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comi
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#現代ファンタジー
裏五条
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花教読んで
55
第二十一話「希望」
戦場。
崩れた街。
ユーマは静かに剣を構えていた。
その前に、一人の男が歩いてくる。
第一幹部――ゼノ。
ゼノは笑う。
「よう。」
「古流斬の息子。」
ユーマは睨みつける。
「……ゼノ。」
ゼノは肩をすくめる。
「また会ったな。」
「今度こそ終わらせよう。」
ユーマは深呼吸する。
(負けるな。)
(神城。)
(父さん。)
(みんな。)
剣を握る力が強くなる。
「今回は。」
「負けない。」
ゼノは笑う。
「その目。」
「少しはマシになったな。」
⸻
別戦場。
ジョトは敵を押し返す。
ダッドも負傷しながら耐えている。
ネイトもヴァルドと激戦を続けていた。
誰もが限界だった。
ケイトも閻魔もクロノに押されている。
神城怜は敵本部へ向かっている。
全員が思っていた。
ここが正念場。
⸻
ゼノは剣を抜く。
「ユーマ。」
「お前が負ければ。」
「防衛軍の希望は消える。」
ユーマも剣を構える。
「違う。」
「俺が勝てば。」
「みんなが前を向ける。」
ゼノは笑う。
「そうだ。」
「この戦いは。」
「どちらが勝っても。」
「戦場の希望になる。」
ユーマは一歩踏み出す。
「父さんは。」
「俺に逃げるなって教えた。」
「だから。」
「ここは俺が勝つ!」
ゼノも魔力を解放する。
「来い。」
「古流斬の息子。」
二人の魔力がぶつかる。
ドォォン!!
衝撃波が戦場を揺らした。
遠くで戦う仲間たちも、その気配に目を向ける。
ネイト
「始まったか……。」
ジョト
「ユーマ……。」
ケイトもクロノと斬り結びながら小さく呟く。
「頼む。」
「ユーマ。」
閻魔も笑う。
「若者よ。」
「希望を繋いでみせい。」
ゼノは剣を構え直す。
「証明しろ。」
「古流斬の息子として。」
ユーマは静かに笑った。
「違う。」
「俺は――」
「ユーマとして勝つ。」
二人は同時に地面を蹴った。
決戦が始まる。
⸻
第二十一話 完
コメント
1件
読みました!「父さんに教わった」から「ユーマとして勝つ」に至る決意の変化がすごく好きです。“古流斬の息子”という呪いを解いて、自分自身の名前で立つ——その一言に全員の希望が乗ってる感じがしました。仲間たちがそれぞれの戦場で「ユーマ」の名を呟く演出も熱いですね。次話も楽しみにしてます!