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ーケーキバースー
「ケーキ」
ケーキとは、先天的に生まれる「美味しい」人間のこと。
フォークにとっては極上のケーキのように甘露な存在で、彼らの血肉はもちろん、涙、唾液、皮膚などすべてが対象となる。
ケーキは自分自身が「ケーキ」と気付く事は出来ない。その為、フォークと出会うまで当人も周囲も知らないまま一生を終えるケースもある。
だが反抗すらできない幼い時期に監禁、誘拐されたりと半数が捕食されてしまう為、上記のようなケースは少ない。
「フォーク」
フォークとは、ケーキを「美味しい」と感じてしまう人間のこと。その殆どは後天性で、何らかの理由で味覚を失っている。
味覚の無い世界で生きるフォークはケーキと出会ってしまったときに、本能的に『ケーキを食べたい』という欲求を覚える。ケーキの全てがフォークにとっては甘い誘惑。
頭からつま先まで飲み込んでしまいたい衝動に包まれる。しかし、ケーキと出会ってすぐに捕食行動へ走るケースは稀だと考えられる。
一般的に、フォークは平凡な人間であるケーキを捕食する猟奇的殺人事件を起こす事があるため、フォークと判明すると社会的に『予備殺人者』として忌避される傾向がある。
それ以外は、「一般人」とほぼ変わらない。
そして
いま、それが世間を騒がせている。
「…男性は、面識のない女性を捕食し逮捕されました。」
「いや〜またこれですか。 ほんっと怖い世の中になりましたね〜」
それぞれのコメンテーターがその事件について語っている。
またこの事件…か
そう思いテレビを消して
ソファから立ち上がった。
「よし、今日もレコ頑張りますか…!」
カバンを背負い、家を出た。
「お、涼ちゃんおはよ〜」
「おう、おはよ」
「元貴〜おはよぉ〜、若井もおはよぉ」
僕は、レコーディングするために
スタジオに足を運んだ。
真っ先に声をかけてきたのが
ボーカルの元貴
その次にギターの若井
「昨日、夜遅くまでキーボードの練習してたからまだ眠いんだよね〜…」
僕はキーボードの藤澤
「こーら、夜更かしは美容の敵ですよ」
「元貴に言われたくないよ」
「うっ…」
「元貴どんまい」
「うっさい!」
「ねぇねぇ、朝のニュース見た?」
僕はケーキバースで起きた事件を2人に尋ねた。
「あーあのニュースね、見た」
「ほんとに怖いなと思ったわ、いつどこでフォーク?に捕食されるのかわからないし迂闊に外出れんよな」
俺がケーキだったら即食われそ〜
元貴が冗談交じりに
ぶるると体を震わせて言う
「まぁ、僕たちはそういうの起こらないと思うし大丈夫だとは思うけどねぇ…」
「そうだな…とりあえず気をつければいいっしょ」
「はい!話はそこまで。いまからレコーディングするんだから気を引きしめ〜」
「は〜い」
「おう」
無事、僕たちはレコーディングが終わり
それぞれ、帰路についた。
マネージャーが運転してくれた車から降り
自宅まで歩く
ケーキとフォーク…
ケーキは生まれつきでフォークに食われるまで気づけない…
フォークは、突然味覚を失い
ケーキの人にしか目がなくなり、捕食してしまうことから
「予備殺人者」と世間から避けられる。
「う〜ん…難しいな…」
でも、本当に僕がケーキだとしたら
どうなるんだろう
そんなことを考えていたら
自宅の前まで来た
「あれ、もう着いちゃった」
「ただいま〜」
僕一人しかいないのはわかってる。
「さて、諸々やったら寝よ」
終わった頃には23時を過ぎており
そのままベッドに直行し眠りについた。
#mryk
とくめい
301
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みもざ
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