テラーノベル
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怜「ハアハア……」
俺は今とても必死に走っている、暗い通りを抜け、公園に着く。現在時刻は夜の2時遅い時間のため辺りは暗く、人はいなかった
俺はそっと公園に入り、遊具の後ろに隠れる
怜(お願いだ、来ないでくれ!)
カイト「せんぱーい!どこにいるんですか?僕から逃げるなんて何か隠し事ですか?」
少し遠くから高い声が聞こえる。俺は息を呑み、声が聞こえなくなるのを待った。
しばらくして声は完全に消え、そこには静寂が広がっていた、恐る恐る公園付近を見るとそこにはさっきの人物の姿はなかった
怜「ほ、良かった」
カイト「何が良かったんですか?」
怜「ヒッ!」
俺が安心した瞬間後ろからいなくなったと思った人物が立っていてびっくりしてしまい、声を漏らす
カイト「見つけましたよ、先輩!なぜ僕から逃げるんですか?何か隠したいことでもあるんですか?」
怜「っっ!そんなものあるわけ無いだろう!」
カイト「じゃあなんで逃げるんですか?教えてくださいよ」
その人物 はポケットに入っていた刃物を取り出し、それを俺に突きつける 緊張と恐怖で身体が強張る
なぜこんなことになったのだろうかときを遡ること1時間前
俺はその時会社で働いており、残業をしていた
怜「クソ、全然終わらねえ」
俺はその時なかなか仕事が進まず、イライラしていたそんな中ドアの開く音が聞こえた。振り返るとそこには後輩がいた
カイト「先輩!こんな遅くまで残業ですか?すごいですね」
怜「ああ、そうだでもなかなか進まなくてな」
カイト「僕に任してくださいよ」
そういうとカイトは書類を次々に片付けていった
カイト「終わりましたよ!」
怜「もう終わったのか!」
あれほどあったたくさんの書類の山がいつの間にかなくなっていた
カイト「僕も仕事終わりましたし、一緒に帰りませんか?」
怜「ああ、帰ろうか 」
そう言い、俺たちは帰る支度をし、会社を出る
気づけばこの頃から何か仕組んでいたのかもしれない
薄暗い道を2人で並んで歩く。
今日あった楽しい出来事、驚いたこと、上司の話や趣味の話をしながら家に向かっていた
もうそろそろで家に着く頃、急にカイトが真剣な顔で俺におかしな質問をしてきた
カイト「ねえ、先輩!、先輩ってさ僕のこと好きですか?」
突然のおかしな質問に俺は少し戸惑ったふざけているのかと思い、軽く返事をした
怜「まあ、好きかな」
カイト「どんなところがですか?」
怜「これといって理由はないなでも仕事を手伝ってくれるし、愚痴を聞いたりしてくれるからだな」
カイト「へへ、僕も先輩のこと大大大好きですよ」
怜「そっ…、そうか」
彼の顔はあまりにも真剣で嘘を言っているとは思えなかった好かれているのは嬉しいが流石に少し気持ち悪いと思ってしまった
カイト「僕たち、相思相愛ですね!」
怜「まあ、そういうことになるな」
本当の気持ちをグッと押さえ、苦笑いをする
するとその笑顔が気に入らなかったのかカイトは歩くのをやめ、真顔になってしまった
俺も歩くのをやめ、カイトに近づく
怜「どうした?カイトなんかあったか?」
俺がそう質問すると彼はポケットから刃物を取り出し、低い声で俺に向かってこう言った
カイト「ねえ、先輩、僕ね貴方のことが大好きなんですよ恋愛的な意味でね。だからあなたが誰かと話したり、笑ったりするたびに心が張り裂けそうになるんですよ」
カイトはだんだんと俺のほうに近づき、手を握ってきたもう離さないとでも言いたげだった
片手に刃物を持ち、そっと俺の首に近づける
カイト「だからね、僕ね、いいこと思いついたんですよ、貴方を監禁すれば何もかも解決じゃないですか僕しか貴方を見れないし、貴方は僕しかみえない、とっても素敵なことじゃないですか」
彼は頬を赤く染め、赤黒い瞳でこちらを見る
怜「ふざけんな!冗談でも笑えないぞ!」
俺はカイトの手を払いのけようとするがピクリとも動かなかった
カイト「言いましたよね先輩、僕は至って正常だし、貴方のことを本気で愛しています、何なら今から証明してみせましょう」
カイトは俺に顔を近づけ、口元あたりに口づけをする
怜「何すんだ!」
俺は全身の力でカイトをはらいのけ、全力で走る
カイト「ふふ、こんなことで恥ずかしがるなんて可愛いですね〜先輩は。さて鬼ごっこですか負けませんよどこまでも貴方を追いかけますよ」
不気味な笑い声が周囲に広がった
人物紹介
主人公
名前/月野 怜
社会人
性格/誰にでも優しく、面倒見がいい
後輩
名前/火蜂 カイト
社会人
性格/天真爛漫で、明るい。好きな人のことになると何でもやる
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