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城は思っていたよりも大きく、しかし思っていたよりもずっと静まりかえった場所だった。

[ここがお城、]

[ひかりこっちだよ!]

3人は私の前を飛び、王様の元へ案内してくれた。

王様に会った私はこの世界に来て、1番驚いたかもしれない。

[よく来たな、ひかり]

[!?]

そこに居たのは父だった。いや、父に似た誰かと言うべきか、、、

[貴方が、王様?]

[酷いじゃないか、そりゃたまにしか帰ることが出来ないが、そんなに他人行儀にしなくても、、、いつもみたいにお父さんって呼んでくれよ、]

他人の空似ではなかったみたいだ。私の前にいるこの人は現世での私の父らしい、、、

[どうして、お父さんがここに?お父さんって魔法使いか何かだったの?]

[あっ、紛らわしかったな。私は現実世界の分身なんだ。だからこの世界にいる事ができるんだ、現実の実体でこの世界の影響が現実世界に出てしまわないよう全国を飛び回っているのさ!]

父はいつも、家に居ない。出張といい家を出る父を最近は怪しく思っていたのだが、本当に仕事をしていただけだったらしい

[最近、家に居なかったのは、ひかりがこの世界に来てこの世界の代表者と結婚する時に現実世界に影響が出ないようにしてたからなんだよ]

[そうだ、お父さん私がこの世界の代表者と結婚するってどういう事っ!]

王様が父と分かったのなら、次に話すべきなのはこの事だろう、

[ひかりはこの3人の中から結婚する者を選んでもらう、もし、どうしても無理な場合は結婚しなくてもよい]

[それなら、、、ちょっとは考えてもいいけど。で、その3人はどこに居るの?]

ここには氷水と、木葉を入れても男性は2人しかいないはず、、、

[あれ、あっ!そっか、僕たちが花蜜のことお姉ちゃんって呼ぶから間違えたんじゃない?]

[あぁ、何時も姉上って呼ぶから忘れてた、、、]

待って、2人の言葉からして花蜜ってもしかして、、、

[ごめんね、私から言うべきだった!ひかり、私、、、僕は男、なんだ、、、]

えぇ〜、この世界でやっと出会えた女の子だと思っていたのに、まさかの男の子だったなんて!

[これで、わかったかなひかり。この3人の代表者の中から結婚する者を選んで欲しい]

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