テラーノベル
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ザー
冷たいシャワーが輝を濡らす。
給湯器のスイッチもつけてない本当に冷水の状態。
輝 「、、、」
脳裏に焼き付いているのは緑谷出久の輝いて見える眼だ。
「無個性」だと言われ、
自分と同じく罵られ、暗い人生を歩んでいくはずの人間が、
あんなに希望に満ちた目をし、
あんなにも楽しそうに人生を過ごしているのが、
なぜか許せなかった。
兄弟の無差別にふるってくるあの暴力、
母が向けてきた失望の視線、母の向けてきたナイフ、
同級生が向けてくる汚物を見るかのような目、そして暴力。
なにもかもが、輝の生きる理由を塗りつぶすものだった。
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暗く汚い押し入れの中、押し入れの床はもう赤黒く染まっていて
埃だらけで不清潔な空間だった。唯一暗がりを照らすものは回すことで発電する懐中電灯。
たくさん回したって持つのはほんの数分。
押し入れの中から聞こえるのは、
女の汚い喘ぎ声、兄弟の喧嘩の声。
さらに聞いたこともない男の声が何度も聞こえる。
その度、女の喘ぎ声が聞こえる。
兄弟もそうだ。2人で一人の女を犯しているのか、
喘ぎ声、腰を振る音がない週はない。
風呂は毎日入れてもらえるはずがなく、ご飯だって与えられる日は少ない。
生きるために、生き延びるためにゴミ箱をあさったりして命をつなぎとめてきた。
ご飯を当られる日は大体殴られた日。
ご飯とは言えないご飯を与えてくる。
たとえば、画鋲や髪の毛、爪が入った飯や、
冷凍されていたのか放置されていたのかはわからない米に
兄弟の精液がかけられた飯。
トイレの芳香剤、ティッシュペーパーのカス、様々な飯を与えられてきた。
『ゴミ』
『クソ』
『カス』
『疫病神』
『役立たず』
『失敗作』
名前で呼んでくれる人間なんて、一人しかいなかった。
お父さんだけは温かくて、強くて、優しい声で呼んでくれた。
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冷たいシャワーが輝の心も冷たくしていく。
唇はどんどん紫色になり、輝の体温は下がっていく。
輝 「、、、クシュンッ!」
輝はさすがに風呂から上がった。
ホークス 「はぁー、、間一髪でヴィランに翼燃やされるとこだったよ、、
お、輝君。もう風呂入ってたんだn、、、」
輝 「、、、」
ホークス 「、、、こっち、おいで。毛布持ってくるね、」
輝 「余計な、お世話だ。」
ホークス 「何があったのか聞かせてよ。相澤さんから大部分は聞いてるけど。」
輝 「、、、」
ホークスは一見優しく見えるが、
全ての言葉を即時に記録し、様々な可能性を考えて
鷹のように鋭く深い目でこちらを見て真意を探ることのできる残酷なヒーローだ。
輝 「、、、」
ホークス 「今日学校で戦闘訓練があったらしいけど、人質使ったんだって?」
ホークスはホットココアを入れながらそう尋ねる。
輝 「、、、別に、、ヴィラン役だった、し、」
ホークス 「ダメとは言ってないけど、他にもやりようあんじゃない?
聞いた話によると、それまで何にもせずただ、核の前に座ってたんだって?」
輝 「、、爆豪が、邪魔すんなって、」
ホークス 「それは緑谷君、、だっけ、その子との戦闘に関しては、でしょ。」
輝 「。、、、」
ホークス 「俺と戦った時は楽しそうに、っていうか、すげぇ動きで戦ったじゃん。」
輝 「武器も、模擬だし、みんな個性もちで、俺は、ない、から、どうせ、負ける、」
ホークス 「、嘘言え。君、強いじゃん。」
輝 「、、真剣じゃないと、ノレない、」
ホークス 「模擬刀の意味ないじゃん。」
輝 「ないよ、俺の、刀は、もう、ないんでしょ?」
ホークス 「、、、」
輝 「、、もう、寝たいんだけど、」
ホークス 「いいよ、今日は寝て。それとココアは部屋持って行って飲んでね、
体の芯から冷えてるんだから、湯たんぽもいる?」
輝 「女子か。いらねぇし、」
ホークス 「ははっ、おやすみ。」
輝 「、、フン、」
1809文字。
それと、ヒロアカ夢小説のタグで4位になることができました。
閲覧してくれる方、コメントしてくれる方、いいねしてくれた方、ありがとうございます。
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コメント
13件
おめでとう(*´ω`*ノノ☆パチパチ うん スゥ犯罪者になる理由がわかりました
おめでとう!!! 輝君の家やばすぎる、、、 続きがとても楽しみ