TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

間柄に名前をつけるなら

一覧ページ

「間柄に名前をつけるなら」のメインビジュアル

間柄に名前をつけるなら

63 - 第3章 気づきたくない気持ち 第63話

2025年08月29日

シェアするシェアする
報告する

雨脚は強まり、アスファルトに水しぶきが跳ねた。

悠真は無言で傘を少し傾け、咲の肩が濡れないように気を配る。


「……あの、悠真さんこそ濡れてます」

見上げてそう言うと、彼は軽く笑った。


「俺は平気。妹ちゃんが風邪ひいたら亮に怒られるからな」


冗談めかした言葉に、胸の奥がふっと温かくなる。

近すぎる距離に落ち着かなくて、咲は指先で制服の裾をいじった。


「……ありがとうございます」

小さな声は雨音に溶けてしまいそうで、けれど悠真は確かに聞いてくれたように頷いた。


ふたりの影がひとつの傘に収まって揺れる。

心臓の音まで響きそうな帰り道だった。

間柄に名前をつけるなら

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚