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あの上質なベッドの上に押し倒された。
頭痛がしてくるほどに脳が警鐘を掻き鳴らす。その場から逃げ出したいという感情に駆られた。左腕が鎖によって繋がれてしまっているためそれは不可能だった。恐怖からか体が自分の制御から外れて小刻みに震えだす。
きっと、もう逃げられない。袋小路に逃げ込んだあの瞬間から。
🇯🇵「イギリスさん!!ま…、まってくださ…」
🇬🇧「もはや貴方に拒否権はありません」
せめてもの抵抗でなんとか話を聞いてもらおうと思ったが、それも無駄に終わりそうだ。彼は私のシャツのボタンを全て外してしまうと、下半身の着衣も下ろしていく。
🇬🇧「薬のせいで苦しいでしょう?こんなに反応してますよ」
🇯🇵「…ッぅ、あ」
熱を持ち始めたそこを軽く押されただけで感じてしまう程には、感覚はもうおかしくなってしまっていた。
🇬🇧「指、いれますよ」
🇯🇵「やッ…ひ、」
長い指が入ってくるのがわかる。体が暑く火照り始めて正常な思考が奪われていく。
熱に堕ちていく焦燥と、少しの期待感が胸の奥で渦巻く。
グリュッ、
🇯🇵「あッ゛♡」
咄嗟に口元を押えた。凄まじい快感がせり上がってきたからだ。
🇯🇵「っ、!」
🇬🇧「声、抑えなくていいんですよ?もっと聞かせてください。ここには私と貴方しか居ないですから」
口元を押えていた手を無理矢理引き剥がされ、シーツの上に押し付けられる。
そのまま容赦なく次の快感が全身を襲った。薬で歪められた快楽が脳を刺激する。信じられないほど強い電流が体内を駆け巡るように。その甘い刺激を逃がす場所を探してシーツを握りしめた。
🇯🇵「ん、ふッ…あッ゛♡」
🇬🇧「…もう一本いれますね」
🇯🇵「まっ、…て、今はぁ゛っ…!」
グチュ、
🇯🇵「ひ、やだ、あッ、おかしッ゛…♡」
🇬🇧「貴方は本当に罪深い人ですね。私をこんなになるまで堕として」
🇯🇵「はぁっ…はーッ♡」
いやだ、そう頭では思うが熱に毒されて火照った体は快感を求めてしまっているのだ。彼も服を脱ぐと、彼らしくなくベッドに衣服を脱ぎ捨てた。
🇬🇧「挿れますよ…ッ」
いやいやと首を振る。いまきたら本当に壊れてしまう。後戻りできなくなってしまう。
なによりも認めたくなかった。薬で歪められているとはいえ、快楽に堕ちはじめた自身を。
ゴチュンッッ
🇯🇵「いッ゛~~ぁ♡」
声にならない声を漏らしながら冒涜的なまでの快感に悶えた。初めてで受け入れきれないそこに痛みが走るが、それすら脳は快感と捉えようと必死に稼働する。
🇬🇧「大丈夫ですよ。すぐよくして差し上げますから」
本当に、もはや自分に拒否権などない。しかしこれは必然でもない。
このそうせざるを得ない状況を演出し、創り出したのは他でもない彼であることを恐ろしく感じた。
🇬🇧「───どうか私に身を委ねてください」
彼の緑色の瞳が鋭く光った。
***
🇯🇵「ふー゛ッ、ぐ…♡ふ、ぅッ♡」
ゴリュッ♡
🇯🇵「ん、ぁ゛〜〜ッ♡♡いぎりすさ、ぁ…すき、れすっ♡」
ビュルルルッ
🇬🇧「…よく言えましたッ」
🇯🇵「あ゛ぅ、♡ひゅーッひゅっ、んあぁッ、♡♡すき、ッ」
ドピュッ♡
“達する時に『好き』と言うこと”彼は何度も私が教え込んだ事を口に出す。
頭を撫でてやると彼は恍惚とした表情で微笑んだ。
🇬🇧「ふふ、偉いです」
🇯🇵「ぁっ…♡ぼく、えらい……?」
🇬🇧「はい♡いいこです」
最奥を穿つように深く突いてやると、その細い体を震わせながら快感を享受する。
🇯🇵「んあッ゛♡ぁ、ぁ゛♡」
🇬🇧「貴方はそれでいいんです…ッ♡」
首を晒して喘ぐ無防備な首筋に噛み付いてやる。すると白い肌には赤い歯型がくっきりと咲いた。
🇯🇵「ひ 、っ♡」
🇬🇧「ね、気持ちいいでしょう」
気持ちいいかとは問わない。あくまで分かりきっていることを確認するだけ。
🇯🇵「ぁ…い、すきッ…♡」
もうすっかり私のものだ。
誰にも渡さない。いや手放してやるものか。
🇬🇧「すきです。だいすきです♡ナカ、出しますよッ♡」
🇯🇵「んッ♡ぅ、」
彼は小さく頷いた。
もうここに理性も、嫉妬もない。
どこかの悲劇で言っていた。嫉妬とは緑色の目をした怪物だ、と。 嫉妬に駆られて行動した私は緑目の怪物であったのかもしれない。
けれどすべて手に入った今、私の中にそんなものは存在しない。
🇯🇵「いぎ、りすさ…っ♡?」
🇬🇧「好き、…いいえ、あいしていますよ」
飛ばした理性も、どれ程経ったのか分からない時間の概念すらも忘れて、私は幸せに満ち満ちた部屋の中でほくそ笑んだ。
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コメント
15件
日本の首筋に噛み付く時に"くっきりと咲いた。 "(確かこんな文…)とかの言い回しが本当に刺さりまくりです!!有難う……。大好きです(*´`)
888を890にしてしまった。
文字だけでエロさが伝わってくる…ぐへ(((((((