この作品はいかがでしたか?
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story1 天使の様な笑みを_
「…」
みんなそう。
大人達は わたし を求める。
「本番10分前です!」
スタッフさんの声。
そろそろ準備しなくちゃね。
わたしがこの芸能界に入ったのは、幼稚園児の頃から、子役としてのデビューだった。
現在わたしは10歳。
小学5年生。
「ねぇ」
今回の収録でご一緒するベテラン女優の方だ
「ニコッはい!どうしましたか?」
「ちょっと挨拶に来ただけよ」
「そうでしたか、今回はよろしくお願いしま す!ニコッ」
「よろしくね、それにしても本当に笑顔が可愛い子ね」
「…ふふっありがとうございますっニコッ 」
「じゃ、またあとでね」
わたしは女優さんが見えなくなるまで、笑顔で手を振りながら、見送った。
はぁ…
疲れる…
「本番5秒前!4…3…2…」
カンッ
「今回は、今話題のドラマに出演している、 ちょー豪華キャストの皆さんにお越しいただ きました!」
一人一人話題を振られ、それに答えていく。
「次に今大人気子役の、天野あまちゃん! 今回のドラマでも、ベテラン達に劣らない素晴らしい演技でしたね!」
「そう言っていただいて光栄です!ニコッ」
そう言ってわたしが笑うと、かわいい。とでも言うように場が和む。
「ふふっニコッ」
収録は無事終了。
各自楽屋に戻って行く。
「…」
正直、やりがいなんてもの、もう求めてない。
「…不自由な世界ッボソッ」
わたしに選択肢なんてなくて、
わたしに人権なんてものは存在しなくて、
呪縛の様にまとわりつく大人の声。
”天使の様な笑みを見せて?”
NEXT♡ 1000
次回 わたしに縛られて_
コメント
14件
え、めっちゃニコッする… 練習したのかな?(にゃん!)
あまちゃんの過去物凄い人気者だった!? まぁあまちゃんかわいいし演技とかも上手そうだから人気者になるわけだー 後いいねしとくねー
フォロワー50人!達成!!🎉 と、いうことで! 物語公開! え?これ、フォロワー50人企画のだったの!?って? い、今決めたわけじゃないもんね!汗 ん、ンん゛ッ…コホンッ 改めて、フォローしてくれた皆々様! 本当にありがとうございました!!