注意事項等1話をご覧ください、
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黒「…はい。これなら落ち着けるか、?」
白「… ッ“、… ぇ ?」
ソイツは,おそらく獅子の耳と尻尾を出した。
獅子の耳は僕を心配したように少し垂れている。
白「、…ぇ,なんっ…」
黒「お前もなんやな、」
‘’こっちに来てまった、獣人。”
黒「急に知らんとこ来て,びっくりしたやろ?」
黒「もう大丈夫やで。」
そう言って,彼は優しく笑う。
ぁ、暖かい。そう思った瞬間、視界が滲んだ。
白「ッ、…うぅ“…ぐずっ、…… ポロポロ 」
気が抜ける、獣人だ。味方だ。落ち着ける存在が目の前にいる。
それだけで安心して、泣く自分を本当に情けなく思う。
でも止めようにも止まらない。本当なら,今すぐにでも抱きつきに行きたい。
流石に初対面で抱きつくのは、という理性で必死に歯を食いしばってそれを抑える。
白「ッ“…ひっく、…ぁう“ひっく、ッ…ボロボロ」
大粒の涙でぼやぼやの視界の中
少し目を泳がせて、彼が口を開く。
黒「、ええよ。笑 おいで?」
何で、分かるんだろ。
…… まぁいいや。
今僕が抱える全ての負の感情を溶かすべく,
その優しいらいおんに抱きついた。
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黒Side
咄嗟にカッコつけたことを言ってしまったな、
怯えていた少年は今、俺の胸の中に居る。
本当はこんな状況で思ってはいけないことなのだが、ぶっちゃけ可愛すぎる。
きっとコイツは今、辛い思いをぶつけているのだろうけど
さっきの我慢したような泣き顔。感情が高まったせいで紅らんだ頬。おいで、と言った時のほっとした表情。
黒(ほんとに兎さんみたいやな。兎の獣人やからあながち間違ってはないけど、)
腕を回し、安心できるようにしっかりと抱きしめる。
白「っ、… ぅ……… 、ぐずっ…」
黒「… 、大変やったな。」
よりきゅっと俺に抱きつく少年。
真っ白でふわふわな髪。小さいからだ。本当に可愛いらしい。
…俺たちがこの世界でたった2人だけの獣人。
ただそれだけの繋がり、共通点。それに巡り会えたことに感謝してしまいそうだ。
黒(… 、ぁ ~ … 好きかもしれん。)
名前すら知らない少年に、密かに恋心を抱いてしまうのは。しょうがないで済まされるのか、
一目惚れ、なんて恐ろしい奴だ。と初めて思いつつも腕の中の兎に癒される自分が居た。