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第二十話「希望を繋ぐ者」
戦場。
神城怜とバッドは第三幹部ノアとの激戦を終えていた。
二人とも傷だらけだったが、立っていた。
バッドは剣を肩に担ぐ。
「神城。」
「まだ動けるか。」
神城怜は息を整えながら頷く。
「はい。」
バッドは戦場を見渡す。
ネイト。
ジョト。
ダッド。
全員が苦戦していた。
だが、まだ戦線は維持している。
バッドは静かに言う。
「俺は援護に回る。」
神城怜は驚く。
「隊長は?」
バッドは真剣な表情になる。
「お前には別の役目がある。」
「はるかさんを助けろ。」
神城怜は頷く。
「古流斬さんを助けるんですか?」
バッドは首を横に振る。
「違う。」
「古流斬さんは自分で脱出できる。」
「問題は、はるかさんだ。」
「はるかさんの安全さえ確保できれば。」
「古流斬さんは暴れる。」
「だから救うのは、はるかさんだ。」
神城怜の表情が変わる。
「……分かりました!」
バッドは笑う。
「頼んだぞ。」
「俺は仲間を助ける。」
そう言うとバッドはネイトたちの援護へ走っていった。
神城怜は一人、敵本部へ向かって駆け出した。
⸻
地下施設。
牢獄。
古流斬は静かに手錠を見つめていた。
「……。」
小さく笑う。
「俺だけなら。」
「この程度。」
「十五秒もあれば抜けられる。」
腕が一瞬だけ曖昧になる。
拘束具はすり抜けられる。
だが古流斬は能力を解除した。
「問題は、はるか。」
視線の先。
別室には、首輪爆弾を付けられたはるか。
古流斬は静かに呟く。
「俺が逃げた瞬間。」
「首輪を起動される。」
「だから待つ。」
「はるかが助かれば。」
「全部終わる。」
古流斬は目を閉じる。
「神城。」
「お前なら来る。」
「信じてるぞ。」
⸻
その頃。
地獄との境界。
閻魔とケイト。
二人はクロノと激突していた。
閻魔の結界。
ケイトの剣。
完璧な連携。
しかし。
クロノは未来改変で全てを避ける。
「未来は見えている。」
ケイトの剣が空を切る。
「くっ!」
閻魔が巨大な岩を放つ。
クロノは未来を改変し、その岩が飛んでこない未来へ移動する。
ドォン!!
攻撃は当たらない。
逆に。
クロノの一撃がケイトを吹き飛ばす。
「がはっ!」
閻魔がすぐに結界で守る。
「ケイト!」
ケイトは立ち上がる。
「まだです……!」
だが。
クロノは一歩も下がらない。
「二人掛かりでも。」
「私には届かない。」
閻魔は汗を流す。
(強い……。)
(未来改変が厄介すぎる。)
ケイトも剣を握り直す。
(時間を稼ぐしかない。)
クロノは静かに笑った。
「世界統合は目前だ。」
「古流斬は拘束。」
「傲慢は封印。」
「残る障害は。」
「お前たちだけ。」
閻魔は杖を強く握る。
「まだ終わっとらん。」
「希望は残っとる。」
クロノは静かに答えた。
「なら。」
「その希望ごと潰そう。」
三人は再び激突する。
一方で神城怜は、たった一人で敵本部へ向かっていた。
はるかを救うために。
そして――
古流斬を戦場へ戻すために。
⸻
第二十話 完
コメント
1件
第20話、めっちゃ熱かった…!!🔥 古流斬さん、自分なら脱出できるのに「はるかさんが助かるまで待つ」って選択、それがもう愛じゃん…😭💕 バッドが「古流斬さんは暴れる」って言うのも、信頼されてる感じがエモすぎるし、神城君が一人で敵本部へ向かうラストは「行けー!!」って叫びたくなったよ! クロノ強すぎて怖いけど、閻魔とケイトの連携も熱い…!次が気になりすぎるよ〜!!✨
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