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カイネス死ネタ書きまーす。苦手、地雷さんはROCKOFF!それではどぞ!
今日の夜は、月がとても綺麗に見えると、ニュースでやってた。
まあ、今夜の月を見る暇は無さそうだ。
何故なら、今夜は殺し合いがあるからだ。
相棒兼恋人のネスと、一緒にな
死ぬ覚悟なんてとっくに出来ている。
「ネス、そろそろ行くぞ」
『!はーい』
『今回もきっと圧勝?』
「クソ愚問だな」
『ふふ、そうだね』
ネスと話している時は、俺にとって、とてつもなく幸せな時間だ。
この時間は誰にも邪魔させない、絶対に。
ドンッ!バゴッドゴッ!パァン!殴る音や銃声が聞こえてくる。手下はクソ弱くて話にならない。
だが、もうすぐこれは終わる。
こちらの圧勝だ。
「ネス、あと何匹だ?」
『約20匹です。』
「はあ、今回も圧勝だな」
『そうですね、カイザー』
[ミヒャエル・カイザー!お前の負けだ!!!]
「は、?」
どうやら、こちら側にスパイがいたようだ。
はは、確かにこちらの負けかもな、そんなことを思いながら、
ドスッ!!!!!
嗚呼、死んだな。
・・・
何故だか、痛くない…?
「な、ネス、?」
『いっ……た……』
「!ネス!!!!」
『ゲホッ…ゴホッ』ビチャビチャ
血が、ネスの口から出てくる、
「おいネス、何故庇った、?」
『は、だって、……カイザーが……何よりも……だいじ……だから……』
「ネス……!」
「クソ……!」バンバン!
[( ゚∀゚)・∵. グハッ!!]
全員死んだ。が、ネスはどうなる?
死ぬのか?
「なあ……ネス……」
『僕……ね、カイザーと……一緒に居た時間……とっても楽しかった……』
「ネス、傷が悪化する、喋るな…」
『ううん、これは最期だし、僕、もう助からないよ』
『…初めてカイザーに会った日ね、びっくりしたんだよ?』
『こんなに綺麗な人が、この世に居るんだって』
『それで……相棒になれて、恋人にもなれた、』
『その時ね、後悔しないように、命を懸けてでも……』
『絶対、カイザーを、守るんだって……(泣)』
『ね、カイザー、最期に……ひとつ、いい?』
「っ………………」
『…月が、綺麗ですね。』
「は、?そんなのクソどうでもいいだろ、?」
意味が分からない。月が綺麗だとか、そんなのどうでもいいはずだ、そんな、クソどうでもいいことを最期に言うんじゃねえよ、ネス…
ネスは、そのクソどうでもいい言葉を言ったあと、完全に冷たくなってた。
胸が、ギュッとしまって、息が詰まる。
「はは…俺の死ぬ覚悟は出来てるクセに、恋人が死ぬ覚悟は全くと言って、出来てないじゃないか…」
嗚呼、そういえば、ニュースで、月がとても綺麗に見える。って、言ってたような気がする。
どうして、俺を庇ったんだよ、ネス…
なんで、あんな関係のない…こと……
ネスが死んでからだいたい5年ぐらい経った。
今も、ネスが最期に言ったあの言葉の意味は分からないまま、5年を過ごしてしまった。
「なあ、世一」
〔あ?なんだよ〕
「いや、やっぱりなんでもない。」
〔は????〕
〔あ、なあカイザー〕
「どうした世一?」
〔言葉にさ、面白いやつがあったんだよ〕
「?」
〔例えば…雨が止みませんねって言う意味とか知ってるか?〕
「知らないな」
〔それの意味は**まだ一緒にいたい。**とか言う意味なんだって〕
「へえ……そんな遠回しな言葉があるんだな」
そんな分かりずらい言葉があるなんて、言葉とははよく分からないな。
その日、少しだけ、興味を持った俺は、調べてみることにした。
「…星が綺麗だとか、普通に聞いたらよく分からない言葉ばっかりだな」
「!!!」
『月が、綺麗ですね。』
ネスの最期に言った言葉が、一瞬にして思い出された。
「月が綺麗ですね、意味……は、」
『愛してる。』
「っ…!」
「ネス……!!!」
「それは…こんな…言葉じゃなくて…!」
「ちゃんと……言ってくれ……ネス……!」
「なあ……」
どうして、俺は……5年も……気付いてやれなかったんだ……
ネスの言葉の意味を……しっかり、調べてやれば良かった。
コメント
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泣