だよね。」
時代的にアルハラのようなことは起きないだろうが、何かの拍子に飲みすぎてスキャンダルとかに巻き込まれたりしたら、チームに影響が出かねない。
「ん~・・・。」
そんな俺たちの心配は露知らず、若井は
「なんかもにょもにょ言ってる。」
小さな声で寝言を言っているようだった。
「なんて言ってんだ?」
耳を近づけてみた。
「『____________』。」
「何て言ってるの?」
「小さくて聞き取れない。」
「何か言い始めたら録音して今度のラジオで流そうか。」
「恥ずかしいの言わないかな。」
「流せないでしょ。元貴はなんか飲む?」
「お腹すいた。」
「唐揚げとかポテトとかおつまみっぽいのしかないけどいい?」
「うん。」
「温めてくるね。」
「ありがと。」
涼ちゃんがキッチンに行ってしまい、とりあえず若井が残したチューハイを飲む。ぬるくなってしまっているが、爽やかな酸味が疲れた体に心地いい。
「・・・・。」
なんとなく
本当になんとなく
理由はないんだけど
閉じている若井の瞼にキスをしてみた
「ん~・・・。」
どんな反応があるかなと思ったら、若井は寝返りを打って反対方向を向いてしまった。
それがなんか俺を拒否ったようで気に食わない。
なので今度は髪の毛の隙間から覗く首筋に、跡を付けるようにキスをした。
「ん?!・・・な、なに?!」
いきなりのことに若井は大声出して飛び起きた。
「何!?どうしたの?!」
キッチンから何事かと涼ちゃんが顔を覗かせる。
「若井の首筋に缶当てただけ。」
持っていたチューハイの缶を見せれば、”あぁ、いつものいたずらか”といった顔しておつまみ温め作業へ戻っていった。
「ん・・・?あ、もときだぁ。」
酔っぱらっているからか、ほわほわした雰囲気を纏っている若井。
「もときぃ、おしごとおつかれさまぁ。」
ニパァと効果音が付きそうな満面の笑みで言われた。
そんな破壊力抜群な笑顔で言われたら疲れ吹っ飛ぶじゃん
まぁ、言わないけど
「若井楽しそうだね。」
「んふふふ。ねむいぃ・・・。」
そう言うと再びすやぁっと安らかに眠ってしまった。
「おまたせー・・・て、元貴顔真っ赤だけどどうしたの?」
「・・・若井が残したの一気に飲んだら結構キタかも・・・。」
「チューハイでも9%だもん。疲れたところに一気に入れるのは体に悪いよ。」
「俺酔っぱらってたんだ、きっと・・・。」
「え?」
瞼:憧憬
首筋:執着
コメント
1件
もとぱもいいなぁ〜! 執着とか好き( ˘ω˘ 🫶)