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コメント
1件
読みました!「父さんに教わった」から「ユーマとして勝つ」に至る決意の変化がすごく好きです。“古流斬の息子”という呪いを解いて、自分自身の名前で立つ——その一言に全員の希望が乗ってる感じがしました。仲間たちがそれぞれの戦場で「ユーマ」の名を呟く演出も熱いですね。次話も楽しみにしてます!
シュメール
604
月城 蓮桜音
2,606
羽海汐遠
15,401
第二十一話「希望」
戦場。
崩れた街。
ユーマは静かに剣を構えていた。
その前に、一人の男が歩いてくる。
第一幹部――ゼノ。
ゼノは笑う。
「よう。」
「古流斬の息子。」
ユーマは睨みつける。
「……ゼノ。」
ゼノは肩をすくめる。
「また会ったな。」
「今度こそ終わらせよう。」
ユーマは深呼吸する。
(負けるな。)
(神城。)
(父さん。)
(みんな。)
剣を握る力が強くなる。
「今回は。」
「負けない。」
ゼノは笑う。
「その目。」
「少しはマシになったな。」
⸻
別戦場。
ジョトは敵を押し返す。
ダッドも負傷しながら耐えている。
ネイトもヴァルドと激戦を続けていた。
誰もが限界だった。
ケイトも閻魔もクロノに押されている。
神城怜は敵本部へ向かっている。
全員が思っていた。
ここが正念場。
⸻
ゼノは剣を抜く。
「ユーマ。」
「お前が負ければ。」
「防衛軍の希望は消える。」
ユーマも剣を構える。
「違う。」
「俺が勝てば。」
「みんなが前を向ける。」
ゼノは笑う。
「そうだ。」
「この戦いは。」
「どちらが勝っても。」
「戦場の希望になる。」
ユーマは一歩踏み出す。
「父さんは。」
「俺に逃げるなって教えた。」
「だから。」
「ここは俺が勝つ!」
ゼノも魔力を解放する。
「来い。」
「古流斬の息子。」
二人の魔力がぶつかる。
ドォォン!!
衝撃波が戦場を揺らした。
遠くで戦う仲間たちも、その気配に目を向ける。
ネイト
「始まったか……。」
ジョト
「ユーマ……。」
ケイトもクロノと斬り結びながら小さく呟く。
「頼む。」
「ユーマ。」
閻魔も笑う。
「若者よ。」
「希望を繋いでみせい。」
ゼノは剣を構え直す。
「証明しろ。」
「古流斬の息子として。」
ユーマは静かに笑った。
「違う。」
「俺は――」
「ユーマとして勝つ。」
二人は同時に地面を蹴った。
決戦が始まる。
⸻
第二十一話 完